東京都内の花粉情報

2025年02月24日-8 花粉情報

観測花粉数(測定地点:品川区五反田 観測者:遠藤 朝彦)

  捕集開始日時 天気   花粉数(個/㎠」落下法)
    時 分   スギ ヒノキ その他
1 (土) 22:00

 

:

晴れ〜曇り〜雨 1.2 0.0 0.3
2 (日) 雨〜曇り 0.0 0.0 0.0
3 (月) 曇り時々曇り 0.3 0.0 0.6
4 (火) 晴れ〜曇り〜快晴 0.3 0.0 0.0
5 (水) 晴れ一時曇り・小雨 0.0 0.0 0.6
6 (木) 晴れ 0.0 0.0 0.0
7 (金)   晴れ 0.3 0.0 0.0
8 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.3
9 (日)   晴れ 0.0 0.0 0.0
10 (月)   晴れ 0.0 0.0 0.9
11 (火)   晴れ 0.0 0.0 0.6
12 (水)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0
13 (木)   小雨〜晴れ 0.0 0.0 1.5
14 (金)   晴れ 0.9 0.0 0.6
15 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.9
16 (日)   曇り〜小雨〜晴 2.2 0.0 0.6
17 (月)   曇り〜晴れ 2.5 0.0 0.9
18 (火)   晴れ一時曇り 0.6 0.0 1.5
19 (水)   晴れ 0.6 0.0 0.3
20 (木)   晴れ 1.2 0.0 0.0
21 (金)   晴れ 0.0 0.0 0.0
22 (土)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0
23 (日)   晴れ〜曇り 0.6 0.0 0.6
24 (月)   晴れ 0.3 0.0 0.9

16日に飛散開始、その後気温が上がらず(寒波が襲来)、寒い日が続いています。飛散開始後としては、大変珍しく2日続けて観測花粉0.0個/cm2でした。日々の観測データが残っている平成6年以来31年間で初めてのことです。本日、最高気温は8.8℃、北北西の風1〜5m/s、昨日は10.9℃、北西の風が平均3.1m/sでした。昨年と比較しますと平均2.0℃位低いようです。いわゆる寒波の影響と思われます。この寒波は、24日の連休明けまで続くと予想されていますので、スギ花粉が多く観測されるのは、その後となりそうです。22日は3連休初日ですが、いつも通り、プレパラートは大変きれいでした。23日は、概ね晴れ、気温もやや高く(10.7℃:午後2時)、スギ花粉0.6個/cm2、その他0.6個/cm2でした。その他は、ハンノキ0.3個/cm2、イチョウ0.3個/cm2でした。24日は、その他の花粉は、0.9個/cm2でしたが、全てハンノキでした。


2025年02月24日-7 花粉情報

本日、全国26地点のダダーラム法によるスギ花粉測定値がNPO花粉情報協会のHP及び環境省のHPに掲載されました。全国26地点中飛散開始した地点は、宮崎県宮崎市(23日)、熊本県八代市(219日)、福岡県福岡市(214日)、山口県山口市(212日)、三重県津市(217日)、横浜市(212日)、静岡市(212日)、岐阜県大垣市(216日)、山梨県甲府市(214日)、神奈川県横浜市(212日)、東京都千代田区(215日)、埼玉県さいたま市(216日)、東京都品川区(216日)、東京都保谷市(216日)、千葉県富里市(212日)、など、続々と飛散開始の報が届いています。また、東京都下は、青梅(213日)、八王子(214日)、多摩市(214日)、町田(214日)、立川(214日)、府中(214日)、小平(214日)のすべての観測地で飛散開始しています。都心部も北区を除いて、千代田、葛飾区、杉並区、大田区は21516日に飛散開始しました。


2025年02月24日-6 花粉情報

兼子 順男先生(保谷市東伏見)からも観測値をいただきました。

ダーラム型(個/cm2)

5    0.0     0.0
6 0.3 0.0
7 0.3 0.0
8 0.6 0.0
9 0.0 0.0
10 0.0 0.0
11 0.3 0.0
12 0.3 0.0
13 0.0 0.0
14 0.0 0.0 強風 
15 0.3 0.0
16 3.0 0.0
17 晴曇 9.6 0.0
18 晴曇 0.6 0.0
19 2.3 0.0 風強い
20 1.0 0.0

16日飛散開始したとのことです。飛散開始後、大小はあれど飛散が続いています。「東伏見は、群馬や埼玉で発生した花粉が当地(品川)に到達する通り道になっている」との指摘(人工衛星を用いた花粉飛散経路の研究)があります。飛散状況を比較すると、気象条件によっては、この指摘は、正しいようです。


2025年02月24日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から富里市と習志野市の観測値をいただきました。

富里市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 イネ科 ブナ科 マツ属 その他
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
12 2.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 6.2 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.3 0.0 0.0 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0
15 6.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 7.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 22.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

富里市:ロータリー型

10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 1.5 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
12 11.4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 7.4 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15 10.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 12.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 213.6 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
18 38.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19                  

 

習志野市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 シデ属 マツ属3) イネ科 スゲ属 その他
1 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

ロータリー型の方が感度が良く、富里市は、ロータリー型では、11日が飛散開始日となりました。ダーラム型では12日でした。当地との比較はダーラム型でお願いします。

 


2025年02月24日-4 花粉情報

:1、2月の気温とスギ花粉飛散開始日(データは日平均気温)

 

年度 1月 2月 1+2月合計 開始日(2月)
2025(令和 7年) 6.6 6.3 12.9 16
2024(令和 6年) 7.1 8 15.1 11
2023(令和 5年) 5.7 7.3 13 5
2022(令和 4年) 4.9 5.2 10.1 26
2021(令和 3年) 5.4 8.5 13.9 11
2020(令和 2年) 7.1 8.3 15.4 5
2019(平成31年) 5.6 7.2 12.8 12
2018(平成30年) 4.7 5.4 10.1 10
2017(平成29年) 5.8 6.9 12.7 16
2016(平成28年) 6.1 7.2 13.3 14
2015(平成27年) 5.8 5.7 11.5 11
2014(平成26年) 6.3 5.9 12.2 3
2013(平成25年) 5.5 6.2 11.7 14
2012(平成24年) 4.8 5.7 10.5 26
2011(平成23年) 5.1 7 12.1 22
2010(平成22年) 7 6.5 13.5 9
2009(平成21年) 6.8 7.8 14.6 6
2008(平成20年) 5.9 5.5 11.4 20
2007(平成19年) 7.6 8.6 16.2 6
2006(平成18年) 5.1 6.7 11.8 13
2005(平成17年) 6.1 6.2 12.3 22
2004(平成16年) 6.3 8.5 14.8 20
2003(平成15年) 5.5 6.4 11.9 12
2002(平成14年) 7.4 7.9 15.3 7
2001(平成13年) 4.9 6.6 11.5 20
2000(平成12年) 7.6 6 13.6 11
1999(平成11年) 6.6 6.7 13.3 16
1998(平成10年) 5.3 7 12.3 14
1997(平成 9年) 6.8 7 13.8 19
1996(平成 8年) 6.6 5.4 12 12
1995(平成 7年) 6.3 6.5 12.8 15
1994(平成 6年) 5.5 6.6 12.1 28
1993(平成 5年) 6.2 7.7 13.9 6
1992(平成 4年) 6.8 6.9 13.7 12
1991(平成 3年) 6.3 6.5 12.8 21
1990(平成 2年) 5 7.8 12.8 20
1989(平成 元年) 8.1 7.5 15.6 8

1月、2月の気温が高いと飛散開始が早く、低いと遅くなる傾向が認められます。今シーズンは思いの外気温が低く、飛散開始が予想よりやや遅くなったことが読み取れます。


2025年02月24日-3 花粉情報

今年は飛散開始の後に、記録的寒波が列島を襲い、思いの外スギ花粉の飛散がありません。

2月 日 2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
1 12.2 16.3 13.1 11.2 14.0 13.4
2 8.8 7.6 9.2 11.1 15.6 13.8
3 9.6 11.7 6.2 11.8 11.8 15.2
4 11.2 6.9 11.2 8.5 12.6 11.4
5 9.0 6.2 12.0 9.2 12.4 15.2
6 9.2 5.4 13.6 8.2 15.0 6.9
7 10.6 9.6 15.4 9.7 16.3 6.9
8 9.7 11.3 11.7 9.1 11.0 12.7
9 11.5 11.3 10.6 10.8 9.6 8.3
10 11.4 12.4 3.5 6.1 12.1 10.1
11 10.5 12.8 14.1 9.2 14.1 11.7
12 12.7 12.7 16.9 9.9 11.7 16.0
13 13.1 17.3 10.3 5.0 16.2 18.2
14 14.5 18.5 10.7 8.0 18.2 16.0
15 14.0 21.1 7.8 11.6 14.1 16.2
16 16.9
17 14.7

 

25 5.8 12.7 13.4
26 13.3 10.7 14.7
27 11.4 15.0 18.5

太字は飛散開始日、飛散開始には、少なくともスギ花粉の飛散開始には15℃前後の気温が必要と考えられます。今シーズンは過去5年と比較して12月、1月の気温が低く推移していますので、飛散開始は、やや遅くなり16日でした。

なお、飛散開始以後は、大小はありますが、例年連日落下花粉が観測されます。飛散開始日がポツンと1日だけ観測されたことは過去にありません。


2025年02月24日-2 花粉情報

飛散開始日以後のスギ花粉飛散状況

2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
2.2 4.3 1.2 19.1 1.2 6.8
2.5 4.3 4.6 29.1 2.2 1.9
0.6 29.0 0.6 4.6 7.1 0.3
0.6 36.4 0.0 70.1 24.1 0.6
1.2 13.0 1.2 51.9 31.8 1.2
0.0 13.6 3.7 25.6 163.9 0.9
0.0 16.0 61.1 63.9 105.9 0.6
0.6 30.6 140.1 204.6 11.1 17.0
  145.1 144.4 199.1 33.3 39.8

飛散開始日以後は、大小はあっても、例年連日スギ花粉が観測されます。報道にあった1月7日の飛散は、狂い咲きであって、飛散開始ではなかったようです。飛散開始後にスギ花粉がほとんど飛散しなかった年もあります(2020年)が、それでも0.0個/cm2の日はありませんでした。今年は、寒波の影響で、飛散開始後の飛散花粉の観測数が少数です。しかし、過去の記録では飛散開始後、気温が上がると急激に増加する傾向が見られます。油断は禁物です。この3連休は寒波の影響でスギ花粉の飛散は少数でした。シーズン前、最後のお出かけチャンスだったかも知れません。しかし、休み明けは、急激に飛散数が増加する可能性がありますので、最善の注意をお願いします。


2025年02月24日-1 花粉情報

2月も最終週になりました。今週の品川区の気象予報によりますと、当地では、以下のような予報となっています。

日付 最高気温 最低気温 天気 花粉飛散予測
2月24日 9.0 2.0 晴れ 少ない
   25日 11.0 3.0 晴れ 少ない
   26日 14.0 6.0 晴れ やや多い
   27日 14.0 6.0 晴れ やや多い
   28日 15.0 7.0 晴れ 多い
3月 1日 17.0 8.0 晴れ〜曇り 多い
   2日 16.0 9.0 曇り〜晴れ 多い
   3日 15.0 9.0 曇り
   4日 12.0 7.0 曇り〜雨
   5日 13.0 9.0 曇り〜雨

天気はNHK、花粉飛散予測は、日本気象協会。当院の予想では、3月1〜2日は「非常に多い」又は「極めて多い」と予想され、皆様には「防御の遅れ」を若干危惧しています。TV局によっては3日以後もより高温と予想していてさらに多くの花粉飛散が心配されます。


2025年02月23日-11 花粉情報

日本気象協会の品川区の予報

日付 23日

(日)

24日

(月)

25日

(火)

26日

(水)

27日

(木)

28日

(金)

29日

(土)

 

予測

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

やや多い

 

やや多い

 

非常に多い

 

非常に多い

この予報については、故日本医大名誉教授 奥田 稔先生から的中率が「ほぼ50%」と、低いとの指摘があります。しかも、この予測は飛散開始時や飛散最盛期のように的中して当たり前のデータを含む上に 恐らく天気予報を、根拠にしていると思われるので、この的中率は、天気予報の的中率を超えることもない、とすると臨床現場にいる私も大いに不満です。患者の皆さんは、この情報に従って予防、治療行動をとると考えるならば、さらに不満が残ります。この情報に携わる皆様は、機械的でなく、十分吟味した上で、予報してほしいと思います。23日までは、100%的中しています。

本来は、実測による速報が望ましく、予報が的中したか否かを関わる方々が、確認できる情報が望ましく、当院の近隣の皆様は、当HPで確認していただきたく思います。花粉症の皆様が、「どのくらいの飛散があると、どの程度の症状が出るか」を知ることができ、予防・治療に役立つと考えています。

 


2025年02月23日-10 花粉情報

このHPは、1997年2月1日に『慈恵医大耳鼻科花粉症のページ(PH担当:故今井 透先生、花粉観測担当:遠藤 朝彦)』として、開設され、2014年1月7日までに561万件のアクセスがありました。その後、遠藤、今井両医師が慈恵医大を定年退職したため、HPを「東京都の耳鼻科医による花粉症のページ」と改称(HP担当:永倉仁史先生、花粉観測担当:遠藤 朝彦)として継続、2017年12月1日から当院の「花粉症のページ」として継続(HP担当:遠藤 朝彦、花粉観測担当:遠藤 朝彦)と受け継がれています。当HPは昨年末までで、41年になります。本年は42シーズン目となります。ご担当の皆様、よろしくお願い申し上げます。

2017年12月1日から2024年末までのアクエス数は、計886562件でした。

このHPのアクセス数は、昨日230件、元旦からの累積数は22803件でした。

東京都内でスギ、ヒノキ花粉を観測しているのは、公共機関では、東京都(東京都健康安全研究センター)の12地点のみ、民間では、当院(遠藤耳鼻咽喉科アレルギークリニック:品川区西五反田)と兼子耳鼻咽喉科医院(西東京市東伏見)の僅か2ヶ所のみ、HPで公表しているのは、東京都の12ヶ所の他には、当院のみです。また、結果を通知している機関は、当院が19ヶ所、兼子耳鼻咽喉科医院が11ヶ所、計30ヶ所にすぎません。今後、観測地点が増えることを期待します。


2025年02月23日-9 花粉情報

飛散開始日、本格飛散開始日(20個/cm2以上になった日)

飛散開始日 積算400℃

到達日

本格飛散

開始日

最大飛散日 同年飛散総
H13(2001) 2月20日 2月14日 2月21日 3月07日 4876.7
H14(2002) 2月07日 2月05日 2月07日 3月01日 5644.9
H15(2003) 2月12日 2月12日 2月13日 3月28日 3964.9
H16(2004) 2月20日 2月09日 2月26日 2月26日 460.7
H17(2005) 2月22日 2月10日 2月23日 3月18日 13948.7
H18(2006) 2月13日 2月14日 2月15日 2月23日 1132.7
H19(2007) 2月06日 2月06日 2月13日 3月06日 1775.7
H20(2008) 2月20日 2月14日 2月23日 3月12日 3599.9
H21(2009) 2月06日 2月08日 2月12日 2月16日 5785.2
H22(2010) 2月09日 2月08日 2月21日 3月11日 1557.7
H23(2011) 2月22日 2月12日 2月25日 3月16日 11549.1
H24(2012) 2月26日 2月17日 3月04日 3月07日 2127.6
H25(2013) 2月14日 2月09日 2月22日 3月10日 7661.8
H26(2014) 2月03日 2月07日 3月04日 3月21日 1993.4
H27(2015) 2月11日 2月10日 2月23日 3月10日 2938.1
H28(2016) 2月14日 2月08日 2月21日 3月09日 4184.6
H29(2017) 2月16日 2月06日 2月17日 3月07日 2570.7
H30(2018) 2月10日 2月12日 2月24日 3月04日 8057.4
H31(2019) 2月12日 2月07日 2月20日 3月22日 6199.4
R2(2020) 2月05日 2月05日 2月13日 2月23日 2841.6
R3(2021) 2月11日 2月06日 2月14日 2月23日 4567.3
R4(2022) 2月26日 2月12日 2月27日 3月16日 5172
R5(2023) 2月12日 2月08日 2月18日 3月02日 7862.7
R6(2024) 2月13日 2月11日 2月15日 3月02日 6300.2
R7(2025) 2月16日 2月04日      

今年は、積算温度400℃に達したのは、2月4日で、2001年以来最も早く到達しました。ところが、その後寒波の影響で気温が下がり、飛散開始は比較的遅い16日になりました。


2025年02月23日-8 花粉情報

観測花粉数(測定地点:品川区五反田 観測者:遠藤 朝彦)

  捕集開始日時 天気   花粉数(個/㎠」落下法)
    時 分   スギ ヒノキ その他
1 (土) 22:00

 

:

晴れ〜曇り〜雨 1.2 0.0 0.3
2 (日) 雨〜曇り 0.0 0.0 0.0
3 (月) 曇り時々曇り 0.3 0.0 0.6
4 (火) 晴れ〜曇り〜快晴 0.3 0.0 0.0
5 (水) 晴れ一時曇り・小雨 0.0 0.0 0.6
6 (木) 晴れ 0.0 0.0 0.0
7 (金)   晴れ 0.3 0.0 0.0
8 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.3
9 (日)   晴れ 0.0 0.0 0.0
10 (月)   晴れ 0.0 0.0 0.9
11 (火)   晴れ 0.0 0.0 0.6
12 (水)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0
13 (木)   小雨〜晴れ 0.0 0.0 1.5
14 (金)   晴れ 0.9 0.0 0.6
15 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.9
16 (日)   曇り〜小雨〜晴 2.2 0.0 0.6
17 (月)   曇り〜晴れ 2.5 0.0 0.9
18 (火)   晴れ一時曇り 0.6 0.0 1.5
19 (水)   晴れ 0.6 0.0 0.3
20 (木)   晴れ 1.2 0.0 0.0
21 (金)   晴れ 0.0 0.0 0.0
22 (土)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0
23 (日)   晴れ〜曇り 0.6 0.0 0.6

16日に飛散開始、その後気温が上がらず(寒波が襲来)、寒い日が続いています。飛散開始後としては、大変珍しく21日から22日は2日続けて観測花粉0.0個/cm2でした。日々の観測データが残っている平成6年以来31年間で初めてのことです。本日、最高気温は8.8℃、北北西の風1〜5m/s、昨日は10.9℃、北西の風が平均3.1m/sでした。昨年と比較しますと平均2.0℃位低いようです。いわゆる寒波の影響と思われます。この寒波は、24日の連休明けまで続くと予想されていますので、スギ花粉が多く観測されるのは、その後となりそうです。22日は3連休初日ですが、いつも通り、プレパラートは大変きれいでした。23日は、概ね晴れ、気温もやや高く(10.7℃:午後2時)、スギ花粉0.6個/cm2、その他0.6個/cm2でした。その他は、ハンノキ0.3個/cm2、イチョウ0.3個/cm2でした。


2025年02月23日-7 花粉情報

本日、全国26地点のダダーラム法によるスギ花粉測定値がNPO花粉情報協会のHP及び環境省のHPに掲載されました。全国26地点中飛散開始した地点は、宮崎県宮崎市(23日)、八代市(219日)、横浜市(212日)、静岡市(212日)、甲府市(214日)、大垣市(216日)、山口市(212日)、福岡市(214日)、品川区(216日)、保谷市(216日)、富里市(212日)、さいたま市(216日)など、続々と飛散開始の報が届いています。また、東京都下は、青梅(213日)、八王子(214日)、多摩市(214日)、町田(214日)、立川(214日)、府中(214日)、小平(214日)のすべての観測地で飛散開始しています。都心部も北区を除いて、千代田、葛飾区、杉並区、大田区は21516日に飛散開始しました。つまり、都内はほぼ全域で飛散開始したようです。


2025年02月23日-6 花粉情報

兼子 順男先生(保谷市東伏見)からも観測値をいただきました。

ダーラム型(個/cm2)

5    0.0     0.0
6 0.3 0.0
7 0.3 0.0
8 0.6 0.0
9 0.0 0.0
10 0.0 0.0
11 0.3 0.0
12 0.3 0.0
13 0.0 0.0
14 0.0 0.0 強風 
15 0.3 0.0
16 3.0 0.0
17 晴曇 9.6 0.0
18 晴曇 0.6 0.0
19 2.3 0.0 風強い
20 1.0 0.0

16日飛散開始したとのことです。飛散開始後、大小はあれど飛散が続いています。


2025年02月23日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から富里市と習志野市の観測値をいただきました。

富里市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 イネ科 ブナ科 マツ属 その他
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
12 2.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 6.2 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.3 0.0 0.0 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0
15 6.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 7.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 22.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

富里市:ロータリー型

10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 1.5 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
12 11.4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 7.4 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15 10.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 12.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 213.6 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
18 38.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19                  

 

習志野市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 シデ属 マツ属3) イネ科 スゲ属 その他
1 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

ロータリー型の方が感度が良く、富里市は、ロータリー型では、11日が飛散開始日となりました。ダーラム型では12日でした。当地との比較はダーラム型でお願いします。

 


2025年02月23日-4 花粉情報

1、2月の気温とスギ花粉飛散開始日(データは日平均気温)

 

年度 1月 2月 1+2月合計 開始日(2月)
2025(令和 7年) 6.6 6.3 12.9 16
2024(令和 6年) 7.1 8 15.1 11
2023(令和 5年) 5.7 7.3 13 5
2022(令和 4年) 4.9 5.2 10.1 26
2021(令和 3年) 5.4 8.5 13.9 11
2020(令和 2年) 7.1 8.3 15.4 5
2019(平成31年) 5.6 7.2 12.8 12
2018(平成30年) 4.7 5.4 10.1 10
2017(平成29年) 5.8 6.9 12.7 16
2016(平成28年) 6.1 7.2 13.3 14
2015(平成27年) 5.8 5.7 11.5 11
2014(平成26年) 6.3 5.9 12.2 3
2013(平成25年) 5.5 6.2 11.7 14
2012(平成24年) 4.8 5.7 10.5 26
2011(平成23年) 5.1 7 12.1 22
2010(平成22年) 7 6.5 13.5 9
2009(平成21年) 6.8 7.8 14.6 6
2008(平成20年) 5.9 5.5 11.4 20
2007(平成19年) 7.6 8.6 16.2 6
2006(平成18年) 5.1 6.7 11.8 13
2005(平成17年) 6.1 6.2 12.3 22
2004(平成16年) 6.3 8.5 14.8 20
2003(平成15年) 5.5 6.4 11.9 12
2002(平成14年) 7.4 7.9 15.3 7
2001(平成13年) 4.9 6.6 11.5 20
2000(平成12年) 7.6 6 13.6 11
1999(平成11年) 6.6 6.7 13.3 16
1998(平成10年) 5.3 7 12.3 14
1997(平成 9年) 6.8 7 13.8 19
1996(平成 8年) 6.6 5.4 12 12
1995(平成 7年) 6.3 6.5 12.8 15
1994(平成 6年) 5.5 6.6 12.1 28
1993(平成 5年) 6.2 7.7 13.9 6
1992(平成 4年) 6.8 6.9 13.7 12
1991(平成 3年) 6.3 6.5 12.8 21
1990(平成 2年) 5 7.8 12.8 20
1989(平成 元年) 8.1 7.5 15.6 8

1月、2月の気温が高いと飛散開始が早く、低いと遅くなる傾向が認められます。今シーズンは思いの外気温が低く、飛散開始が予想よりやや遅くなったことが読み取れます。


2025年02月23日-3 花粉情報

昨年の2月11日のコメントは、「昨年の2月7日には、ハンノキ0.3個/cm2とオオバヤシャブシ03個/cm2が初観測されました。ちなみに一昨年の初観測は、ハンノキ1月23日、シラカンバ2月11日、オオバヤシャブシ2月13日でした。今年は2月早々にシラカンバ(1月23日初観測)、ハンノキが観測され、昨日はシラカンバが0.3個/cm2観測されましたが、オオバヤシャブシ(1月25日初観測)は2月にはまだ観測されません。」とあります。いずれにしましても、少なからずカバノキ科花粉が2月初旬には観測されています。スギ花粉の飛散開始日も2023年は2月12日、2024年は2月13日でした。

2月 日 2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
1 12.2 16.3 13.1 11.2 14.0 13.4
2 8.8 7.6 9.2 11.1 15.6 13.8
3 9.6 11.7 6.2 11.8 11.8 15.2
4 11.2 6.9 11.2 8.5 12.6 11.4
5 9.0 6.2 12.0 9.2 12.4 15.2
6 9.2 5.4 13.6 8.2 15.0 6.9
7 10.6 9.6 15.4 9.7 16.3 6.9
8 9.7 11.3 11.7 9.1 11.0 12.7
9 11.5 11.3 10.6 10.8 9.6 8.3
10 11.4 12.4 3.5 6.1 12.1 10.1
11 10.5 12.8 14.1 9.2 14.1 11.7
12 12.7 12.7 16.9 9.9 11.7 16.0
13 13.1 17.3 10.3 5.0 16.2 18.2
14 14.5 18.5 10.7 8.0 18.2 16.0
15 14.0 21.1 7.8 11.6 14.1 16.2
16 16.9          
17 14.7          

 

25   5.8 12.7 13.4
26   13.3 10.7 14.7
27   11.4 15.0 18.5

太字は飛散開始日、飛散開始には、少なくとも15℃前後の気温が必要と考えられます。今シーズンは過去5年と比較して12月、1月の気温が低く推移していますので、飛散開始は、やや遅くなり、16日でした。

なお、飛散開始以後は、大小はありますが、連日落下花粉が観測されます。飛散開始日がポツンと1日だけ観測されたことは過去にありません。


2025年02月23日-2 花粉情報

飛散開始日以後のスギ花粉飛散状況

2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
2.2 4.3 1.2 19.1 1.2 6.8
2.5 4.3 4.6 29.1 2.2 1.9
0.6 29.0 0.6 4.6 7.1 0.3
0.6 36.4 0.0 70.1 24.1 0.6
1.2 13.0 1.2 51.9 31.8 1.2
0.0 13.6 3.7 25.6 163.9 0.9
0.0 16.0 61.1 63.9 105.9 0.6
  30.6 140.1 204.6 11.1 17.0
  145.1 144.4 199.1 33.3 39.8

飛散開始日以後は、大小はあっても連日スギ花粉が観測されます。報道にあった1月7日の飛散は、狂い咲きであっても、飛散開始ではなかったようです。飛散開始後にスギ花粉がほとんど飛散しなかった年はあります(2020年)が、それでも0.0個/cm2の日はありませんでした。今年は、寒波の影響で、飛散開始後の飛散花粉が少数ですが、飛散開始後、気温が上がると急激に増加する傾向にあります。油断しないで下さい。この3連休は寒波の影響でスギ花粉の飛散は少数と予想されます。シーズン前最後のお出かけチャンスかも知れません。しかし、連休以後は急激に飛散数が増加すると予想されますので、ご注意ください。


2025年02月23日-1 花粉情報

当地(品川区西五反田)は、16日スギ花粉が飛散開始いたしました。環境省花粉観測システム(はなこさん)は、2021年のシーズンで終了(消滅)しましたので、都内でのリアルタイムの花粉情報(HP)は当院の情報のみになってしまいました。そこで、今シーズンも頑張って、観測ならびに情報提供を続けたいと思います。当地の飛散開始は15〜18日と推測していましたので、予想通りでした。初期療法を開始して下さい。初期療法は、スギ花粉症の総括的療法で平成10年(1998年年)第36回日本鼻科学会のランチョンセミナーにおいて私が最初に報告致しました治療法で、成功の鍵は、正しい診断にありますので、まずは正しく診断するよう心掛けて下さい。


2025年02月22日-11 花粉情報

日本気象協会の品川区の予報

日付 22日

(土)

23日

(日)

24日

(月)

25日

(火)

26日

(水)

27日

(木)

28日

(金)

 

予測

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

やや多い

 

やや多い

 

多い

この予報については、故日本医大名誉教授 奥田 稔先生から的中率が「ほぼ50%」と、低いとの指摘があります。しかも、この予測は飛散開始時や飛散最盛期のように的中して当たり前のデータを含む上に 恐らく天気予報を、根拠にしていると思われるので、この的中率は、天気予報の的中率を超えることもない、とすると臨床現場にいる私も大いに不満です。患者の皆さんは、この情報に従って予防、治療行動をとると考えるならば、さらに不満が残ります。この情報に携わる皆様は、機械的でなく、十分吟味した上で、予報してほしいと思います。

本来は、実測による速報が望ましく、予報が的中したか否かは、関わる方々が、確認できる情報が望ましく、当院の近隣の皆様は、当HPで確認していただきたいと思います。花粉症の皆様が、「どのくらいの飛散があると、どの程度の症状が出るか」を知ることができ、予防・治療に役立つと考えられます。


2025年02月22日-10 花粉情報

 このHPは、1997年2月1日に『慈恵医大耳鼻科花粉症のページ(PH担当:故今井 透先生、花粉観測担当:遠藤 朝彦)』として、開設され、2014年1月7日までに561万件のアクセスがありました。その後、遠藤、今井両医師が慈恵医大を定年退職したため、HPを「東京都の耳鼻科医による花粉症のページ」と改称(HP担当:永倉仁史先生、花粉観測担当:遠藤 朝彦)として継続、2017年12月1日から当院の「花粉症のページ」として継続(HP担当:遠藤 朝彦、花粉観測担当:遠藤 朝彦)と受け継がれています。当HPは昨年末までで、41年になります。本年は42シーズン目となります。ご担当の皆様、よろしくお願い申し上げます。

2017年12月1日から2024年末までのアクエス数は、計886562件でした。

このHPのアクセス数は、昨日360件、元旦からの累積数は22749件でした。

東京都内でスギ、ヒノキ花粉を観測しているのは、公共機関では、東京都(東京都健康安全研究センター)の12地点のみ、民間では、当院(遠藤耳鼻咽喉科アレルギークリニック:品川区西五反田)と兼子耳鼻咽喉科医院(西東京市東伏見)の僅か2ヶ所のみ、HPで公表しているのは、東京都の12ヶ所の他には、当院のみです。また、結果を通知している機関は、当院が19ヶ所、兼子耳鼻咽喉科医院が11ヶ所、計30ヶ所にすぎません。今後、観測地点が増えることを期待します。


2025年02月22日-9 花粉情報

飛散開始日、本格飛散開始日(20個/cm2以上になった日)

飛散開始日 積算400℃到達日 本格飛散開始日 同年飛散総数
H13(2001) 2月20日 2月14日 2月21日 4876.7
H14(2002) 2月07日 2月05日 2月07日 5644.9
H15(2003) 2月12日 2月12日 2月13日 3964.9
H16(2004) 2月20日 2月09日 2月26日 460.7
H17(2005) 2月22日 2月10日 2月23日 13948.7
H18(2006) 2月13日 2月14日 2月15日 1132.7
H19(2007) 2月06日 2月06日 2月13日 1775.7
H20(2008) 2月20日 2月14日 2月23日 3599.9
H21(2009) 2月06日 2月08日 2月12日 5785.2
H22(2010) 2月09日 2月08日 2月21日 1557.7
H23(2011) 2月22日 2月12日 2月25日 11549.1
H24(2012) 2月26日 2月17日 3月04日 2127.6
H25(2013) 2月14日 2月09日 2月22日 7661.8
H26(2014) 2月03日 2月07日 3月04日 1993.4
H27(2015) 2月11日 2月10日 2月23日 2938.1
H28(2016) 2月14日 2月08日 2月21日 4184.6
H29(2017) 2月16日 2月06日 2月17日 2570.7
H30(2018) 2月10日 2月12日 2月24日 8057.4
H31(2019) 2月12日 2月07日 2月20日 6199.4
R2(2020) 2月05日 2月05日 2月13日 2841.6
R3(2021) 2月11日 2月06日 2月14日 4567.3
R4(2022) 2月26日 2月12日 2月27日 5172
R5(2023) 2月12日 2月08日 2月18日 7862.7
R6(2024) 2月13日 2月11日 2月15日 6300.2
R7(2025) 2月16日 2月04日    

2025年02月22日-8 花粉情報

観測花粉数(測定地点:品川区五反田 観測者:遠藤 朝彦)

  捕集開始日時 天気   花粉数(個/㎠」落下法)
    時 分   スギ ヒノキ その他
1 (土) 22:00

 

:

晴れ〜曇り〜雨 1.2 0.0 0.3
2 (日) 雨〜曇り 0.0 0.0 0.0
3 (月) 曇り時々曇り 0.3 0.0 0.6
4 (火) 晴れ〜曇り〜快晴 0.3 0.0 0.0
5 (水) 晴れ一時曇り・小雨 0.0 0.0 0.6
6 (木) 晴れ 0.0 0.0 0.0
7 (金)   晴れ 0.3 0.0 0.0
8 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.3
9 (日)   晴れ 0.0 0.0 0.0
10 (月)   晴れ 0.0 0.0 0.9
11 (火)   晴れ 0.0 0.0 0.6
12 (水)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0
13 (木)   小雨〜晴れ 0.0 0.0 1.5
14 (金)   晴れ 0.9 0.0 0.6
15 (土)   晴れ 0.0 0.0 0.9
16 (日)   曇り〜小雨〜晴 2.2 0.0 0.6
17 (月)   曇り〜晴れ 2.5 0.0 0.9
18 (火)   晴れ一時曇り 0.6 0.0 1.5
19 (水)   晴れ 0.6 0.0 0.3
20 (木)   晴れ 1.2 0.0 0.0
21 (金)   晴れ 0.0 0.0 0.0
22 (土)   晴れ〜曇り 0.0 0.0 0.0

16日に飛散開始、その後気温が上がらず(寒波が襲来)、寒い日が続いています。飛散開始後としては、大変珍しく2日続けて観測花粉0.0個/cm2でした。日々の観測データが残っている平成6年以来31年間で初めてのことです。本日、最高気温は8.8℃、北北西の風1〜5m/s、昨日は10.9℃、北西の風が平均3.1m/sでした。昨年と比較しますと平均2.0℃位低いようです。いわゆる寒波の影響と思われます。この寒波は、24日の連休明けまで続くと予想されていますので、スギ花粉が多く観測されるのは、その後となりそうです。3連休初日ですが、いつも通り、プレパラートは大変きれいでした。


2025年02月22日-7 花粉情報

本日、全国26地点のダダーラム法によるスギ花粉測定値がNPO花粉情報協会のHP及び環境省のHPに掲載されました。全国26地点中飛散開始した地点は、宮崎県宮崎市(23日)、八代市(219日)、横浜市(212日)、静岡市(212日)、甲府市(214日)、大垣市(216日)、山口市(212日)、福岡市(214日)、品川区(216日)、保谷市(216日)、富里市(212日)、さいたま市(216日)など、続々と飛散開始の報が届いています。また、東京都下は、青梅(213日)、八王子(214日)、多摩市(214日)、町田(214日)、立川(214日)、府中(214日)、小平(214日)のすべての観測地で飛散開始しています。都心部も北を除いて21516日に飛散開始しました。


2025年02月22日-6 花粉情報

兼子 順男先生(保谷市東伏見)からも観測値をいただきました。

ダーラム型(個/cm2)

5    0.0     0.0
6 0.3 0.0
7 0.3 0.0
8 0.6 0.0
9 0.0 0.0
10 0.0 0.0
11 0.3 0.0
12 0.3 0.0
13 0.0 0.0
14 0.0 0.0 強風 
15 0.3 0.0
16 3.0 0.0
17 晴曇 9.6 0.0
18 晴曇 0.6 0.0
19 2.3 0.0 風強い
20 1.0 0.0

16日飛散開始したとのことです。飛散開始後、大小はあれど飛散が続いています。


2025年02月22日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から富里市と習志野市の観測値をいただきました。

富里市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 イネ科 ブナ科 マツ属 その他
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
12 2.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 6.2 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.3 0.0 0.0 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0
15 6.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 7.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 22.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

富里市:ロータリー型

10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 1.5 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
12 11.4 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 7.4 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15 10.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 12.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 213.6 0.0 0.0 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
18 38.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19                  

 

習志野市:ダーラム型(個/cm2)

2月 スギ1) ヒノキ2) イチイ属 ハンノキ属 シデ属 マツ属3) イネ科 スゲ属 その他
1 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

ロータリー型の方が感度が良く、富里市は、ロータリー型では、11日が飛散開始日となりました。ダアーラム型では12日でした。当地との比較はダーラム型でお願いします。

 


2025年02月22日-4 花粉情報

:1、2月の気温とスギ花粉飛散開始日(データは日平均気温)

 

年度 1月 2月 1+2月合計 開始日(2月)
2025(令和 7年) 6.6 6.3 12.9 16
2024(令和 6年) 7.1 8 15.1 11
2023(令和 5年) 5.7 7.3 13 5
2022(令和 4年) 4.9 5.2 10.1 26
2021(令和 3年) 5.4 8.5 13.9 11
2020(令和 2年) 7.1 8.3 15.4 5
2019(平成31年) 5.6 7.2 12.8 12
2018(平成30年) 4.7 5.4 10.1 10
2017(平成29年) 5.8 6.9 12.7 16
2016(平成28年) 6.1 7.2 13.3 14
2015(平成27年) 5.8 5.7 11.5 11
2014(平成26年) 6.3 5.9 12.2 3
2013(平成25年) 5.5 6.2 11.7 14
2012(平成24年) 4.8 5.7 10.5 26
2011(平成23年) 5.1 7 12.1 22
2010(平成22年) 7 6.5 13.5 9
2009(平成21年) 6.8 7.8 14.6 6
2008(平成20年) 5.9 5.5 11.4 20
2007(平成19年) 7.6 8.6 16.2 6
2006(平成18年) 5.1 6.7 11.8 13
2005(平成17年) 6.1 6.2 12.3 22
2004(平成16年) 6.3 8.5 14.8 20
2003(平成15年) 5.5 6.4 11.9 12
2002(平成14年) 7.4 7.9 15.3 7
2001(平成13年) 4.9 6.6 11.5 20
2000(平成12年) 7.6 6 13.6 11
1999(平成11年) 6.6 6.7 13.3 16
1998(平成10年) 5.3 7 12.3 14
1997(平成 9年) 6.8 7 13.8 19
1996(平成 8年) 6.6 5.4 12 12
1995(平成 7年) 6.3 6.5 12.8 15
1994(平成 6年) 5.5 6.6 12.1 28
1993(平成 5年) 6.2 7.7 13.9 6
1992(平成 4年) 6.8 6.9 13.7 12
1991(平成 3年) 6.3 6.5 12.8 21
1990(平成 2年) 5 7.8 12.8 20
1989(平成 元年) 8.1 7.5 15.6 8

1月、2月の気温が高いと飛散開始が早く、低いと遅くなる傾向が認められます。今シーズンは思いの外気温が低く、飛散開始が遅くなったことが読み取れます。


2025年02月22日-3 花粉情報

昨年の2月11日のコメントは、「昨年の2月7日には、ハンノキ0.3個/cm2とオオバヤシャブシ03個/cm2が初観測されました。ちなみに一昨年の初観測は、ハンノキ1月23日、シラカンバ2月11日、オオバヤシャブシ2月13日でした。今年は2月早々にシラカンバ(1月23日初観測)、ハンノキが観測され、昨日はシラカンバが0.3個/cm2観測されましたが、オオバヤシャブシ(1月25日初観測)は2月にはまだ観測されません。」とあります。いずれにしましても、少なからずカバノキ科花粉が観測されています。スギ花粉の飛散開始日も2023年は2月12日、2024年は2月13日でした。

2月 日 2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
1 12.2 16.3 13.1 11.2 14.0 13.4
2 8.8 7.6 9.2 11.1 15.6 13.8
3 9.6 11.7 6.2 11.8 11.8 15.2
4 11.2 6.9 11.2 8.5 12.6 11.4
5 9.0 6.2 12.0 9.2 12.4 15.2
6 9.2 5.4 13.6 8.2 15.0 6.9
7 10.6 9.6 15.4 9.7 16.3 6.9
8 9.7 11.3 11.7 9.1 11.0 12.7
9 11.5 11.3 10.6 10.8 9.6 8.3
10 11.4 12.4 3.5 6.1 12.1 10.1
11 10.5 12.8 14.1 9.2 14.1 11.7
12 12.7 12.7 16.9 9.9 11.7 16.0
13 13.1 17.3 10.3 5.0 16.2 18.2
14 14.5 18.5 10.7 8.0 18.2 16.0
15 14.0 21.1 7.8 11.6 14.1 16.2
16 16.9          
17 14.7          

 

25   5.8 12.7 13.4
26   13.3 10.7 14.7
27   11.4 15.0 18.5

太字は飛散開始日、飛散開始には、少なくとも15℃前後の気温が必要と考えられます。今シーズンは過去5年と比較して12月、1月の気温が低く推移していますので、飛散開始は、遅くなり、16日でした。

なお、飛散開始以後は、大小はありますが、連日落下花粉が観測されます。飛散開始日がポツンと1日だけ観測されたことは過去にありません。


2025年02月22日-2 花粉情報

飛散開始日以後のスギ花粉飛散状況

2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年
2.2 4.3 1.2 19.1 1.2 6.8
2.5 4.3 4.6 29.1 2.2 1.9
0.6 29.0 0.6 4.6 7.1 0.3
0.6 36.4 0.0 70.1 24.1 0.6
1.2 13.0 1.2 51.9 31.8 1.2
0.0 13.6 3.7 25.6 163.9 0.9
  16.0 61.1 63.9 105.9 0.6
  30.6 140.1 204.6 11.1 17.0
  145.1 144.4 199.1 33.3 39.8

飛散開始日以後は、大小はあっても連日スギ花粉が観測されます。報道にあった1月7日の飛散は、狂い咲きであっても、飛散開始ではなかったようです。飛散開始後にスギ花粉がほとんど飛散しなかった年はあります(2020年)が、それでも0.0個/cm2の日はありませんでした。今年は、寒波の影響で、飛散花粉が少数ですが、気温が上がると急激に増えそうです。


2025年02月22日-1 花粉情報

当地は、16日スギ花粉が飛散開始いたしました。環境省花粉観測システム(はなこさん)は、2021年のシーズンで終了(消滅)しましたので、都内でのリアルタイムの花粉情報は当院の情報のみになってしまいました。そこで、今シーズンも頑張って、観測ならびに情報提供を続けたいと思います。当地の飛散開始は15〜18日と推測していましたので、予想通りでした。初期療法を開始して下さい。初期療法は、スギ花粉症の総括的療法で平成10年(1998年年)第36回日本鼻科学会のランチョンセミナーにおいて私が最初に報告致しました治療法で、成功の鍵は、正しい診断にありますので、まずは正しく診断するよう心掛けて下さい。


2025年02月21日-11 花粉情報

日本気象協会の品川区の予報

日付 21日

(金)

22日

(土)

23日

(日)

24日

(月)

25日

(火)

26日

(水)

27日

(木)

 

予測

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

少ない

 

やや多い

 

やや多い

この予報については、故日本医大名誉教授 奥田 稔先生から的中率が「ほぼ50%」と、低いとの指摘があります。しかも、この予測は飛散開始時や飛散最盛期のように的中して当たり前のデータを含む上に 恐らく天気予報を、根拠にしていると思われるので、この的中率は、天気予報の的中率を超えることもない、とすると臨床現場にいる私も大いに不満です。患者の皆さんは、この情報に従って予防、治療行動をとると考えるならば、さらに不満が残ります。この情報に携わる皆様は、機械的でなく、十分吟味した上で、予報してほしいと思います。

つまり、実測による速報が望ましく、予報が的中したか否かは、当HPで確認していただきたい。また、後日報告して欲しいです。患者の皆さんが、どのくらいの飛散があると、どの程度の症状が出るか・知ることができ、予防に役立ちます。