2024年08月31日-6 花粉情報
26日以後の飛散状況
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ属 | ヨモギ属 | カナムグラ |
その他 |
8/26〜8/31 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
8/26〜9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
26日以後の飛散状況
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ属 | ヨモギ属 | カナムグラ |
その他 |
8/26〜8/31 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
8/26〜9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去5年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 | 2.5 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始と思っていましたが、先週、ブタクサが初観測されました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
「遅くなりましたが、昨日までの富里のデータ、添付します。秋のキク科花粉がまったく観測できません。あまりの暑さで開花が遅れているものと思われます。」とのコメントが付けられていました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
21 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
23 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
24 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
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28 | |||||||
29 | |||||||
30 | |||||||
31 | |||||||
合計 | 0.3 | 0.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.1 |
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
花粉情報協会では、これらのデータに花芽調査の結果を加味して推測します。
台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風の中心が上陸したのは、1951年以来、なかったことになります。台風10号は大変足の遅い台風で、本日まだ九州にいるようです。しかも、進路の予測が大変難しく、また、すでに関東にも影響がおよんでいます(各地で大雨)。本日、当地は重い曇り空ですが、大雨は降っていません。しかし、今後どうなるか、解りませんので、ご注意ください。
8月も本日が最後です。明日から9月です。9月は秋の主な花粉症の原因となる花粉が飛散する月です。
観測結果(個/cm2/シーズン:2020〜2023年)
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ属 | ヨモギ属 | カナムグラ | その他 | |
2020 | 8/2〜10/31 | 2.7 | 0.0 | 8.9 | 31.0 | 7.8 | 5.5 | 72.5 |
2021 | 8/2〜10/31 | 4.5 | 0.0 | 9.1 | 44.7 | 3.3 | 17.8 | 60.3 |
2022 | 8/1〜10/31 | 3.0 | 0.0 | 12.1 | 28.4 | 6.1 | 9.1 | 72.6 |
2023 | 8/1〜10/31 | 0.9 | 0.6 | 8.0 | 11.0 | 12.0 | 8.8 | 55.1 |
2024 | 8/1〜10/31 |
当地では、9月は主にイネ科カモガヤ属のカモガヤ、キク科ブタクサ属のブタクサ、オオブタクサ、キク科キク亜科ヨモギ属のヨモギ、キク科アキノキリンソウ属のセイタカアワダチソウ、アサ科カラハナソウ属のセイタカアワダチソウなどが主に観測されます。いずれも花粉症の原因となることが知られています。
昨日、公開するのを忘れました。以下、29日分です。
○8月29日(木):8月21日夜から体調が悪くなり、22日朝かかりつけの病院で検査を受けたところ、コロナウィルス感染症と判明。22日から26日まで休診いたしました。診療は長男(東京共済病院耳鼻科部長)が代診してくれましたが、従業員、看護師の皆様、多くの患者様にご迷惑をお掛けいたしました。心からお詫び申し上げます。療養期間が過ぎ、本日から診療に復帰いたしました。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
○8月29日(木):台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風の中心が上陸したのは、1951年以来、なかったことになります。台風10号は大変足の遅い台風で、本日九州に上陸したようです。しかも、進路の予測が大変難しく、「今週末には関東にも影響がおよびそう」と予報されています。ご注意ください。
○8月29日(木):
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
○8月29日(木):前年の飛散量の影響(樹勢)についてですが、私が花粉観測を開始したのは、1984年、昭和59年でした。当時の測定記録をかえりみますと、平成6〜7年頃までは、確かに1年毎に花粉数が増減して見えました。しかし、その後は4〜5年周期で推移している傾向にあり、3〜4年増加しては、減少し、再び3〜4年増加するという傾向をしめしています。最近はむしろその傾向の方が強く感じられる結果です。
都市気候は、都心の上昇気流の影響で都心で花粉が上空まで舞い上がること、都市構造では、高層ビル周辺では風が巻いて、地表を歩く人が何度も花粉にさらされます。地表がコンクリートで固められているため、落下花粉が地面に吸収されない。などの特徴があります。
高層ビルは、ビルの影響で平地は風が廻る可能性が高く、ビル周辺を歩く人は、より多くの花粉を浴びる可能性があります。
○8月29日(木):佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
「遅くなりましたが、昨日までの富里のデータ、添付します。秋のキク科花粉がまったく観測できません。あまりの暑さで開花が遅れているものと思われます。」とのコメントが付けられていました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
21 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
23 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
24 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
26 | |||||||
27 | |||||||
28 | |||||||
29 | |||||||
30 | |||||||
31 | |||||||
合計 | 0.3 | 0.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.1 |
○8月29日(木):夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 | 2.5 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始と思っていましたが、先週、ブタクサが初観測されました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 | 2.5 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始と思っていましたが、先週、ブタクサが初観測されました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
「遅くなりましたが、昨日までの富里のデータ、添付します。秋のキク科花粉がまったく観測できません。あまりの暑さで開花が遅れているものと思われます。」とのコメントが付けられていました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
21 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
23 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
24 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
26 | |||||||
27 | |||||||
28 | |||||||
29 | |||||||
30 | |||||||
31 | |||||||
合計 | 0.3 | 0.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.1 |
前年の飛散量の影響(樹勢)についてですが、私が花粉観測を開始したのは、1984年、昭和59年でした。当時の測定記録をかえりみますと、平成6〜7年頃までは、確かに1年毎に花粉数が増減して見えました。しかし、その後は4〜5年周期で推移している傾向にあり、3〜4年増加しては、減少し、再び3〜4年増加するという傾向をしめしています。最近はむしろその傾向の方が強く感じられる結果です。
さて、圏央道の影響ですが、訝しく思われる方も少なくないと思います。東京都は従前から都内9ヶ所で観測を20年以上続けています。測定地点の中には圏央道の直ぐ内側の地点も含まれます。圏央道がほぼ全線開通したのは、平成26年です。そこで圏央道より都心に近い測定点(小平、府中、立川、町田、多摩、八王子、青梅について圏央道完成前の平成23年と完成後の平成29年の測定数を比較しますと、全ての測定地点で観測数が多はばに減少していました。一方、都心の観測数に変化は認められませんでした。県央度を通る車の排気などの熱によって上昇気流が生じ、花粉が舞い上げられるためと推測しました。この現象については、今後追跡する必要があります。
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風の中心が上陸したのは、1951年以来、なかったことになります。台風10号は大変足の遅い台風で、本日まだ九州にいるようです。しかも、進路の予測が大変難しく、また、すでに関東にも影響がおよんでいます(各地で大雨)。ご注意ください。
夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 | 2.5 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始と思っていましたが、先週、ブタクサが初観測されました。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
「遅くなりましたが、昨日までの富里のデータ、添付します。秋のキク科花粉がまったく観測できません。あまりの暑さで開花が遅れているものと思われます。」とのコメントが付けられていました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
21 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
23 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
24 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
26 | |||||||
27 | |||||||
28 | |||||||
29 | |||||||
30 | |||||||
31 | |||||||
合計 | 0.3 | 0.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.1 |
前年の飛散量の影響(樹勢)についてですが、私が花粉観測を開始したのは、1984年、昭和59年でした。当時の測定記録をかえりみますと、平成6〜7年頃までは、確かに1年毎に花粉数が増減して見えました。しかし、その後は4〜5年周期で推移している傾向にあり、3〜4年増加しては、減少し、再び3〜4年増加するという傾向をしめしています。最近はむしろその傾向の方が強く感じられる結果です。
都市気候は、都心の上昇気流の影響で都心で花粉が上空まで舞い上がること、都市構造では、高層ビル周辺では風が巻いて、地表を歩く人が何度も花粉にさらされます。地表がコンクリートで固められているため、落下花粉が地面に吸収されない。などの特徴があります。
高層ビルは、ビルの直下では、ビルの影響で風が廻る可能性が高く、ビル周辺を歩く人は、より多くの花粉を浴びる可能性があります。
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風の中心が上陸したのは、1951年以来、なかったことになります。台風10号は大変足の遅い台風で、本日九州に上陸したようです。しかも、進路の予測が大変難しく、「今週末には関東にも影響がおよびそう」と予報されています。ご注意ください。
8月21日夜から体調が悪くなり、22日朝かかりつけの病院で検査を受けたところ、コロナウィルス感染症と判明。22日から26日まで休診いたしました。診療は長男(東京共済病院耳鼻科部長)が代診してくれましたが、従業員、看護師の皆様、多くの患者様にご迷惑をお掛けいたしました。心からお詫び申し上げます。療養期間が過ぎ、本日から診療に復帰いたしました。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
夏から秋の飛散花粉
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | マツ | その他 | 総計 |
7/29〜8/4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 3.4 | 3.4 |
8/5〜8/11 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.5 | 3.1 |
8/12〜8/18 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 |
8/19〜8/25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.9 | 2.5 |
8/26〜9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
9/2〜9/8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
9/9〜9/15 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
9/16〜9/22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
9/23〜9/29 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
9/30〜10/6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10/7〜10/13 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10/14〜10/20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10/21〜10/27 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10/28〜10/31 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
合 計 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 8.1 | 9.3 |
今週の観測値:
種別 | 観測期間 | |
8/19〜8/25 | 昨年8/22〜8/28 | |
スギ | 0.0 | 0.3 |
ヒノキ | 0.0 | 0.0 |
イネ科(カモガヤ、イネ他) | 0.3 | 0.0 |
ブタクサ属 | 0.3 | 0.3 |
ヨモギ属 | 0.0 | 0.0 |
カナムグラ | 0.0 | 0.0 |
マツ型 | 0.0 | 0.0 |
その他 | 1.9 | 0.6 |
合計 | 2.5 | 1.2 |
昨年は8月22日から8月28日までの1週間は、その他(不明)は0.6個/cm2観測されただけでした。今年は昨年より多くの花粉が観測され、その他には、ススキ0.9個/cm2、アカザ0.3個/cm2、不明0.6個/cm2が含まれます。
夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始しないようです。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
。
佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
「遅くなりましたが、昨日までの富里のデータ、添付します。秋のキク科花粉がまったく観測できません。あまりの暑さで開花が遅れているものと思われます。」とのコメントが付けられていました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
20 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
21 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
22 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
23 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
24 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
25 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
26 | |||||||
27 | |||||||
28 | |||||||
29 | |||||||
30 | |||||||
31 | |||||||
合計 | 0.3 | 0.3 | 12.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 2.1 |
前年の飛散量の影響(樹勢)についてですが、私が花粉観測を開始したのは、1984年、昭和59年でした。当時の測定記録をかえりみますと、平成6〜7年頃までは、確かに1年毎に花粉数が増減して見えました。しかし、その後は4〜5年周期で推移している傾向にあり、3〜4年増加しては、減少し、再び3〜4年増加するという傾向をしめしています。最近はむしろその傾向の方が強く感じられる結果です。
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
日照時間ほど相関があると感じられませんが、気温が高いほど翌年の花粉数が多い傾向は認められます。
台風7号も中心は、関東から南海上に大きく外れて、東京への上陸はありませんでした。 これで、東京への台風の中心が上陸したのは、1951年以来、なかったことになります。来週には再び台風が上陸すると予報されています(台風10号)。現在の予測では、上陸は九州〜関西方面のようです。お気をつけ下さい。
8月22日から26日まで、病気療養の為、休診および本HPの更新を休みました。
8月21日夜から体調が悪くなり、22日朝かかりつけの病院で検査を受けたところ、コロナウィルス感染症と判明。22日から26日まで休診いたしました。診療は長男(東京共済病院耳鼻科部長)が代診してくれましたが、従業員、看護師の皆様、多くの患者様にご迷惑をお掛けいたしました。心からお詫び申し上げます。療養期間が過ぎ、本日から診療に復帰いたしました。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
夏は花粉症の皆さんの症状がほとんどない季節です。私共はその理由を夏の天気が原因と思っていました。しかし、飛散する花粉が大変少ないことが、過去3年夏にも花粉の観測を続けたことで判明しました。
観測総数(個/cm2/週:(2020〜2024年)
時期 | 7/12〜 | 7/19〜 | 7/26〜 | 8/2〜 | 8/9〜 | 8/16〜 | 8/23〜 | |
観測数 | 2020 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 2.4 | 0.6 | 3.1 | 1.5 |
2021 | 2.1 | 4.9 | 4.3 | 0.9 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | |
2022 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 1.8 | 1.8 | 1.2 | |
2023 | 5.2 | 0.9 | 1.5 | 0.6 | 1.5 | 18 | 1.2 | |
2024 | 4.0 | 1.2 | 2.8 | 3.4 | 3.1 | 0.3 |
ブタクサ、カナムグラ、ヨモギは9月にならないと飛散が開始しないようです。夏は虫媒花が多く、虫媒花は花粉を小さくかつ大量に産生する必要がないようです。夏に症状が悪化する方は、花粉以外の原因、例えばクーラーの影響や動物、食べ物などに注意を払う必要がありそうです。しかし、8月も半ばを過ぎますと、天気の変化が大きく、夏の影響が出て体力的にきつくなります。また、8月下旬には秋の花粉の飛散が始まり、秋の花粉症シーズンが到来しますので、鼻アレルギー症状が悪化する方は、室内塵、カビ他に、花粉に対する注意も払って欲しいと思います。
佐橋 紀男先生から、新たな情報をいただきました。
2024年 | ダーラム型(3.24cm2→1cm2) | ||||||
8月 | スギ | ヒノキ | イネ型 | ブタクサ | ヨモギ | カナムグラ | その他 |
1 | 0.0 | 0.0 | 3.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
2 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
3 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
4 | 0.0 | 0.0 | 1.4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
5 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
6 | 0.0 | 0.3 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
8 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
9 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
11 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
12 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
13 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
14 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
15 | 0.0 | 0.0 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
18 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
19 | |||||||
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22 |
千葉県富里では、イネ型花粉を除くと、秋の代表的な花粉症の原因であるブタクサ、ヨモギ・カナムグラ、いづれもいないようです。もちろん、当地でもまだ観測していません。
前年の飛散量の影響(樹勢)についてですが、私が花粉観測を開始したのは、1984年、昭和59年でした。当時の測定記録をかえりみますと、平成6〜7年頃までは、確かに1年毎に花粉数が増減して見えました。しかし、前の表をご覧いただきますと,解りますように、その後は4〜5年周期で推移している傾向にあり、3〜4年増加しては、減少し、再び3〜4年増加するという傾向をしめしています。最近の当地では、その傾向の方が強く感じられる結果です。。
7/16から8/15間の気温は、高温であるほど、翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数が多くなると言われています。 そこで、前年夏の気温と翌年春のスギ、ヒノキ花粉の観測数について検討してみました。
前年(7月後半および8月前半)の気温と翌年のスギ、ヒノキ花粉飛散数
年 | スギ | ヒノキ | 計 | 7月下旬 | 8月上旬 | 合計 |
H16 | 385.3 | 76.0 | 461.3 | 18.7 | 61.4 | 80.1 |
H21 | 5000.0 | 785.0 | 5785.0 | 29.1 | 28.0 | 57.1 |
H22 | 1489.5 | 68.2 | 1557.7 | 26.9 | 27.0 | 53.9 |
H23 | 9625.1 | 1925.5 | 11550.6 | 29.4 | 29.1 | 58.5 |
H24 | 1971.0 | 156.6 | 2127.6 | 26.2 | 28.8 | 55.0 |
H25 | 6405.7 | 1256.1 | 7661.8 | 28.4 | 27.4 | 55.8 |
H26 | 1299.2 | 693.6 | 1993.4 | 26.4 | 29.6 | 56.0 |
H27 | 2694,1 | 244.0 | 2938.1 | 27.8 | 28.9 | 56.9 |
H28 | 3517.1 | 668.7 | 4184.6 | 28.7 | 29.2 | 57.8 |
H29 | 2273.5 | 299.9 | 2570.7 | 25.2 | 27.8 | 53.0 |
H30 | 4162.0 | 3895.4 | 8057.4 | 28.9 | 27.4 | 56.3 |
H31 | 4867.8 | 1331.6 | 6199.4 | 28.9 | 28.4 | 57.3 |
R2 | 2466.7 | 374.2 | 2841.6 | 25.2 | 29.7 | 54.9 |
R3 | 3913.2 | 654.1 | 4567.3 | 24.1 | 28.9 | 53.0 |
R4 | 3838.8 | 1333.2 | 5172.0 | 27.8 | 27.1 | 54.9 |
R5 | 6636.5 | 1227.0 | 7863.5 | 28.2 | 28.5 | 56.7 |
R6 | 5272.0 | 1028.2 | 6300.2 | 27.9 | 29.1 | 57.0 |
R7 | ? | ? | ? | 29.5 | 29.8 | 59.3 |
日照時間ほど相関があると感じられませんが、気温が高いほど翌年の花粉数が多い傾向は認められます。
スギ花粉の飛散量に影響する因子には
1.前年夏の気象条件の影響
①気温(7月下旬〜8月上旬:特に7月)が高温
②日射量が大きい
③日照時間が長い
①②③の条件が揃うと、飛散量が大きい
2.前年の飛散量の影響(樹勢)
3.当該年の1〜2月の降雪量の影響
4.伐採と植林(無花粉あるいは少花粉スギ)
5.樹齢と衰退度
6.その他(都市気候、圏央道、高層ビル群)
などがあり、今後、上記の検討を加味して、来春まで検討を重ねます。検討結果は逐次ご報告いたします。
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2024年10月9日 インフルエンザワクチンの接種開始しました。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について