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2025年05月27日(火)-3 花粉情報

情報はどのように伝えられているか

   もっとも花粉飛散情報を必要としているのは、その花粉が抗原の花粉症の方であることに、異論はないと思います。

   このことは、アレルギー診療に携わる全ての医療関係者が、理解していると考えます。そのため、少しでも多くの医療関

係者や患者様がおられる医療現場に知らせる必要があります。

そのため本邦では、以下のようなシステムができています。

 

  1. 組織的な情報源

東京都の花粉情報システム:東京都は都衛生局内に設置された「花粉 症対策検討委員会」で疫学調査(患者実態調査)を1983 年から1987年にかけて行った。一方、1984 年から都内保健所 6 カ所で花粉の調査をダーラム型(重力法)で開始し、多摩地区ではスギの雄花の観察を開始した。さらに、1986 年から翌年の花粉飛散数と飛散開 始日の予測を始め、1987年から都民にスギ花粉情報の提供を開始した(東京都衛生局編 1989)。 関東甲信越スギ花粉情報ネットワークとして気象協会が自治体、大学、森林総研、都衛生局、国立病院(相模原病院)などの測定データをまとめて、情報源施設ならびに報道機関(TV、ラジオ、新聞)に、通報されている。

福岡&九州各県花粉情報システム:九州で最初に花粉情報システムを構築したのは福岡市である(長野ら 1987)。 花粉情報が流されたのは 1988 年からである。その後 も国療南福岡病院が中心となり 1990 年には九州全体の 九州花粉速報システムを構築している。 福岡県19ヶ所期優秀各地23ヶ所の測定データを国立療養所南福岡病院に通知、気象協会からの気象情報および花粉症患者受診状況を加味して情報を福岡県医師会の福岡県メディカルセンターを経由してマスコミ、医師会等に伝えられる。

京都府の花粉情報システム:我が国で最初に花粉情報をマスコミを通して発信したのは、1986 年の京都のケースである(水越ら 1987)。このシステムは京都府立医科大学耳鼻咽喉科および関連病院での花粉測定を1982 年から開始。スギ花粉情報センター(済生会京都府病院耳鼻咽喉科)は関連病院から花粉観測数と患者情報を入手し、これをまとめて京都府立医大の耳鼻咽喉科に送り、ここで翌日の花粉数や患者情報を作成し、これらをスギ花粉情報センターにフィードバックして、京都新聞に速報値が送られ、翌日の朝刊紙にスギ花粉情報として掲載された。

近畿地方における花粉情報システム:気象協会関西本部内に近畿花粉情報センターをおき、近畿花粉症研究会(各地花粉観測期間)、製薬会社、報道が協力してシステムを構成している。

山形県の花粉情報システム:山形県の花粉情報の草分けは山形市にある県衛生研究所で、1983 年から山形市で花粉飛散調査を開始し、 1987 年には日本気象協会へ調査結果の提供を開始し た。さらに 1991 年には県内 4 地点の調査結果を日本 気象協会へ情報提供し、1998 年には県医師会 HP に花 粉情報を公開(1 週間ごと更新)した。次いで2003 年に県衛生研究所の HP に花粉情報を公開した。 高橋裕一専門研究員らが従来の古典的なダーラム型捕集器を使っ た重力法以外に、欧米では普及しているバーカード型捕集器を使った体積法による調査を開始し、テープ上に経 時的に捕集された花粉を顕微鏡下で数えるのではなく、 酵素免疫学的な方法(イムノブロット法)により花粉を肉眼で視覚化できる方法を開発した(高橋ら、1990)。 このことから、いち早く 2003 年から同研究所 HP に花粉情報に合わせて、わが国で初めてアレルゲン(Cry j 1) の飛散量をグラフで掲載している。

これらのシステムは、1995年当時既にできていました(スギ花粉のすべて:(株)メディカルジャーナル社)。そして高度化が計られて(我が国における花粉情報の高度化:佐橋 紀男:森林化学73 2015.2 P6〜)ました。

このようなシステムは、現在は各地で構築されています。シウテムの全国版があると、旅行者や出張を頻繁にする職業の方に大いに役立つと思いますが、皆様如何ですか。

 


2025年05月27日(火)-2 花粉情報

落下花粉測定の意義と利用法

意義:私共臨床現場の医師は、医療機関に来院下さった患者様を、少しでもはやく、効率良く治癒に導き、その結果診療経費が安価で患者の皆様の経済的負担を少しでも少なくすることを、医療の到達点と考えています。落下花粉の測定は、花粉症の方が、原因となる花粉の吸入防止に欠かせない情報であり、診療の場では、適切な薬剤の選択に欠かせませんし、治療効果を判断する上で、効果検証の証となります。

花粉測定は、どの程度行われているか:私が調査した範囲ですが、スギ、ヒノキ花粉の測定は、本邦では、落下法186地点、自動計測492地点、合計678地点において、落下花粉の測定が行われているようです。

  国内の花粉測定地点

地域 落下法 自動計測 合計
北海道 7 37 44
東北 28 64 92
関東 20 80 100
東海 21 41 62
北陸・中部 22 56 78
近畿 19 64 83
中国 26 47 73
四国 3 37 40
九州 40 66 106
沖縄県      
合計 186 492 678

花粉症はスギ、ヒノキ花粉が有名ですが、幸い沖縄にはありません。 しかし沖縄にも花粉症はあるようで2~3月に飛散するリュウキュウマツ、5~8月に飛散するイネ科の花粉、4~6月に飛散するモクマオウ科などがあるようです。スギ、ヒノキ花粉の観測データは、入手できませんでした。

 


2025年05月27日(火)-1 花粉情報

6月の花粉飛散状況

6月の観測花粉数

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
令和6年 1.2 0.6 2.1 5.2 0.6 0.3 12.0 35.1 56.7
令和5年 1.2 0.3 7.7 14.8 1.8 8.0 28.7 16.1 87.2
令和4年 0.9 0.3 11.4 16.3 0.6 5.8 41.6 41.1 112.7
令和3年 0.9 0.0 8.2 11.0 4.9 2.4 31.5 40.4 104.5
令和2年 5.2 0.3 2.1 156.7 164.3

○令和5年:5/29〜7/2

○令和4年:5/30〜7/3(ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和3年:5/31〜7/4((ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和2年:5/31〜7/4(スギ、ヒノキ、イネ科以外はその他に含む)

令和2年からの計測では、6月は、マツ型およびブナ科の花粉以外は、ほとんど飛散していません。


2025年05月26日(月)-9 花粉情報

令和07年05月26日(月):観測花粉(〜26日)

花期

(月)

〜25

26 〜26

ヒノキ科 スギ属(スギ)

ヒノキ属(ヒノキ)

ハイネズ(ビャクシン属)

2〜4

3〜4

4〜5

0.3

1.2

0.3

  0.3

1.2

0.3

カバノキ科 ハンノキ属(ハンノキ)

カバノキ属(シラカンバ)

ハンノキ属(オオバヤシャ)

ハンノキ属(ミヤマハンノキ)

クマシデ属(イヌシデ)

アカシデ(クマシデ属)

ツノハシバミ(ハシバミ属)

ハンンキ属(カワラハンノキ)

11〜4

4〜5

3〜4

5〜7

4〜5

4〜5

3〜4

2〜3

2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

  2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

ブナ科

 

 

 

 

 

 

コナラ属(コナラ)

コナラ属(クヌギ)

クリ属(クリ)

ブナ属(ブナ)

ブナ属(イヌブナ)

コナラ属(シラカシ)

コナラ属(アラカシ)

コナラ属(ミズナラ)

スダジイ(シィ属)

4〜5

4〜5

6

4〜5

4〜5

4〜5

4〜5

5〜6

5〜6

25.3

0.9

37.7

23.2

5.2

16.6

0.6

8.2

1.8

 

 

0.3

25.3

0.9

38.0

23.2

5.2

16.6

0.6

8.2

1.8

イネ科 イネ属(イネ)

カモガヤ属(カモガヤ)

スズメノテッポウ属(スズメノテッポウ)

チガヤ属(チガヤ)

ハルガヤ属(ハルガヤ)

4〜6

4〜9

3〜5

5〜6

4〜9

0.6

3.0

3.9

4.2

0.3

 

 

 

1.2

1.5

0.6

3.0

3.9

5.4

1.8

マツ科 全種

マツ属(アカマツ)

マツ属(クロマツ)

モミ属(トドマツ)

トウヒ属(トウヒ)

ツガ属(ツガ)

ツガ属(コメツガ)

カラマツ属(カラマツ)

マツ属(チョウセンゴヨウ)

ヒマラヤスギ属(ヒマラヤスギ)

 

4〜5

4〜5

5〜6

6

2

5〜6

5

5〜6

11

118.8 15.7 134.5
シソ科 ウツボグサ属(ウツボグサ) 6〜8 0.6   0.6
オドリコソウ属(ホトケノザ) 3〜6 4.3   4.3
オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ) 3〜5 0.6   0.6
タツナミソウ属(タツナミソウ) 5〜6 0.9   0.9
ツツジ科 ツツジ属(ツツジ) 4〜6      
ツツジ属(サツキ) 5〜7      
ヒユ科 アカザ属(アカザ) 9      
アカザ属(シロザ) 9      
ヒユ属(ホソアオゲイトウ) 7〜10 0.3   0.3
キク科 ヨモギ属(オトコヨモギ) 8〜11      
オナモミ属(オナモミ) 8〜10      
バラ科 サクラ属(フジザクラ) 3〜5      
サクラ属(ソメイヨシノ) 3〜5      
カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.6   0.6
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 0.6   0.6
タデ科 ソバカヅラ属(イタドリ) 7〜10 0.9   0.9
ミチヤナギ属(ミチヤナギ) 5〜10 10.0   10.0
ニレ科 ケヤキ属(ケヤキ) 4〜5 3.0   3.0
ケヤキ属(ハリケヤキ) 4〜5 7.0 0.3 7.3
ニレ属(ハルニレ) 3〜5 0.3   0.3
クルミ科 クルミ属(テウチクルミ) 4〜5      
サワグルミ属(サワグルミ) 5      
ムクロジ科 カエデ属(チドリノキ) 4〜5 1.8   1.8
トチノキ属(トチノキ) 5〜6 0.3   0.3
ヤナギか ヤナギ属(オノエヤナギ) 3〜4 8.3   8.3
ヤマナラシ属(ドロノキ) 4〜6 1.5   1.5
イチイ科 イチイ属(キャラボク) 3〜4      
イチイ属(イチイ) 3〜4 0.6   0.6
カヤツリグサ科 スゲ属(スゲ) 4〜5 0.3   0.3
スゲ属(ヒメカンスゲ) 4〜5 0.3   0.3
ミズキ科 ミズキ属(ミズキ) 5〜6 3.0   3.0
ミズキ属(ヤマボウシ) 5〜7      
ムラサキ科 ワスレナソウ属(スズカケノキ) 3〜5 1.2   1.2
ワスレナソウ属(ワスレナソウ) 3〜5      
バラ科 カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.3   0.3
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 6.8   6.8
ガマ科 ガマ属(ガマ) 6〜8      
ガマ属(ヒメガマ) 6〜8      
オオバコ科 オオバコ属(ヘラオオバコ) 4〜9      
オオバコ属(オオバコ) 4〜9 1.2   1.2
モクレン科 モクレン属(シデコブシ) 3〜4 2.7   2.7
モクレン属(コブシ) 3〜4 3.7 0.6 4.3
マンサク科マンサク属(マンサク) 2〜3  14.0    14.0
ヤマモモ科ヤマモモ属(ヤマモモ) 3〜4 3.3   3.3
エゴノキ科(エゴノキ) 5~6 8.1 0.3 8.4
クワ科クワ属(ヤマグワ) 4〜5 5.2   5.2
アオイ科シナノキ属(シナノキ) 6〜7 3.3   3.3
ガマ科ガマ属(ガマ) 6~8      
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) 4〜5      
フサザクラ科フサザクラ属(フサザクラ) 3〜4      
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) 6〜9      
カツラ科カツラ属(カツラ) 3〜4   0.6 0.6
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4     0.3
マオウ科マオウ属(マオウ) 4〜5 0.3   0.6
キンポウゲ科センニンソウ属(ハンショウヅル) 5〜6 0.6    
モッコウ科ヒサカキ属(ヒサカキ) 3〜4      
クスノキ科落葉広葉樹(シロモジ) 3〜4      
マキ科ナギ属(ナギ) 3〜6 1.5 7.1 8.6
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) 4      
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) 4〜6 0.3   0.3
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) 4〜8      
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 4〜8      
コウヤマキ科コウヤマキ属(コウヤマキ) 3〜4      
アオキ科アオキ属(アオキ) 3〜5      
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6      
アサ科エノキ属(エノキ) 4〜5      
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6      
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4      
アケビ科アケビ属(ミツバアケビ) 4〜5      
マメ科シゥアジクソウ属(シロツメクサ) 春〜夏 3.0 0.3 3.3
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5      
ウコギ科タラノキ属(メダラ) 7〜8      
イチョウ科(イチョウ 4~5      
ヒガンバナ科スイセン属(スイセン) 12〜5      
キキョウ科ホタルブクロ属(ホタルブクロ) 5〜7 0.3   0.3
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5      
スズラン亜科スズラン属(スズラン) 4〜5 0.3    
イヌガヤ科イヌガヤ属(ハイイヌガヤ ) 5〜6   0.3 0.3
         
         
         
         
その他   57.2 0.6 57.8
408.8 29.9 438.7

(スギ花粉調査表と総計が異なるのは、その他の花粉は別に観察しているためです。また、表が稀に修正されます。計算ミスです。お許し下さい。)

 

 


2025年05月26日(月)-8 花粉情報

本日の測定結果

観測日

 

 

 

 

 

5/1 0.0 0.0 0.6 1.8 0.3 1.2 0.0 0.6 0.9 0.9 4.8 11.1
2 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 0.3 0.3 0.3 0.0 0.3 0.3 2.4
3 0.0 0.0 0.0 5.2 0.0 2.8 0.0 3.1 0.9 0.0 9.3 27.8
4 0.0 0.6 1.2 17.0 0.3 4.9 0.0 0.6 2.8 1.5 13.9 43.1
5 0.0 0.0 1.5 16.3 1.5 2.2 0.0 1.9 0.0 3.4 15.2 42.0
6 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 3.4 0.3 0.0 0.3 0.0 1.9 7.1
7 0.0 0.0 2.1 3.9 0.0 2.8 0.0 1.9 0.0 4.0 14.7 20.1
8 0.0 0.0 1.8 2.4 1.2 4.3 0.3 3.7 0.0 4.3 11.9 29.9
9 0.0 0.0 0.6 7.7 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 1.2 1.5 14.2
10 0.0 0.0 0.6 3.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 2.5 7.4
11 0.0 0.3 0.6 16.4 1.5 6.2 4.3 0.0 0.0 2.2 31.2 58.3
12 0.0 0.0 0.0 2.8 0.0 2.2 0.3 0.0 0.3 0.0 3.3 10.8
13 0.3 0.0 0.0   0.3 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 3.1 7.4
14 0.0 0.0 0.0 7.1 1.5 8.3 1.5 0.0 0.0 0.0 6.2 26.5
15 0.0 0.0 0.3 1.5 0.3 0.6 0.3 0.0 0.0 0.6 0.9 7.4
16 0.0 0.0 0.6 4.3 0.6 13.9 0.9 0.0 0.3 0.0 1.2 25.9
17 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.3 3.1
18 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 3.8 6.2
19 0.0 0.3 0.0 3.7 0.9 9.0 0.0 0.0 0.6 0.0 2.8 17.6
20 0.0 0.0 0.6 4.6 0.3 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 6.8 23.5
21 0.0 0.0 0.0 10.5 0.9 37.3 1.2 0.0 0.3 0.0 5.5 55.7
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 2.5
23 0.0 0.0 0.0 1.2 0.6 4.3 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3 9.9
24 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 3.4
25 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 1.2
26 0.0 0.0 0 0.3 2.8 15.7 0.3 0.3 0.0 0.0 9.9 29.9
0.3 1.2  10.5 118.7 13.6 134.8 10.6 12.4 6.4 19.3 156.1 438.7

2025年05月26日(月)-7 花粉情報

令和7年5月の当地の気象データ(気象庁過去の気象データ検索より)

日付 天気 雨量 平均

気温

最高

気温

日照

時間

風向
5月1日 晴〜曇〜雨 18.2 23.8 10.7 南南東
2日 曇〜雨 50.5 16.2 18.7 0.0 北西〜南
3日 18.2 24.6 12.2 北西〜北
4日 晴〜曇 0.0 18.5 25.9 8.1 東北東〜東
5日 17.7 23.9 9.9 南南東
6日 雨〜曇 24.5 14.8 18.1 0.0 南〜南南東
7日 曇〜晴一時雨〜曇 3.5 17.9 23.0 9.9 北西
8日 曇〜晴 18.0 22.7 11.1 南南東〜南東
9日 曇〜雨 3.0 18.1 23.2 1.1
10日 雨〜曇 14.0 18.8 21.9 0.2 南南西〜南南東
11日 雨〜曇〜晴 1.0 20.5 26.7 7.9 南南東〜北西
12日 雨〜曇 6.5 16.8 20.3 0.0 北北東〜南西
13日 曇〜晴 19.8 25.6 11.2 南南東〜南
14日 晴〜曇〜晴 20.6 26.3 8.6 南南東〜南東
15日 晴〜曇 21.1 26.8 8.1 南〜南南東
16日 晴〜曇 0.0 21.4 25.4 3.1 南〜南南東
17日 雨〜曇 28.0 21.3 24.1 0.0 南南東
18日 24.2 27.1 2.1 南南西
19日 曇一時小雨 0.0 19.2 22.8 0.0 東北東
20日 曇〜晴 23.9 31.1 12.0 南南西〜南西
21日 晴〜薄曇〜雨 24.7 29.7 9.1 南〜南南西
22日 晴〜曇〜雨 0.0 23.0 27.9 4.1 南〜南南西
23日 曇一時晴 0.0 18.9 23.6 2.5 北北東〜南東
24日 曇〜雨 6.5 17.7 20.9 0.0 北東〜北
25日 雨〜晴 22.0 17.7 20.8 0.2 北北東〜北東
26日          

 


2025年05月26日(月)-6 花粉情報

観測結果

梅雨から夏の落下花粉総数(第3週:5月12〜18日) 測定地:品川区西五反田

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3 222.1
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3 87.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0 113.8
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7  
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6  
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0  
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3  
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7  
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9 4.0  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3 1.2  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9 2.8  
5週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4  

毎年、5月は様々な花粉が観測されます。花粉は風が運んできますが、5月の風は、南寄りの風の日が多く、南風は当地では、海からの風ですので、落下花粉の観測数は、少ないことになります。6月になりますと、当地の落下花粉数はさらに減少傾向が認められ、毎年6月3週頃から落下花粉数は大幅に減少します。

 


2025年05月26日(月)-5 花粉情報

さて、花粉は、今後どうなるでしょうか?

過去3年間の5月の観測結果(測定地:品川区西五反田)

  令和6年5月 令和5年5月 令和4年5月
スギ 1.5 1.5 2.4
ヒノキ 6.4 7.2 1.2
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ)                2.4 64.6 12.6
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 188.4 191.3 228.8
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 10.3 38.4 23.8
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 142.5 269.0 224.8
ニレ科(ケヤキ) 7.7 0.0 53.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0 22.5 5.4
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0 0.0 0.6
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0 3.7 19.4
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0 0.0 0.0
マンサク科(マンサク) 44.3 0.0 0.6
エゴノキ科(エゴノキ) 5.4 0.0 0.0
ミズキ科(ミズキ) 25.0
その他 145.9 238.4 142.0
570.0 836.6 714.6

5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科の花粉が多く観測されました。両者とも、花粉症の原因になり得るとの報告があります。


2025年05月26日(月)-4 花粉情報

環境省花粉観測システム(愛称:はなこさんについて

環境省はリアルタイムで飛散花粉の量を把握できる花粉自動計測器を 2003 年から 6 年かけて都道府県すべてに設置し、HP でスギ・ヒノキ花粉の時期のみリアルタイムの花粉情報を設置後順次開始した。そして、平成14年度より花粉飛散データを自動的に収集し表示する「環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)」の運用を開始し、全国(沖縄県を除く)における花粉の飛散状況の情報提供を行ってきました。

環境省が採用した自動計測器 KH-3000 は、レーザー光学手法を用いたパー ティクルカウンターを応用したものであるが、花粉のみを識別できるように藤田敏男(株式会社大和製作所)が開発した。佐橋 紀男らは最初の KH-3000 の開発に関して 1997 年に日本花粉学会で発表した。その後多くの研究者と性能評価など行い、性能を向上させていった(佐橋・藤田 2003)。

花粉自動計測器を全国120地点に配置し、花粉の飛散シーズンである2月から5月にかけてHPにてリアルタイムで観測した花粉の飛散状況について、毎年、情報提供してきました。しかし、
『令和3年は、2月1日(月)から5月31日(月)までウェブページ(https://kafun.env.go.jp/)にて花粉飛散の情報提供をしてきましたが、今般、これを最後に「環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)」事業を廃止し、花粉自動計測器を用いた花粉観測を終了します。』との発表があり、現在はなくなりました。

はなこさんには、想像以上(年数百万件)のアクセスがあり、花粉症の方々が頼りにして利用していましたが以上述べましたように、令和3年で廃止されました。しかし、全国的な情報は今後絶対に必要ですし、出現することを医療現場から切に願っています。


2025年05月26日(月)-3 花粉情報

情報はどのように伝えられているか

   もっとも花粉飛散情報を必要としているのは、その花粉が抗原の花粉症の方であることに、異論はないと思います。 このことは、アレルギー診療に携わる全ての医療関係者が、理解していると考えます。そのため、少しでも多くの医療関係者や患者様がおられる医療現場に知らせる必要があります。そのため本邦では、以下のようなシステムができています。

  1. 組織的な情報源

東京都の花粉情報システム:東京都は都衛生局内に設置された「花粉 症対策検討委員会」で疫学調査(患者実態調査)を1983 年から1987年にかけて行った。一方、1984 年から都内保健所 6 カ所で花粉の調査をダーラム型(重力法)で開始し、多摩地区ではスギの雄花の観察を開始した。さらに、1986 年から翌年の花粉飛散数と飛散開 始日の予測を始め、1987年から都民にスギ花粉情報の提供を開始した(東京都衛生局編 1989)。 関東甲信越スギ花粉情報ネットワークとして気象協会が自治体、大学、森林総研、都衛生局、国立病院(相模原病院)などの測定データをまとめて、情報源施設ならびに報道機関(TV、ラジオ、新聞)に、通報されている。

福岡&九州各県花粉情報システム:九州で最初に花粉情報システムを構築したのは福岡市である(長野ら 1987)。 花粉情報が流されたのは 1988 年からである。その後 も国療南福岡病院が中心となり 1990 年には九州全体の 九州花粉速報システムを構築している。 福岡県19ヶ所期優秀各地23ヶ所の測定データを国立療養所南福岡病院に通知、気象協会からの気象情報および花粉症患者受診状況を加味して情報を福岡県医師会の福岡県メディカルセンターを経由してマスコミ、医師会等に伝えられる。

京都府の花粉情報システム:我が国で最初に花粉情報をマスコミを通して発信したのは、1986 年の京都のケースである(水越ら 1987)。このシステムは京都府立医科大学耳鼻咽喉科および関連病院での花粉測定を1982 年から開始。スギ花粉情報センター(済生会京都府病院耳鼻咽喉科)は関連病院から花粉観測数と患者情報を入手し、これをまとめて京都府立医大の耳鼻咽喉科に送り、ここで翌日の花粉数や患者情報を作成し、これらをスギ花粉情報センターにフィードバックして、京都新聞に速報値が送られ、翌日の朝刊紙にスギ花粉情報として掲載された。近畿地方における花粉情報システム:気象協会関西本部内に近畿花粉情報センターをおき、近畿花粉症研究会(各地花粉観測期間)、製薬会社、報道が協力してシステムを構成している。

山形県の花粉情報システム:山形県の花粉情報の草分けは山形市にある県衛生研究所で、1983 年から山形市で花粉飛散調査を開始し、 1987 年には日本気象協会へ調査結果の提供を開始し た。さらに 1991 年には県内 4 地点の調査結果を日本 気象協会へ情報提供し、1998 年には県医師会 HP に花 粉情報を公開(1 週間ごと更新)した。次いで2003 年に県衛生研究所の HP に花粉情報を公開した。 高橋裕一専門研究員らが従来の古典的なダーラム型捕集器を使っ た重力法以外に、欧米では普及しているバーカード型捕集器を使った体積法による調査を開始し、テープ上に経 時的に捕集された花粉を顕微鏡下で数えるのではなく、 酵素免疫学的な方法(イムノブロット法)により花粉を肉眼で視覚化できる方法を開発した(高橋ら、1990)。 このことから、いち早く 2003 年から同研究所 HP に花粉情報に合わせて、わが国で初めてアレルゲン(Cry j 1) の飛散量をグラフで掲載している。

これらのシステムは、1995年当時既にできていました(スギ花粉のすべて:(株)メディカルジャーナル社)。そして高度化が計られて(我が国における花粉情報の高度化:佐橋 紀男:森林化学73 2015.2 P6〜)ました。こうしたシウテムの全国版があると、旅行者や出張を頻繁にする職業の方に大いに役立つとおもいます。

 

 


2025年05月26日(月)-2 花粉情報

落下花粉測定の意義と利用法

意義:私共臨床現場の医師は、医療機関に来院下さった患者様を、少しでも早く、効率良く治癒に導き、その結果診療経費が安価で患者様の経済的負担を少しでも少なくすることを医療の到達点と考えています。落下花粉の測定は、花粉症の方が原因となる花粉の吸入防止に欠かせない情報であり、診療の場では適切な薬剤の選択に欠かせませんし、治療効果を判断する上で、効果検証の証となります。

花粉測定はどの程度行われているか:私が調査した範囲ですが、スギ、ヒノキ花粉の測定は、本邦では、落下法186地点、自動計測492地点、合計678地点において、落下花粉の測定が行われているようです。

  国内の花粉測定地点

地域 落下法 自動計測 合計
北海道 7 37 44
東北 28 64 92
関東 20 80 100
東海 21 41 62
北陸・中部 22 56 78
近畿 19 64 83
中国 26 47 73
四国 3 37 40
九州 40 66 106
沖縄県      
合計 186 492 678

花粉症はスギ、ヒノキが有名ですが、幸い沖縄にはありません。 しかし沖縄にも花粉症はあるようで2~3月に飛散するリュウキュウマツ、5~8月に飛散するイネ科の花粉、4~6月に飛散するモクマオウ科などがあるようです。スギ、ヒノキ花粉の観測データは、入手できませんでした。


2025年05月26日(月)-1 花粉情報

6月の花粉飛散状況

6月の観測花粉数

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
令和6年 1.2 0.6 2.1 5.2 0.6 0.3 12.0 35.1 56.7
令和5年 1.2 0.3 7.7 14.8 1.8 8.0 28.7 16.1 87.2
令和4年 0.9 0.3 11.4 16.3 0.6 5.8 41.6 41.1 112.7
令和3年 0.9 0.0 8.2 11.0 4.9 2.4 31.5 40.4 104.5
令和2年 5.2 0.3 2.1 156.7 164.3

○令和5年:5/29〜7/2

○令和4年:5/30〜7/3(ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和3年:5/31〜7/4((ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和2年:5/31〜7/4(スギ、ヒノキ、イネ科以外はその他に含む)

6月は、マツ型およびブナ科の花粉以外の花粉は、ほとんど飛散していません。


2025年05月25日(日)-10 花粉情報

令和07年05月25日(日):観測花粉(〜25日)

花期

(月)

〜24

25 〜25

ヒノキ科 スギ属(スギ)

ヒノキ属(ヒノキ)

ハイネズ(ビャクシン属)

2〜4

3〜4

4〜5

0.3

1.2

0.3

  0.3

1.2

0.3

カバノキ科 ハンノキ属(ハンノキ)

カバノキ属(シラカンバ)

ハンノキ属(オオバヤシャ)

ハンノキ属(ミヤマハンノキ)

クマシデ属(イヌシデ)

アカシデ(クマシデ属)

ツノハシバミ(ハシバミ属)

ハンンキ属(カワラハンノキ)

11〜4

4〜5

3〜4

5〜7

4〜5

4〜5

3〜4

2〜3

2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

  2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

ブナ科

 

 

 

 

 

 

コナラ属(コナラ)

コナラ属(クヌギ)

クリ属(クリ)

ブナ属(ブナ)

ブナ属(イヌブナ)

コナラ属(シラカシ)

コナラ属(アラカシ)

コナラ属(ミズナラ)

スダジイ(シィ属)

4〜5

4〜5

6

4〜5

4〜5

4〜5

4〜5

5〜6

5〜6

25.3

0.9

37.7

22.9

5.2

16.6

0.6

8.2

1.8

 

 

 

0.3

25.3

0.9

37.7

23.2

5.2

16.6

0.6

8.2

1.8

イネ科 イネ属(イネ)

カモガヤ属(カモガヤ)

スズメノテッポウ属(スズメノテッポウ)

チガヤ属(チガヤ)

ハルガヤ属(ハルガヤ)

4〜6

4〜9

3〜5

5〜6

4〜9

0.6

3.0

3.9

4.2

0.3

  0.6

3.0

3.9

4.2

0.3

マツ科 全種

マツ属(アカマツ)

マツ属(クロマツ)

モミ属(トドマツ)

トウヒ属(トウヒ)

ツガ属(ツガ)

ツガ属(コメツガ)

カラマツ属(カラマツ)

マツ属(チョウセンゴヨウ)

ヒマラヤスギ属(ヒマラヤスギ)

 

4〜5

4〜5

5〜6

6

2

5〜6

5

5〜6

11

118.5 0.3 118.8
シソ科 ウツボグサ属(ウツボグサ) 6〜8 0.6   0.6
オドリコソウ属(ホトケノザ) 3〜6 4.3   4.3
オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ) 3〜5 0.6   0.6
タツナミソウ属(タツナミソウ) 5〜6 0.9   0.9
ツツジ科 ツツジ属(ツツジ) 4〜6      
ツツジ属(サツキ) 5〜7      
ヒユ科 アカザ属(アカザ) 9      
アカザ属(シロザ) 9      
ヒユ属(ホソアオゲイトウ) 7〜10 0.3   0.3
キク科 ヨモギ属(オトコヨモギ) 8〜11      
オナモミ属(オナモミ) 8〜10      
バラ科 サクラ属(フジザクラ) 3〜5      
サクラ属(ソメイヨシノ) 3〜5      
カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.3 0.3 0.6
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 0.6   0.6
タデ科 ソバカヅラ属(イタドリ) 7〜10 0.9   0.9
ミチヤナギ属(ミチヤナギ) 5〜10 10.0   10.0
ニレ科 ケヤキ属(ケヤキ) 4〜5 3.0   3.0
ケヤキ属(ハリケヤキ) 4〜5 7.0   7.0
ニレ属(ハルニレ) 3〜5 0.3   0.3
クルミ科 クルミ属(テウチクルミ) 4〜5      
サワグルミ属(サワグルミ) 5      
ムクロジ科 カエデ属(チドリノキ) 4〜5 1.8   1.8
トチノキ属(トチノキ) 5〜6 0.3   0.3
ヤナギか ヤナギ属(オノエヤナギ) 3〜4 8.3   8.3
ヤマナラシ属(ドロノキ) 4〜6 1.5   1.5
イチイ科 イチイ属(キャラボク) 3〜4      
イチイ属(イチイ) 3〜4 0.6   0.6
カヤツリグサ科 スゲ属(スゲ) 4〜5 0.3   0.3
スゲ属(ヒメカンスゲ) 4〜5 0.3   0.3
ミズキ科 ミズキ属(ミズキ) 5〜6 3.0   3.0
ミズキ属(ヤマボウシ) 5〜7      
ムラサキ科 ワスレナソウ属(スズカケノキ) 3〜5 1.2   1.2
ワスレナソウ属(ワスレナソウ) 3〜5      
バラ科 カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.3   0.3
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 6.8   6.8
ガマ科 ガマ属(ガマ) 6〜8      
ガマ属(ヒメガマ) 6〜8      
オオバコ科 オオバコ属(ヘラオオバコ) 4〜9      
オオバコ属(オオバコ) 4〜9 1.2   1.2
モクレン科 モクレン属(シデコブシ) 3〜4 2.7   2.7
モクレン属(コブシ) 3〜4 3.7   3.7
マンサク科マンサク属(マンサク) 2〜3  14.0    14.0
ヤマモモ科ヤマモモ属(ヤマモモ) 3〜4 3.3   3.3
エゴノキ科(エゴノキ) 5~6 8.1   8.1
クワ科クワ属(ヤマグワ) 4〜5 5.2   5.2
アオイ科シナノキ属(シナノキ) 6〜7 3.3   3.3
ガマ科ガマ属(ガマ) 6~8      
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) 4〜5      
フサザクラ科フサザクラ属(フサザクラ) 3〜4      
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) 6〜9      
カツラ科カツラ属(カツラ) 3〜4      
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4      
マオウ科マオウ属(マオウ) 4〜5   0.3 0.3
キンポウゲ科センニンソウ属(ハンショウヅル) 5〜6 0.6   0.6
モッコウ科ヒサカキ属(ヒサカキ) 3〜4      
クスノキ科落葉広葉樹(シロモジ) 3〜4      
マキ科ナギ属(ナギ) 3〜6 1.5   1.5
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) 4      
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) 4〜6 0.3   0.3
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) 4〜8      
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 4〜8      
コウヤマキ科コウヤマキ属(コウヤマキ) 3〜4      
アオキ科アオキ属(アオキ) 3〜5      
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6      
アサ科エノキ属(エノキ) 4〜5      
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6      
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4      
アケビ科アケビ属(ミツバアケビ) 4〜5      
マメ科シゥアジクソウ属(シロツメクサ) 春〜夏 3.0   3.0
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5      
ウコギ科タラノキ属(メダラ) 7〜8      
イチョウ科(イチョウ 4~5      
ヒガンバナ科スイセン属(スイセン) 12〜5      
キキョウ科ホタルブクロ属(ホタルブクロ) 5〜7 0.3   0.3
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5      
スズラン亜科スズラン属(スズラン) 4〜5 0.3   0.3
         
         
         
         
         
その他   56.0 1.2 57.2
407.6 408.8 408.8

(スギ花粉調査表と総計が異なるのは、その他の花粉は別に観察しているためです。また、表が稀に修正されます。計算ミスです。お許し下さい。)

 

 


2025年05月25日(日)-9 花粉情報

令和7年5月25日(日):本日の測定結果

観測日

 

 

 

 

 

5/1 0.0 0.0 0.6 1.8 0.3 1.2 0.0 0.6 0.9 0.9 4.8 11.1
2 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 0.3 0.3 0.3 0.0 0.3 0.3 2.4
3 0.0 0.0 0.0 5.2 0.0 2.8 0.0 3.1 0.9 0.0 9.3 27.8
4 0.0 0.6 1.2 17.0 0.3 4.9 0.0 0.6 2.8 1.5 13.9 43.1
5 0.0 0.0 1.5 16.3 1.5 2.2 0.0 1.9 0.0 3.4 15.2 42.0
6 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 3.4 0.3 0.0 0.3 0.0 1.9 7.1
7 0.0 0.0 2.1 3.9 0.0 2.8 0.0 1.9 0.0 4.0 14.7 20.1
8 0.0 0.0 1.8 2.4 1.2 4.3 0.3 3.7 0.0 4.3 11.9 29.9
9 0.0 0.0 0.6 7.7 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 1.2 1.5 14.2
10 0.0 0.0 0.6 3.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 2.5 7.4
11 0.0 0.3 0.6 16.4 1.5 6.2 4.3 0.0 0.0 2.2 31.2 58.3
12 0.0 0.0 0.0 2.8 0.0 2.2 0.3 0.0 0.3 0.0 3.3 10.8
13 0.3 0.0 0.0   0.3 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 3.1 7.4
14 0.0 0.0 0.0 7.1 1.5 8.3 1.5 0.0 0.0 0.0 6.2 26.5
15 0.0 0.0 0.3 1.5 0.3 0.6 0.3 0.0 0.0 0.6 0.9 7.4
16 0.0 0.0 0.6 4.3 0.6 13.9 0.9 0.0 0.3 0.0 1.2 25.9
17 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.3 3.1
18 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 3.8 6.2
19 0.0 0.3 0.0 3.7 0.9 9.0 0.0 0.0 0.6 0.0 2.8 17.6
20 0.0 0.0 0.6 4.6 0.3 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 6.8 23.5
21 0.0 0.0 0.0 10.5 0.9 37.3 1.2 0.0 0.3 0.0 5.5 55.7
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 2.5
23 0.0 0.0 0.0 1.2 0.6 4.3 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3 9.9
24 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 3.4
25 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 1.2
0.3 1.2 10.5 118.4 10.8 119.1 10.3 12.1 6.4 19.3 146.2 408.8

2025年05月25日(日)-8 花粉情報

令和7年5月の当地の気象データ(気象庁過去の気象データ検索より)

日付 天気 雨量 平均

気温

最高

気温

日照

時間

風向
5月1日 晴〜曇〜雨 18.2 23.8 10.7 南南東
2日 曇〜雨 50.5 16.2 18.7 0.0 北西〜南
3日 18.2 24.6 12.2 北西〜北
4日 晴〜曇 0.0 18.5 25.9 8.1 東北東〜東
5日 17.7 23.9 9.9 南南東
6日 雨〜曇 24.5 14.8 18.1 0.0 南〜南南東
7日 曇〜晴一時雨〜曇 3.5 17.9 23.0 9.9 北西
8日 曇〜晴 18.0 22.7 11.1 南南東〜南東
9日 曇〜雨 3.0 18.1 23.2 1.1
10日 雨〜曇 14.0 18.8 21.9 0.2 南南西〜南南東
11日 雨〜曇〜晴 1.0 20.5 26.7 7.9 南南東〜北西
12日 雨〜曇 6.5 16.8 20.3 0.0 北北東〜南西
13日 曇〜晴 19.8 25.6 11.2 南南東〜南
14日 晴〜曇〜晴 20.6 26.3 8.6 南南東〜南東
15日 晴〜曇 21.1 26.8 8.1 南〜南南東
16日 晴〜曇 0.0 21.4 25.4 3.1 南〜南南東
17日 雨〜曇 28.0 21.3 24.1 0.0 南南東
18日 24.2 27.1 2.1 南南西
19日 曇一時小雨 0.0 19.2 22.8 0.0 東北東
20日 曇〜晴 23.9 31.1 12.0 南南西〜南西
21日 晴〜薄曇〜雨 24.7 29.7 9.1 南〜南南西
22日 晴〜曇〜雨 0.0 23.0 27.9 4.1 南〜南南西
23日 曇一時晴 0.0 18.9 23.6 2.5 北北東〜南東
24日 曇〜雨 6.5 17.7 20.9 0.0 北東〜北
25日 雨〜晴          

2025年05月25日(日)-7 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数(第3週:5月12〜18日) 測定地:品川区西五反田

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3 222.1
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3 87.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0 113.8
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8
2週 0.9 2.1 0.9 1.9 4.0
3週 0.9 4.9 1.5 4.3 1.2
4週 1.5 4.3 0.6 0.9 2.8
5週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4

毎年、5月は様々な花粉が観測されます。花粉は風が運んできますが、5月の風は、南寄りの風の日が多く、南風は当地では、海からの風ですので、落下花粉の観測数は、少ないことになります。6月になりますと、当地の落下花粉数はさらに減少傾向が認められ、毎年6月3週頃から落下花粉数は大幅に減少します。

 


2025年05月25日(日)-6 花粉情報

さて、花粉は、今後どうなるでしょうか?

過去3年間の5月の観測結果(測定地:品川区西五反田)

  令和6年5月 令和5年5月 令和4年5月
スギ 1.5 1.5 2.4
ヒノキ 6.4 7.2 1.2
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ)                2.4 64.6 12.6
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 188.4 191.3 228.8
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 10.3 38.4 23.8
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 142.5 269.0 224.8
ニレ科(ケヤキ) 7.7 0.0 53.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0 22.5 5.4
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0 0.0 0.6
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0 3.7 19.4
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0 0.0 0.0
マンサク科(マンサク) 44.3 0.0 0.6
エゴノキ科(エゴノキ) 5.4 0.0 0.0
ミズキ科(ミズキ) 25.0
その他 145.9 238.4 142.0
570.0 836.6 714.6

5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科の花粉が多く観測されました。両者とも、花粉症の原因になり得るとの報告があります。


2025年05月25日(日)-5 花粉情報

花粉症、アレルギー性鼻炎の治療

治療は、

抗原回避(これは、すべての患者様に必要です)、抗アレルギー薬、ステロイドホルモン剤、血管収縮剤などの

薬物療法(残念ながら根治に至る薬剤は、現時点で存在しませんが、花粉の飛散状況を見極めながら、適切に用いると、必要な効果が得られます。)、

手術(手術によりアレルギーがなおることはありませんが、鼻汁の過多や鼻づまりを解消することは可能です。手術の効果は、永久に続く訳ではありませんので、主治医と納得いくまで、ご相談の上、受けて下さい。)、

免疫療法(皮下減感作、舌下減感作)は、唯一臨床的根治の望める治療です。ただし、診断が正しくなされていることが必要条件です。治療には、数年の通院加療が必要ですが、薬物を飲み続けるより効果的、かつ経済的です。この治療を選択した場合も、担当医からの説明は必須です。


2025年05月25日(日)-4 花粉情報

ハウスダスト(室内塵)の影響:ハウスダストはアレルギー性疾患、電気製品の故障、電気プラグ接続部からの火災(トラッキング火災)などの原因となります。

 

ハウスダストはアレルギー性疾患を引き起こす抗原(アレルゲン)として知られており、その多くは動物性の物質(ダニなど)ですか、植物性の物質(花粉症の原因となる花粉など)やプラスチック製品から削り取られた微量な物質(またそれらに付着した化学物質)もアレルギー性疾患の誘引になっていると指摘されてもいます。通年性のアレルギー性鼻炎気管支喘息アトピー性皮膚炎などのアレルゲンとして主なものです。

ハウスダストのアレルギー検査・診断

上記のようにハウスダストは複数のアレルゲンが混合したものです。そのため、その検査に陽性だった場合、さらにいくつかのアレルゲンによる検査をし、ハウスダストのうちの何にアレルギー反応を起こすのかを特定し、セルフケアとしてその抗原に対処することが望まれます。

しかし、実際のアレルギー検査の際には複数のアレルゲンを同時に検査することが多いため、その際にハウスダストとダニの項目が同時に陽性になっていれば、それはほぼダニに対するアレルギーがあると考えてよいのですが、ハウスダストに反応するがダニには反応しない場合、このようなケースは、決して多くないのですが、さらに詳細なアレルゲン検索を行う必要が生じます。

なお、アレルギー検査の項目として示されるものにハウスダスト1とハウスダスト2などのように数字がふられている場合がありますが、これはアレルゲン抽出物の製造元の違いによるもので、含まれるアレルゲンの種類と量がやや異なります。


2025年05月25日(日)-3 花粉情報

ダニの繁殖について

メスは毎日数個の卵を産み、卵から成虫になるまで3週間かかります。寿命はおよそ100日。温度25~28度、60~70%前後の高湿度の条件でよく繁殖します。温度20度以下、湿度50%以下では著しく発育が制限され、季節変化としては寒冷期には少なく、温度と湿度の高い季節に増加します。たとえば東京においては4月から増加しはじめ、7~9月にピークを示すという調査結果があります。

アレルギー患者宅における調査では、「居間よりは寝室に多く、敷布団より毛布に多い傾向があった。一方、布団よりもソファーやじゅうたんに多いという調査報告もあり、これらは各家庭での条件が異なるためと考えられています。

これらに対処するためには、粉塵を巻き上げないような方法での掃除が推奨されます。根本的には、じゅうたんなどの奥深くに潜むダニを掃除機をゆっくりかけて吸い出し、かつダニの食物となるものを減らし、温度と湿度に気をつけ、その後拭き掃除(濡れ雑巾と乾いた雑巾で2度)をすることです。一般的な方法での布団の天日干しなどは、その温度上昇によってもダニを殺すことはほとんどできませんが、乾燥は発育などを阻害する効果があります。つまり、ダニが成長、増殖してから駆除することは、大変難しく、発育する前に、ダニの栄養源である動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを排除しておくことが肝要と思います。これを行うのは、今(5月中)です。


2025年05月25日(日)-2 花粉情報

ハウスダストとしてのダ二

臨床の場でハウスダストアレルギーというと、すなわちダニアレルギーを指していることが多く、ハウスダストアレルギーの抗原は、ダニであることがほとんどです。そのため、ハウスダストアレルギー=ダニアレルギーと解釈されることも少なくありません。抗原となるダニは、チリダニが主です。

チリダニの仲間は140種類におよびます。アレルゲンとして重要なのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ、シワダニなどで、特に前2者が多く、これらのダニは宿主に寄生せず、動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを栄養源としています。世界中に広く分布していて、「ダニは地球上に3万種以上見つかっていて、ダニのいない家はない」と言われています。しかも、暗いところに生息するため、畳や絨緞の奥深くに生息しますので、掃除機で絶滅させるのは、容易ではありません。

大きさは0.1~0.2ミリで、糞の粒は10~40マイクロメートル。死骸、糞、フケなどや、その破片などが空中に飛散し、吸入されるなどしてアレルギー症状の原因となります。


2025年05月25日(日)-1 花粉情報

5月も残すところ1週間となりました。日々気温が大きく上下して、21日は平均気温が24.7℃を記録、20日の日中の最高気温はなんと30℃を超える高温でした。ところが、昨日は平均18.9℃、最高気温は、23.6℃と乱高下しました。この気象変化の影響で、鼻の調子が悪くなる方がいます。これからの季節は、当地に飛来する花粉は、徐々に減少します。一方、室内塵中のダニは、増殖する季節になります。つまり、アレルギーの原因も変わります。

室内塵(ハウスダスト)の説明をしておかなければならない時期になりました。

ハウスダストとは室内の埃のことで、ヒトの皮屑(フケ)、花粉、土、スス、灰、繊維、植物片などの混合物です。室内環境でのハウスダストの摂取量等の影響を調査する場合には、比較的大きい、毛髪、小石、木片、紙くずなどの夾雑物を除いたものをハウスダストと呼んでいます。ハウスダストは粒子状物質と繊維状物質に分けられますが、粒径ごとの濃度分布は生活習慣や住環境の違い(土足かどうかや家屋の気密性など)にもよるといわれています


2025年05月24日(土)-9 花粉情報

令和07年05月24日(土):観測花粉(〜24日)

花期

(月)

〜23

24 〜24

ヒノキ科 スギ属(スギ)

ヒノキ属(ヒノキ)

ハイネズ(ビャクシン属)

2〜4 0.3

1.2

0.3

0.3

1.2

0.3

3〜4
4〜5
カバノキ科 ハンノキ属(ハンノキ)

カバノキ属(シラカンバ)

ハンノキ属(オオバヤシャ)

ハンノキ属(ミヤマハンノキ)

クマシデ属(イヌシデ)

アカシデ(クマシデ属)

ツノハシバミ(ハシバミ属)

ハンンキ属(カワラハンノキ)

11〜4

4〜5

3〜4

5〜7

4〜5

4〜5

3〜4

2〜3

2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

2.4

3.9

0.9

0.3

1.8

 

1.5

0.3

ブナ科

 

 

 

 

 

 

コナラ属(コナラ)

コナラ属(クヌギ)

クリ属(クリ)

ブナ属(ブナ)

ブナ属(イヌブナ)

コナラ属(シラカシ)

コナラ属(アラカシ)

コナラ属(ミズナラ)

スダジイ(シィ属)

4〜5

4〜5

6

4〜5

4〜5

4〜5

4〜5

5〜6

5〜6

25

0.9

37.7

22.6

5.2

16.3

0.6

8.2

1.8

0.3

 

 

0.3

 

0.3

25.3

0.9

37.7

22.9

5.2

16.6

0.6

8.2

1.8

イネ科 イネ属(イネ)

カモガヤ属(カモガヤ)

スズメノテッポウ属(スズメノテッポウ)

チガヤ属(チガヤ)

ハルガヤ属(ハルガヤ)

4〜6

4〜9

3〜5

5〜6

4〜9

0.6

3.0

3.9

3.9

0.3

 

 

 

0.3

0.6

3.0

3.9

4.2

0.3

マツ科 全種

マツ属(アカマツ)

マツ属(クロマツ)

モミ属(トドマツ)

トウヒ属(トウヒ)

ツガ属(ツガ)

ツガ属(コメツガ)

カラマツ属(カラマツ)

マツ属(チョウセンゴヨウ)

ヒマラヤスギ属(ヒマラヤスギ)

 

4〜5

4〜5

5〜6

6

2

5〜6

5

5〜6

11

117.6 0.9 118.5
シソ科 ウツボグサ属(ウツボグサ) 6〜8 0.6 0.6
オドリコソウ属(ホトケノザ) 3〜6 4.3 4.3
オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ) 3〜5 0.6 0.6
タツナミソウ属(タツナミソウ) 5〜6 0.9 0.9
ツツジ科 ツツジ属(ツツジ) 4〜6
ツツジ属(サツキ) 5〜7
ヒユ科 アカザ属(アカザ) 9
アカザ属(シロザ) 9
ヒユ属(ホソアオゲイトウ) 7〜10 0.3 0.3
キク科 ヨモギ属(オトコヨモギ) 8〜11
オナモミ属(オナモミ) 8〜10
バラ科 サクラ属(フジザクラ) 3〜5
サクラ属(ソメイヨシノ) 3〜5
カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.3 0.3
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 0.6 0.6
タデ科 ソバカヅラ属(イタドリ) 7〜10 0.9 0.9
ミチヤナギ属(ミチヤナギ) 5〜10 10.0 10.0
ニレ科 ケヤキ属(ケヤキ) 4〜5 3.0 3.0
ケヤキ属(ハリケヤキ) 4〜5 7.0 7.0
ニレ属(ハルニレ) 3〜5 0.3 0.3
クルミ科 クルミ属(テウチクルミ) 4〜5
サワグルミ属(サワグルミ) 5
ムクロジ科 カエデ属(チドリノキ) 4〜5 1.8 1.8
トチノキ属(トチノキ) 5〜6 0.3 0.3
ヤナギか ヤナギ属(オノエヤナギ) 3〜4 8.3 8.3
ヤマナラシ属(ドロノキ) 4〜6 1.5 1.5
イチイ科 イチイ属(キャラボク) 3〜4
イチイ属(イチイ) 3〜4 0.6 0.6
カヤツリグサ科 スゲ属(スゲ) 4〜5 0.3 0.3
スゲ属(ヒメカンスゲ) 4〜5 0.3 0.3
ミズキ科 ミズキ属(ミズキ) 5〜6 3.0 3.0
ミズキ属(ヤマボウシ) 5〜7
ムラサキ科 ワスレナソウ属(スズカケノキ) 3〜5 0.9 0.3 1.2
ワスレナソウ属(ワスレナソウ) 3〜5
バラ科 カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6 0.3 0.3
シモツゲ属(シモツケ) 5〜8 6.8 6.8
ガマ科 ガマ属(ガマ) 6〜8
ガマ属(ヒメガマ) 6〜8
オオバコ科 オオバコ属(ヘラオオバコ) 4〜9
オオバコ属(オオバコ) 4〜9 1.2 1.2
モクレン科 モクレン属(シデコブシ) 3〜4 2.7 2.7
モクレン属(コブシ) 3〜4 3.7 3.7
マンサク科マンサク属(マンサク) 2〜3 14.0 14.0
ヤマモモ科ヤマモモ属(ヤマモモ) 3〜4 3.3 3.3
エゴノキ科(エゴノキ) 5~6 8.1 8.1
クワ科クワ属(ヤマグワ) 4〜5 5.2 5.2
アオイ科シナノキ属(シナノキ) 6〜7 3.3 3.3
ガマ科ガマ属(ガマ) 6~8
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) 4〜5
フサザクラ科フサザクラ属(フサザクラ) 3〜4
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) 6〜9
カツラ科カツラ属(カツラ) 3〜4
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4
マオウ科マオウ属(マオウ) 4〜5
キンポウゲ科センニンソウ属(ハンショウヅル) 5〜6 0.6 0.6
モッコウ科ヒサカキ属(ヒサカキ) 3〜4
クスノキ科落葉広葉樹(シロモジ) 3〜4
マキ科ナギ属(ナギ) 3〜6 1.2 0.3 1.5
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) 4
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) 4〜6 0.3 0.3
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) 4〜8
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 4〜8
コウヤマキ科コウヤマキ属(コウヤマキ) 3〜4
アオキ科アオキ属(アオキ) 3〜5
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6
アサ科エノキ属(エノキ) 4〜5
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) 2〜4
アケビ科アケビ属(ミツバアケビ) 4〜5
マメ科シゥアジクソウ属(シロツメクサ) 春〜夏 2.7 0.3 3.0
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5
ウコギ科タラノキ属(メダラ) 7〜8
イチョウ科(イチョウ 4~5
ヒガンバナ科スイセン属(スイセン) 12〜5
キキョウ科ホタルブクロ属(ホタルブクロ) 5〜7 0.3 0.3
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5
スズラン亜科スズラン属(スズラン) 4〜5 0.3 0.3
その他 56.0 0.0 56.0
404.2 3.4 407.6

(スギ花粉調査表と総計が異なるのは、その他の花粉は別に観察しているためです。また、表が稀に修正されます。計算ミスです。お許し下さい。)

 

 


2025年05月24日(土)-8 花粉情報

令和7年5月24日(土):本日の測定結果

観測日

 

 

 

 

 

5/1 0.0 0.0 0.6 1.8 0.3 1.2 0.0 0.6 0.9 0.9 4.8 11.1
2 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 0.3 0.3 0.3 0.0 0.3 0.3 2.4
3 0.0 0.0 0.0 5.2 0.0 2.8 0.0 3.1 0.9 0.0 9.3 27.8
4 0.0 0.6 1.2 17.0 0.3 4.9 0.0 0.6 2.8 1.5 13.9 43.1
5 0.0 0.0 1.5 16.3 1.5 2.2 0.0 1.9 0.0 3.4 15.2 42.0
6 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 3.4 0.3 0.0 0.3 0.0 1.9 7.1
7 0.0 0.0 2.1 3.9 0.0 2.8 0.0 1.9 0.0 4.0 14.7 20.1
8 0.0 0.0 1.8 2.4 1.2 4.3 0.3 3.7 0.0 4.3 11.9 29.9
9 0.0 0.0 0.6 7.7 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 1.2 1.5 14.2
10 0.0 0.0 0.6 3.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 2.5 7.4
11 0.0 0.3 0.6 16.4 1.5 6.2 4.3 0.0 0.0 2.2 31.2 58.3
12 0.0 0.0 0.0 2.8 0.0 2.2 0.3 0.0 0.3 0.0 3.3 10.8
13 0.3 0.0 0.0 2.5 0.3 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 3.1 7.4
14 0.0 0.0 0.0 7.1 1.5 8.3 1.5 0.0 0.0 0.0 6.2 26.5
15 0.0 0.0 0.3 1.5 0.3 0.6 0.3 0.0 0.0 0.6 0.9 7.4
16 0.0 0.0 0.6 4.3 0.6 13.9 0.9 0.0 0.3 0.0 1.2 25.9
17 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.3 3.1
18 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 3.8 6.2
19 0.0 0.3 0.0 3.7 0.9 9.0 0.0 0.0 0.6 0.0 2.8 17.6
20 0.0 0.0 0.6 4.6 0.3 9.6 0.0 0.0 0.0 0.0 6.8 23.5
21 0.0 0.0 0.0 10.5 0.9 37.3 1.2 0.0 0.3 0.0 5.5 55.7
22 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 2.5
23 0.0 0.0 0.0 1.2 0.6 4.3 0.6 0.0 0.0 0.0 0.3 9.9
24 0.0 0.0 0.0 0.9 0.3 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 3.4
0.3 1.2 10.5 118.1 10.8 118.8 10.3 12.1 6.4 19.3 145.6 407.6

24日のその他は、スズカケノキ、シロツメクサ、ハイイヌガヤ、 その他でした。


2025年05月24日(土)-7 花粉情報

令和7年5月の当地の気象データ(気象庁過去の気象データ検索より)

日付 天気 雨量 平均

気温

最高

気温

日照

時間

風向
5月1日 晴〜曇〜雨 18.2 23.8 10.7 南南東
2日 曇〜雨 50.5 16.2 18.7 0.0 北西〜南
3日 18.2 24.6 12.2 北西〜北
4日 晴〜曇 0.0 18.5 25.9 8.1 東北東〜東
5日 17.7 23.9 9.9 南南東
6日 雨〜曇 24.5 14.8 18.1 0.0 南〜南南東
7日 曇〜晴一時雨〜曇 3.5 17.9 23.0 9.9 北西
8日 曇〜晴 18.0 22.7 11.1 南南東〜南東
9日 曇〜雨 3.0 18.1 23.2 1.1
10日 雨〜曇 14.0 18.8 21.9 0.2 南南西〜南南東
11日 雨〜曇〜晴 1.0 20.5 26.7 7.9 南南東〜北西
12日 雨〜曇 6.5 16.8 20.3 0.0 北北東〜南西
13日 曇〜晴 19.8 25.6 11.2 南南東〜南
14日 晴〜曇〜晴 20.6 26.3 8.6 南南東〜南東
15日 晴〜曇 21.1 26.8 8.1 南〜南南東
16日 晴〜曇 0.0 21.4 25.4 3.1 南〜南南東
17日 雨〜曇 28.0 21.3 24.1 0.0 南南東
18日 24.2 27.1 2.1 南南西
19日 曇一時小雨 0.0 19.2 22.8 0.0 東北東
20日 曇〜晴 23.9 31.1 12.0 南南西〜南西
21日 晴〜薄曇〜雨 24.7 29.7 9.1 南〜南南西
22日 晴〜曇〜雨 0.0 23.0 27.9 4.1 南〜南南西
23日 曇一時晴 0.0 18.9 23.6 2.5 北北東〜南東
24日 曇り          

 

22日は、日中晴れが続き、南南西から南の風が吹き、気温が高い(最高27.9℃)天気が続きました。一時雨がふりましたので、落下花粉数は、大幅に減少しました。


2025年05月24日(土)-6 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数(第3週:5月12〜18日) 測定地:品川区西五反田

令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3 222.1
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3 87.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8
2週 0.9 2.1 0.9 1.9 4.0
3週 0.9 4.9 1.5 4.3 1.2
4週 1.5 4.3 0.6 0.9 2.8
5週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4

毎年、5月は様々な花粉が観測されます。花粉は風が運んできますが、5月の風は、南寄りの風の日が多く、南風は当地では、海からの風ですので、落下花粉の観測数は、少ないことになります。6月になりますと、当地の落下花粉数はさらに減少傾向が認められ、毎年6月3週頃から落下花粉数は大幅に減少します。


2025年05月24日(土)-5 花粉情報

さて、花粉は、今後どうなるでしょうか?

過去3年間の5月の観測結果(測定地:品川区西五反田)

  令和6年5月 令和5年5月 令和4年5月
スギ 1.5 1.5 2.4
ヒノキ 6.4 7.2 1.2
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ)                2.4 64.6 12.6
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 188.4 191.3 228.8
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 10.3 38.4 23.8
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 142.5 269.0 224.8
ニレ科(ケヤキ) 7.7 0.0 53.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0 22.5 5.4
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0 0.0 0.6
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0 3.7 19.4
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0 0.0 0.0
マンサク科(マンサク) 44.3 0.0 0.6
エゴノキ科(エゴノキ) 5.4 0.0 0.0
ミズキ科(ミズキ) 25.0
その他 145.9 238.4 142.0
570.0 836.6 714.6

5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科の花粉が多く観測されました。両者とも、花粉症の原因になり得るとの報告があります。

 


2025年05月24日(土)-4 花粉情報

ハウスダスト(室内塵)の影響:ハウスダストはアレルギー性疾患、電気製品の故障、電気プラグ接続部からの火災(トラッキング火災)などの原因となります。

 

ハウスダストはアレルギー性疾患を引き起こす抗原(アレルゲン)として知られており、その多くは動物性の物質(ダニなど)ですか、植物性の物質(花粉症の原因となる花粉など)やプラスチック製品から削り取られた微量な物質(またそれらに付着した化学物質)もアレルギー性疾患の誘引になっていると指摘されてもいます。通年性のアレルギー性鼻炎気管支喘息アトピー性皮膚炎などのアレルゲンとして主なものです。

ハウスダストのアレルギー検査・診断

上記のようにハウスダストは複数のアレルゲンが混合したものです。そのため、その検査に陽性だった場合、さらにいくつかのアレルゲンによる検査をし、ハウスダストのうちの何にアレルギー反応を起こすのかを特定し、セルフケアとしてその抗原に対処することが望まれます。

しかし、実際のアレルギー検査の際には複数のアレルゲンを同時に検査することが多いため、その際にハウスダストとダニの項目が同時に陽性になっていれば、それはほぼダニに対するアレルギーがあると考えてよいのですが、ハウスダストに反応するがダニには反応しない場合、このようなケースは、決して多くないのですが、さらに詳細なアレルゲン検索を行う必要が生じます。

なお、アレルギー検査の項目として示されるものにハウスダスト1とハウスダスト2などのように数字がふられている場合がありますが、これはアレルゲン抽出物の製造元の違いによるもので、含まれるアレルゲンの種類と量がやや異なります。

治療は、抗原回避(これは、すべての患者様に必要です)、抗アレルギー薬、ステロイドホルモン剤、血管収縮剤などの薬物療法(残念ながら根治に至る薬剤は、現時点で存在しません)、手術(手術によりアレルギーがなおることはありませんが、鼻汁の過多や鼻づまりを解消することは可能です。手術の効果は、永久に続く訳ではありませんので、主治医と納得いくまで、ご相談下さい。)、免疫療法(皮下減感作、舌下減感作)は、唯一臨床的根治の望める治療です。ただし、診断が正しくなされていることが必要条件です。また、治療には、数年の通院加療が必要です。この治療を選択した場合も、担当医からの説明は必須です。

 


2025年05月24日(土)-3 花粉情報

ダニのはんしょくについて

メスは毎日数個の卵を産み、卵から成虫になるまで3週間かかります。寿命はおよそ100日。温度25~28度、60~70%前後の高湿度の条件でよく繁殖します。温度20度以下、湿度50%以下では著しく発育が制限され、季節変化としては寒冷期には少なく、温度と湿度の高い季節に増加します。たとえば東京においては4月から増加しはじめ、7~9月にピークを示すという調査結果があります。

アレルギー患者宅における調査では、「居間よりは寝室に多く、敷布団より毛布に多い傾向があった。一方、布団よりもソファーやじゅうたんに多いという調査報告もあり、これらは各家庭での条件が異なるためと考えられています。

これらに対処するためには、粉塵を巻き上げないような方法での掃除が推奨されます。根本的には、じゅうたんなどの奥深くに潜むダニを掃除機をゆっくりかけて吸い出し、かつダニの食物となるものを減らし、温度と湿度に気をつけ、その後拭き掃除(濡れ雑巾と乾いた雑巾で2度)をすることです。一般的な方法での布団の天日干しなどは、その温度上昇によってもダニを殺すことはほとんどできませんが、乾燥は発育などを阻害する効果があります。つまり、ダニが成長、増殖してから駆除することは、大変難しく、発育する前に、ダニの栄養源である動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを排除しておくことが肝要と思います。これを行うのは、今(5月中)です。


2025年05月24日(土)-2 花粉情報

ハウスダストとしてのダ二

臨床の場でハウスダストアレルギーというと、すなわちダニアレルギーを指していることが多く、ハウスダストアレルギーの抗原は、ダニであることがほとんどです。そのため、ハウスダストアレルギー=ダニアレルギーと解釈されることも少なくありません。抗原となるダニは、チリダニが主です。

チリダニの仲間は140種類におよびます。アレルゲンとして重要なのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ、シワダニなどで、特に前2者が多く、これらのダニは宿主に寄生せず、動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを栄養源としています。世界中に広く分布していて、「ダニは地球上に3万種以上見つかっていて、ダニのいない家はない」と言われています。しかも、暗いところに生息するため、畳や絨緞の奥深くに生息しますので、掃除機で絶滅させるのは、容易ではありません。

大きさは0.1~0.2ミリで、糞の粒は10~40マイクロメートル。死骸、糞、フケなどや、その破片などが空中に飛散し、吸入されるなどしてアレルギー症状の原因となります。


2025年05月24日(土)-1 花粉情報

5月も残すところ1週間余りとなりました。日々気温が大きく上下して、21日は平均気温が24.7℃を記録、20日の日中の最高気温はなんと30℃を超える高温でした。ところが、昨日は平均18.9℃、最高気温は、23.6℃と乱高下しました。この気象変化の影響でも、鼻の調子が悪くなる方がいます。これからの季節は、当地に飛来する花粉は、徐々に減少します。一方、室内塵中のダニは、増殖する季節になります。つまり、アレルギーの原因も変わります。

室内塵(ハウスダスト)の説明をしておかなければならない時期になりました。

ハウスダストとは室内の埃のことで、ヒトの皮屑(フケ)、花粉、土、スス、灰、繊維、植物片などの混合物です。室内環境でのハウスダストの摂取量等の影響を調査する場合には、比較的大きい、毛髪、小石、木片、紙くずなどの夾雑物を除いたものをハウスダストと呼んでいます。ハウスダストは粒子状物質と繊維状物質に分けられますが、粒径ごとの濃度分布は生活習慣や住環境の違い(土足かどうかや家屋の気密性など)にもよるといわれています