カテゴリー: 未分類

2024年12月03日-4 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3

昨年の当HPで私は、「本日はスギ花粉、ヒノキ花粉は0.0個/cm2のみならずその他の花粉も0.0個/cm2でした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意です。また、風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。」と報告しています。

本日はスギ花粉が0.3個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉は0.3個/cm2でした。その他の花粉は確かではありませんが、サンゴジュ(ガマズミ科ガマズミ属)に近似していました。


2024年12月03日-3 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年 令和1年
 

12月

上旬 1.5 0.3 0.6 0.0 0.6
中旬 3.1 0.3 3.3 3.1 1.8
下旬 4.9 1.2 0.3 0.6

データの転記ミスがありました。お詫びして訂正いたします。11月より総じて観測数が少ない傾向が認められます。


2024年12月03日-2 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、11月には記録的多く(21.2個/cm2)のスギ花粉が観測されました。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症ならびに悪化原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくないと思います。

まずダニ抗原(室内塵)です。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。11月28日には当地は、平均45%、最小17%でした。29日も平均45%、最小25%でした。30日も、乾燥が進み、正午に32%でした。12月1日も正午に48%でした。本日は晴れましたが、湿度50%以下にはならないようです。もう一つは、27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。


2024年12月03日-1 花粉情報

12月はよく晴れた日が続いています。

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 欠測 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した22年以来最も多い9.5個/cm2でした。


2024年12月02日-5 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の船橋市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
11 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.9 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.9
23 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
25 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
26 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
27 7.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
28 7.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
29 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
30 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
  合計 24.3 0.0 0.9 0.3 0.0 0.3 6.4

当地とほぼ同数のスギ花粉が観測されました。


2024年12月02日-4 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の当HPで私は、「本日はスギ花粉、ヒノキ花粉は0.0個/cm2のみならずその他の花粉も0.0個/cm2でした。飛散花粉0.0個/cm2が2日続きました。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意です。また、風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。」と報告しています。

今年はスギ花粉が0.6個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。


2024年12月02日-3 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬   0.3 0.9 1.5 1.8
中旬   1.2 2.7 2.1 0.6
下旬   7.0 0.9 3.4 0.6

2024年12月02日-2 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、11月には記録的多く(21.2個/cm2)のスギ花粉が観測されました。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症ならびに悪化原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくないと思います。

まずダニ抗原(室内塵)です。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。11月28日には当地は、平均45%、最小17%でした。29日も平均45%、最小25%でした。30日も、乾燥が進み、正午に32%でした。12月1日も正午に48%でした。本日は晴れましたが、湿度50%以下にはならないようです。もう一つは、27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。


2024年12月02日-1 花粉情報

昨日から12月です。

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 欠測 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した22年以来最も多い9.5個/cm2でした。


2024年12月01日-5 花粉情報

12月の飛散花粉

スギ ヒノキ その他
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2
令和 4年 1.8 0.0 2.1
令和 3年 4.2 0.0 1.5
令和 2年 欠測 欠測 欠測
令和 1年 3.0 0.0 3.3
平成30年 6.9 0.0 5.8
平成29年 5.7 0.0 11.5
平成28年 1.5 0.0 3.6
平成27年 2.4 0.0 4.2
平成26年 3.0 0.0 2.4
平成25年 1.5 0.0 3.9
平成24年 2.4 0.0 2.4
平成23年 0.9 0.0 4.8
平成22年 3.0 0.0 3.3

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した22年以来最も多い9.5個/cm2でした。

 


2024年12月01日-4 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9

12月は過去の測定結果からスギ、ヒノキのみならず、その他の花粉も観測される可能性はほとんどありません。昨年の12月1日は、「本日はスギ花粉、ヒノキ花粉は0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。」と落下花粉は観測されないという報告でした。

今年もスギ、ヒノキは0.0個/cm2でしたが、その他の花粉が0.9個/cm2(ヒマラヤスギ、イタドリ、不明各0.3個/cm2)でした。


2024年12月01日-3 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 0.0 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬   1.2 2.7 2.1 0.6
下旬   7.0 0.9 3.4 0.6

2024年12月01日-2 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、11月としては記録的多く(21.2個/cm2)のスギ花粉が観測されました。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症ならびに悪化原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくないと思います。次の項で述べていますように、まずダニ抗原(室内塵)です。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。28日当地は、平均45%、最小17%でした。29日も平均45%、最小25%でした。30日も、乾燥が進み、正午に32%でした。本日も正午に48%でした。もう一つは、27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況がられ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。


2024年12月01日-1 花粉情報

本日から12月です。昨年12月には、スギ花粉は9.5個/cm2観測されました。今年春のスギ花粉の飛散数は5271.0個/cm2でした。

表:前年12月スギ花粉飛散と翌年の飛散数(最近10年)

年 度 ス ギ ヒ ノ キ 翌年のスギ花粉数
2013年 1.5 0.0 1993.4
2014年 3 0.0 2938.1
2015年 2.4 0.0 4184.6
2016年 1.5 0.0 2570.7
2017年 5.7 0.0 4162
2018年 6.9 0.0 4867.8
2019年 3.0 0.0 2466.7
2020年 5.8 0.0 3913.2
2021年 4.2 0.0 3838.8
2022年 1.8 0.0 6636.5
2023年 9.5 0.0 5271

過去を振り返りますと、12月の飛散数と翌年のスギ花粉総飛散数は、特に密接な相関はなさそうです。


2024年11月30日-7 花粉情報

11月にスギ花粉が最初に観測された日

年度 11月最初の観測日(日) 翌年のスギ飛散数(個/cm2)
令和7年
令和6年 3
令和5年 7 5271.0
令和4年 4 6635.7
令和3年 4 3838.8
令和2年 4 3913.2
令和1年 4 2466.7
平成30年 11 4867.8

本表に誤りがありました。お詫びして、訂正いたします。


2024年11月30日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
11/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
02 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.0
04 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
06 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
07 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
08 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6
09 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.9
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.9
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 1.9
14 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
16 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
18 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.5
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
23 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
25 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
26 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
27 5.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
28 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.8
29 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
30 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の11月30日にも花粉は観測されましたが、「本日は未明から晴れ、気温はやや低く、風は穏やかな(1〜3m/s)1日でした。1日晴れてスギ花粉が0.3個/cm2、その他の花粉の内ヒマラヤスギは0.6個/cm2、不明花粉0.3個/cm2観測されました。」と報告していますように、今年ほど多くはありません。

本日も終日晴れでした。ですが、スギ花粉が0.9個/cm2観測されるに止まり。他の花粉も0.0個/cm2でした。思いの外観測数は少数でした。


2024年11月30日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(11月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 18.2 7.0 0.9 3.4 0.6

2024年11月30日-4 花粉情報

11月から連日観測しましたのは、平成30年からでした(スギ、ヒノキの観測は昭和59年から続けています)。11月の飛散数と翌シーズンの飛散数の結果は、表の通りです。

11月の観測数

スギ      ヒノキ     その他

翌年のスギ飛散数

(1〜4月の総計)

平成30年 9.6 0.0 23.1 4867.8
令和 元年 5.8 0.0 22.1 2466.7
令和 2年 3.0 0.0 26.9 3913.2
令和 3年 7.0 0.0 19.5 3838.8
令和4年 4.5 0.0 40.6 6635.7
令和5年 8.5 0.0 24.9 5272.0
令和6年 21.2 0.0 30.6 5359.0?

その他の花粉については、識別可能な花粉について、順次ご報告いたします。

25年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナー(9月19日 : NPO花粉情報協会)

このセミナーにおいて、村山 貢司気象予報士は、品川の予測として、「スギ+ヒノキ花粉の予測値は5359個としました。昨年の85%、10年平均の106%に相当します。」と予測しました。


2024年11月30日-3 花粉情報

さて、室内塵アレルギーの主な原因であるダニはどうでしょうか? 23日にも本HPで、お示ししましたように、主たる原因であるのはコナヒョウダニ とヤケヒョウダニですが、両者はやや季節消長などが異なるようです。あらためてダニに対する対策を以下にお示しいたします。

原因である室内塵(ダニ)を吸い込まないようにする(吸入防止)と良いのですが、そのためには以下のような対策が必要です。

・発生源対策

ダニの増殖を止める:ダニが繁殖するのは梅雨から夏なので、この時期に掃除をしっかり行う

ダニの駆除:ダニが成虫となる前(梅雨〜夏)防虫剤などで駆除する

・成長防止、駆除

ダニは増殖して,成虫になると掃除機で駆除は困難(夜行性で畳や絨毯の内部に潜む)なので、成長に必要な餌を与えないように心がける(例えば、寝室で食べ物を種ない、人のフケや抜け毛を残さないなど)

・環境を調整してダニの成長を阻止

布製のソファや照明カバー、じゅうたんなど、ハウスダストがたまりやすい素材のものはできるだけ避ける

室内の湿度が上がり過ぎないように、換気をこまめに行う

風の強い日は窓を開けない、外からホコリや花粉を持ち込まないようにする

ダニアレルギーの発症や症状を抑えるには、ダニの死骸や糞などとの接触や吸入を避けることが望まれます。

ハウスダスト1gあたりのダニ抗原が2μg以上では、アレルギー性鼻炎の発症リスクの増加、ダニ抗原が10μg以上では、喘息発症の危険因子になるとの報告もあります。
Celedón JC et al. J Allergy Clin Immunol 2007;120:144-9.

しかしながら、「アレルギー性鼻炎をもつ患者の意識と行動に関するアンケート調査」では、通年性アレルギー性鼻炎患者では、季節性アレルギー性鼻炎患者に比べて、アレルゲン対策に対する意識が低く、「予防グッズ」に対する意識も低いことが指摘されています。


2024年11月30日-2 花粉情報

27〜本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、記録的多くのスギ花粉が観測荒れています。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくないと思います。次の項で述べていますように、まずダニ抗原です。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。昨日当地は、平均45%、最小17%でした。本日も、乾燥が進むと報じられています。もう一つは、この2日スギ花粉の狂い咲き渡韓がられる近年にない多くのスギ花粉がかんそくされます。狂い咲きとは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。


2024年11月30日-1 花粉情報

佐橋 紀男先生から千葉県船橋市の24日までの観測データをいただきました

2024年      ダーラム型(3.24cm2→1cm2)千葉県船橋市
11 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0
2 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.3
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
8 1.5 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
18 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0
19 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.9 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.9
23 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
25              

観測される花粉は、ほとんどスギ花粉のようです。


2024年11月29日-7 花粉情報

:11月にスギ花粉が最初に観測された日

年度 11月最初の観測日(日) 翌年のスギ飛散数(個/cm2)
令和7年  
令和6年 3
令和5年 7 5271.0
令和4年 4 6635.7
令和3年 4 3838.8
令和2年 4 3913.2
令和1年 4 2466.7
平成30年 11 4867.8

本表に誤りがありました。お詫びして、訂正いたします。


2024年11月29日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
11/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
02 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.0
04 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
06 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
07 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
08 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6
09 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.9
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.9
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 1.9
14 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
16 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
18 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.5
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
23 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
25 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
26 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
27 5.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
28 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.8
29 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2

昨年の11月29日にも花粉は観測されましたが、「本日は未明から晴れ、気温はやや低く、風は穏やかな(1〜3m/s)1日でした。1日晴れてスギ花粉が0.6個/cm2. ヒマラヤスギが0.3個/cm2観測されました。」と報告していま酢ように、今年ほど多くはありません。。

本日も終日晴れでした。ですが、スギ花粉が0.9個/cm2観測されるに止まり。他の花粉はヒマラヤスギ0.9個/cm2、不明が0.9個/cm2でした。狂い咲きは、終わったようです。


2024年11月29日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(11月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 16.9 7.0 0.9 3.4 0.6

令和6年の下旬は、28日までの観測数です。


2024年11月29日-4 花粉情報

11月から連日観測しましたのは、平成30年からでした(スギ、ヒノキの観測は昭和59年から続けています)。11月の飛散数と翌シーズンの飛散数の結果は、表の通りです。

  11月の観測数

スギ      ヒノキ     その他

翌年のスギ飛散数

(1〜4月の総計)

平成30年 9.6 0.0 23.1 4867.8
令和 元年 5.8 0.0 22.1 2466.7
令和 2年 3.0 0.0 26.9 3913.2
令和 3年 7.0 0.0 19.5 3838.8
令和4年 4.5 0.0 40.6 6635.7
令和5年 8.5 0.0 24.9 5272.0
令和6年 19.7 0.0 29.4 5359.0?

その他の花粉については、識別可能な花粉について、順次ご報告いたします。上表の令和6年は28日までの観測数です

25年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナー(9月19日 : NPO花粉情報協会)

このセミナーにおいて、村山 貢司気象予報士は、品川の予測として、「スギ+ヒノキ花粉の予測値は5359個としました。昨年の85%、10年平均の106%に相当します。」と予測しました。


2024年11月29日-3 花粉情報

さて、室内塵アレルギーの主な原因であるダニはどうでしょうか? 23日にも本HPで、お示ししましたように、主たる原因であるのはコナヒョウダニ とヤケヒョウダニですが、両者はやや季節消長などが異なるようです。あらためてダニに対する対策を以下にお示しいたします。原因である室内塵(ダニ)を吸い込まないようにする(吸入防止)と良いのですが、そのためには以下のような対策が必要です。

・発生源対策

ダニの増殖を止める:ダニが繁殖するのは梅雨から夏なので、この時期に掃除をしっかり行う

ダニの駆除:ダニが成虫となる前(梅雨〜夏)防虫剤などで駆除する

・成長防止、駆除

ダニは増殖して,成虫になると掃除機で駆除は困難(夜行性で畳や絨毯の内部に潜む)なので、成長に必要な

餌を与えないように心がける(例えば、寝室で食べ物を種ない、人のフケや抜け毛を残さないなど)

・環境を調整してダニの成長を阻止

布製のソファや照明カバー、じゅうたんなど、ハウスダストがたまりやすい素材のものはできるだけ避ける

室内の湿度が上がり過ぎないように、換気をこまめに行う

風の強い日は窓を開けない、外からホコリや花粉を持ち込まないようにする

ダニアレルギーの発症や症状を抑えるには、ダニの死骸や糞などとの接触や吸入を避けることが望まれます。

ハウスダスト1gあたりのダニ抗原が2μg以上では、アレルギー性鼻炎の発症リスクの増加、ダニ抗原が10μg以上では、喘息発症の危険因子になるとの報告もあります。
Celedón JC et al. J Allergy Clin Immunol 2007;120:144-9.

しかしながら、「アレルギー性鼻炎をもつ患者の意識と行動に関するアンケート調査」では、通年性アレルギー性鼻炎患者では、季節性アレルギー性鼻炎患者に比べて、アレルゲン対策に対する意識が低く、「予防グッズ」に対する意識も低いことが指摘されています。

 


2024年11月29日-2 花粉情報

27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、記録的多くのスギ花粉が観測されています。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくありません。次の項で述べていますように、まずダニ抗原です。夏までに繁殖したダニは秋に、死骸、抜け毛、フケ、糞などを残します。これらが抗原となります。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。昨日当地は、平均45%、最小17%と湿度が低下、この乾燥した空気はそれだけで、粘膜の損傷し、機能を低下させます。本日も、乾燥が進むと報じられています。もう一つは、この2日スギ花粉の「狂い咲き」が考えられ、近年にない多くのスギ花粉が観測されます。「狂い咲き」とは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、「返り花」とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるもの、そのひとつです。


2024年11月29日-1 花粉情報

佐橋 紀男先生から千葉県船橋市の24日までの観測データをいただきました

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)千葉県船橋市
11 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0
2 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.3
3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
8 1.5 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
14 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
18 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0
19 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.9 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.9
23 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
25              

観測される花粉は、ほとんどスギ花粉のようです。


2024年11月28日-7 花粉情報

11月にスギ花粉が最初に観測された日

年度 11月最初の観測日(日) 翌年のスギ飛散数(個/cm2)
令和7年
令和6年 3
令和5年 7 5271.0
令和4年 4 6635.7
令和3年 4 3838.8
令和2年 4 3913.2
令和1年 4 2466.7
平成30年 11 4867.8

本表に誤りがありました。お詫びして、訂正いたし


2024年11月28日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
11/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
02 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.3 0.3 0.0 0.0
04 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
06 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
07 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
08 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.6
09 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.9
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.9
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 1.9
14 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
16 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
18 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.5
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
23 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.4
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
25 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
26 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
27 5.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5
28 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.8

昨年の11月28日には、「本日は朝から晴れ、気温が急上昇、やや強めの風(2〜6m/s)が吹きました。1日比較的暖かく、スギ花粉が2.8個/cm2. ヒマラヤスギが0.6個/cm2観測されました。」と報告していました。

本日は終日晴れでした。そのためスギ花粉が9.6個/cm2観測されました。他の花粉はヒマラヤスギ0.9個/cm2、不明が1.9個/cm2でした。このように、多くの花粉がこの季節に観測されたことは過去にありません。今年は、夏から異常なほど気温が高く、狂い咲きしたように思われます。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。


2024年11月28日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(11月)

スギ花粉観測値(11月)

令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 10.1(27日まで) 7.0 0.9 3.4 0.6