2025年05月02日(金)-4 花粉情報
本年1〜4月の観測結果
月 | スギ | ヒノキ | その他 | スギ+ヒノキ |
1 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | 9.1 |
2 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | 336.7 |
3 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | 4437.1 |
4 | 124.9 | 535.7 | 1828.4 | 660.6 |
合計 | 3962.5 | 1481.0 | 2195.0 | 5443.5 |
本年1〜4月の観測結果
月 | スギ | ヒノキ | その他 | スギ+ヒノキ |
1 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | 9.1 |
2 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | 336.7 |
3 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | 4437.1 |
4 | 124.9 | 535.7 | 1828.4 | 660.6 |
合計 | 3962.5 | 1481.0 | 2195.0 | 5443.5 |
過去3年間の5月の観測結果
令和6年5月 | 令和5年5月 | 令和4年5月 | |
スギ | 1.5 | 1.5 | 2.4 |
ヒノキ | 6.4 | 7.2 | 1.2 |
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ、オオバヤシャ) | 2.4 | 64.6 | 12.6 |
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) | 188.4 | 191.3 | 228.8 |
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) | 10.3 | 38.4 | 23.8 |
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) | 142.5 | 269.0 | 224.8 |
ニレ科(ケヤキ) | 7.7 | 0.0 | 53.0 |
イチョウ科(イチョウ) | 0.0 | 22.5 | 5.4 |
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) | 0.0 | 0.0 | 0.6 |
バラ科(ソメイヨシノ) | 0.0 | 3.7 | 19.4 |
マメ科(ギンヨウアカシア) | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
マンサク科(マンサク) | 44.3 | 0.0 | 0.6 |
エゴノキ科(エゴノキ) | 5.4 | 0.0 | 0.0 |
ミズキ科(ミズキ) | 25.0 | ― | ― |
その他 | 145.9 | 238.4 | 142.0 |
計 | 570.0 | 836.6 | 714.6 |
5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科、マンサク科の花粉が多く観測されました。
4月の飛散状況
年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
2025年 | 124.9 | 535.7 | 1828.4 |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
5月になりました。当地のスギ、ヒノキの飛散期は、収束したと考えられます。今後、当地では、室内塵(ダニ、カビ,真菌、動物の抜け毛、フケなど)およびブナ科、イネ科などの花粉がアレルギーの原因として問題になります。とはいえ、花粉は例年夏に向けて減少する傾向にあり、主に注意するのは、ダニです。ダニは、温度が25℃、湿度60〜80%で、急激に繁殖、成長します。しかも、夜行性ですので、人間の眼につかない所に好んで棲息します。もし、大掃除を計画しておられるなら、5月後半までに済ませると良いと考えられます。
令和07年05月01日の観測花粉(スギ花粉調査表と総計が異なるのは、その他の花粉は別に観察しているため)
種別 | 花期 | 計測数 | |||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |||
スギ | 2〜4月 |
|
|||||||
ヒノキ科 | ヒノキ | 3〜4月 | |||||||
ビャクシン属(ハイネズ) | 4〜5月 | ||||||||
カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャ ミヤマハンノキ イヌシデ アカシデ(クマシデ属) |
11〜4月
4〜5月 3〜4月 5〜7月 4〜5月 4〜5月 |
0.3
0.3
|
||||||
ブナ科
|
コナラ
クヌギ クリ ブナ イヌブナ シラカシ アラカシ ミズナラ(コナラ属) |
4〜5月
4〜5月 6月 4〜5月 4〜5月 4〜5月 4〜5月 5〜6月 |
0.3
0.9
0.6 |
|
|||||
イネ | イネ
カモガヤ ガマ・ヒメガマ スズメノテッポウ |
4〜6月
4〜9月 6〜8月 3〜5月 |
0.3 |
||||||
マツ科 | 全種
アカマツ クロマツ トドマツ トウヒ ツガ コメツガ カラマツ チョウセンゴヨウ ヒマラヤスギ |
4〜5月 4〜5月 5〜6月 6月 2月 5〜6月 5月頃 5〜6月 11月 |
1.2
|
|
|||||
クルミ科(クルミ科) | 5〜6月 | ||||||||
ヤマモモ科(ヤマモモ) | 3〜4月 | ||||||||
ニレ科(ケヤキ・ハリケヤキ) | 4〜5月 | ||||||||
イチョウ科(イチョウ) | 4~5月 | ||||||||
マンサク科マンサク属(マンサク) | 2〜3月 | 0.9 | |||||||
ムクロジ科カエデ属(チドリノキ) | 4〜5月 | 0.3 | |||||||
カヤツリグサ科(スゲ・ヒメカンスゲ) | 4〜5月 | ||||||||
マメ科ネムノキ亜科(アカシア) | 3〜5月 | ||||||||
ヤナギ科ヤナギ属(オノエヤナギ) | 3〜4月 | ||||||||
バラ科(ソメイヨシノ) | 3〜4月 | ||||||||
シソ科(ウツボグサ) | 6〜8月 | ||||||||
シソ科オドリコソウ属(ホトケノザ) | 3〜6月 | 0.6 | |||||||
シソ科オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ) | 3〜5月 | 0.3 | |||||||
シソ科タツナミソウ属(タツナミソウ) | 5〜6月 | ||||||||
エゴノキ科(エゴノキ) | 5~6月 | 0.6 | |||||||
クワ科クワ属(ヤマグワ) | 4〜5月 | ||||||||
ミズキ科ミズキ属(ミズキ) | 5〜6月 | ||||||||
アオイ科シナノキ属(シナノキ) | 6〜7月 | ||||||||
ツツジ科ツツジ属(ツツジ) | 4〜6月 | ||||||||
ツツジ科ツツジ属(サツキ) | 5〜7月 | ||||||||
ヒユ科アカザ属(アカザ、シロザ) | 9月 | ||||||||
ヒユ科ヒユ属(ホソアオゲイトウ) | 7〜10月 | ||||||||
ガマ科ガマ属(ガマ) | 6~8月 | ||||||||
モクセイ科トネリコ属(アイダモ) | 4〜5月 | ||||||||
フサザクラ科フサザクラ属(フサザクラ) | 3〜4月 | ||||||||
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) | 6〜9月 | ||||||||
イチイ科イチイ属(キャラボク) | 3〜4月 | ||||||||
コウヤマキ科コウヤマキ属(コウヤマキ) | 3〜4月 | ||||||||
カツラ科カツラ属(カツラ) | 3〜4月 | 0.3 | |||||||
タデ科ソバカヅラ属(イタドリ) | 7〜10月 | ||||||||
クルミ科クルミ属(テウチクルミ) | 4〜5月 | ||||||||
オオバコ科オオバコ属(ヘラオオバコ) | 4〜9月 | ||||||||
ツバキ科ツバキ属(ヤブツバキ) | 2〜4月 | ||||||||
マオウ科マオウ属(マオウ) | 4〜5月 | ||||||||
キク科オナモミ属(オナモミ) | 8〜10月 | ||||||||
カツラ科カツラ属(カツラ) | 3〜5月 | ||||||||
モッコウ科ヒサカキ属(ヒサカキ) | 3〜4月 | 2.5 | |||||||
アカネ科越年草(ヤエムグラ) | 4〜6月 | ||||||||
クスノキ科落葉広葉樹(シロモジ) | |||||||||
マキ科ナギ属(ナギ) | 3〜6月 | ||||||||
タデ科1年草(ミチヤナギ) | 5〜10月 | ||||||||
クルミ科サワグルミ属(サワグルミ) | 5月 | ||||||||
キク科ヨモギ属(オトコヨモギ) | 8〜11月 | ||||||||
モチノキ科モチノキ属(モチノキ) | 4月 | ||||||||
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) | 春から夏 | ||||||||
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) | 4〜6月 | ||||||||
モクセイ科トネリコ属(アオダモ) | 4〜5月 | ||||||||
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) | 4〜8月 | 0.3 | |||||||
モクレン科モクレン属(シデコブシ) | 3〜4月 | ||||||||
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) | 4〜8月 | ||||||||
バラ科サクラ属(フジザクラ) | 3〜5月 | ||||||||
ナギ(マキ科ナギ属) | 3〜6月 | ||||||||
ムクロジ科(トチノキ属) | 5〜6月 | ||||||||
キンポウゲ科センニンソウ属(ハンショウヅル) | 5〜6月 | 0.3 | |||||||
その他 | 1.5 | ||||||||
計 | 11.1 |
本日の測定結果
観測日 | ス
ギ |
ヒ
ノ キ |
カ
バ ノ キ 科 |
ブ
ナ 科 |
イ
ネ 科 |
マ
ツ 型 |
ニ レ 科 |
エ
ゴ ノ キ 科 |
6/1 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 1.8 | 0.3 | 1.2 | 0.0 | 0.6 |
計 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 1.8 | 0.3 | 1.2 | 0.0 | 0.6 |
シ ソ 科
|
マ
ン サ ク 科 |
ミ
ズ キ 科
|
ソ ノ 他 |
合 計 |
0.9 | 0.9 | 0.0 | 4.8 | 11.1 |
0.9 | 0.9 | 0.0 | 4.8 | 11.1 |
梅雨から夏の落下花粉総数
令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | |
5月2週 | 291.4 | 224.6 | 201.2 | 148.7 | 179.3 |
3週 | 92.5 | 50.6 | 118.6 | 189.3 | 95.3 |
4週 | 152.7 | 180.2 | 132.5 | 126.4 | 113.0 |
6月1週 | 74.0 | 46.2 | 65.7 | 51.2 | 29.7 |
2週 | 57.1 | 39.2 | 11.1 | 18.5 | 16.6 |
3週 | 16.6 | 9.2 | 13.0 | 0.3 | 8.0 |
4週 | 3.7 | 9.3 | 9.3 | 8.5 | 13.3 |
5週 | 5.3 | 1.5 | 12.7 | 8.6 | 11.7 |
7月1週 | 2.8 | 3.7 | 5.2 | 5.2 | 5.8 |
2週 | 0.9 | 2.1 | 0.9 | 1.9 | 4.0 |
3週 | 0.9 | 4.9 | 1.5 | 4.3 | 1.2 |
4週 | 1.5 | 4.3 | 0.6 | 0.9 | 2.8 |
5週 | 1.5 | 0.9 | 1.5 | 2.1 | 3.4 |
毎年、6月になりますと減少傾向に、毎年6月3週頃から落下花粉数は大幅に減少します。
本年1〜4月の観測結果
月 | スギ | ヒノキ | その他 | スギ+ヒノキ |
1 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | 9.1 |
2 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | 336.7 |
3 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | 4437.1 |
4 | 124.9 | 535.7 | 1828.4 | 660.6 |
合計 | 3962.5 | 1481.0 | 2195.0 | 5443.5 |
過去3年間の5月の観測結果
令和6年5月 | 令和5年5月 | 令和4年5月 | |
スギ | 1.5 | 1.5 | 2.4 |
ヒノキ | 6.4 | 7.2 | 1.2 |
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ、オオバヤシャ) | 2.4 | 64.6 | 12.6 |
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) | 188.4 | 191.3 | 228.8 |
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) | 10.3 | 38.4 | 23.8 |
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) | 142.5 | 269.0 | 224.8 |
ニレ科(ケヤキ) | 7.7 | 0.0 | 53.0 |
イチョウ科(イチョウ) | 0.0 | 22.5 | 5.4 |
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) | 0.0 | 0.0 | 0.6 |
バラ科(ソメイヨシノ) | 0.0 | 3.7 | 19.4 |
マメ科(ギンヨウアカシア) | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
カヤツリグサ科(スゲ) | 0.0 | 0.0 | 0.6 |
エゴノキ科(エゴノキ) | 5.4 | 0.0 | 0.0 |
その他 | 147.1 | 238.4 | 142.0 |
計 | 570.0 | 836.6 | 714.6 |
5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科、カバノキ科の花粉が多く観測されました。
令和7年5月1日(木):本日の測定結果
観測日 | ス
ギ |
ヒ
ノ キ |
カ
バ ノ キ 科 |
ブ
ナ 科 |
イ
ネ 科 |
マ
ツ 型 |
ニ レ 科 |
エ
ゴ ノ キ 科 |
シ ソ 科
|
マ
ン サ ク 科 |
ミ
ズ キ 科
|
ソ ノ 他 |
合 計 |
6/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
計 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
ソ ノ 他 |
合 計 |
0.0 | 0.0 |
0.0 | 0.0 |
令和7年5月1日(木):
4月の飛散状況
年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
2025年 | 124.9 | 535.7 | 1828.4 |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
4月も20日を過ぎますと、当地ではスギ、ヒノキ花粉共に、飛散終了が間近です。佐橋 紀男先生の富里、兼子 順男先生の保谷市、当地共に、スギ、ヒノキの飛散終了が近いようです。今後は、室内塵(ホコリ特にダニ)に注意が必要です。また花粉は、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、これらの花粉による花粉症の可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、検出可能です。
遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかり、臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。また、少々長期にわたる(2年ほど)治療が必要です。効果が得られれば、5割の方が薬なしまたは、最小限の薬で、シーズンを乗り越えられます。通院していただくことで十分条件が満たされます。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
令和07年04月30日(水)の観測花粉
ヒノキ科
|
スギ
ヒノキ ハイネズ |
|
カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ ツノハシバミ |
0.9
0.9 |
ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ ミズナラ |
0.3
4.0 11.7
0.9 |
イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
2.8
0.3 |
イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
|
ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
0.9
0.6 |
カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
|
アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
1.9 |
ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
エゴノキ(エゴノキ科) | 1.2 | |
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | 1.2 | |
マンサク(マンサク科) | 4.0 | |
シデコブシ(モクレン科) | ||
ミズキ(ミズキ科) | ||
ヤマグア(クワ科) | ||
サツキ(ツツジ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
ヒサカキ(モッコク科) | ||
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
ノグルミ(クルミ科) | ||
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
ミチヤナギ(タデ科) | ||
マツバギク(ハマミズナ科) | ||
ヤエムグラ(アカネ科) | ||
ケヤキ(ニレ科) | ||
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
オノエヤナギ(タデ科) | ||
マオウ(マオウ科) | ||
ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
アカシデ(カバノキ科) | ||
テウチグルミ(クルミ科) | ||
ヤエムグラ(アカネ科) | ||
ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
フサザクラ(フサザクラ科) | ||
シロモジ(クスノキ科) | ||
オトコヨモギ | 0.9 | |
イチョウ(イチョウ科) | ||
クルミ(クルミ科) | ||
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
エゴノキ(エゴノキ科) | ||
ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | ||
マンサク(マンサク科) | ||
シデコブシ(モクレン科) | ||
エノキ(アサ科) | ||
チドリノキ(ムクロジ科) | 1.8 | |
ヤマグア(クワ科) | ||
サツキ(ツツジ科) | ||
ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
オオバコ(オオバコ科) | 0.6 | |
タラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
ヒサカキ(モッコク科) | ||
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
フサザクラ(フサザクラ科) | ||
タツナミソウ(シソ科) | 2.5 | |
ナンテン(メギ科) | ||
イチイ(イチイ科) | ||
イネ(イネ科) | ||
ハゼノキ(ウルシ科) | ||
ウラジロノキ(バラ科) | ||
ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科) | ||
ナギ(マキ科) | ||
スズカケノキ(スズカケノキ科) | 2.8 | |
チガヤ(イネ科) | ||
シモツケ(バラ科) | ||
チドリノキ(ムクロジ科) | ||
サンゴジュ(ガマズミ科) | ||
マツバギク(ハマミズナ科) | 0.9 | |
シナノキ(アオイ科) | ||
ハンショウヅル(キンポウゲ科) | 1.2 | |
ナツメ(クロウメモドキ科) | 0.6 | |
オナモミ(キク科) | ||
マオウ(マオウ科) | ||
ミヤマハンノキ(カバノキ科) | ||
ノグルミ(クルミ科) | ||
モチノキ(モチノキ科) | 0.9 | |
イタドリ | 0.3 | |
ゲンゲ | 0.9 | |
サルスベリ | 0.3 | |
その他
|
4.9 | |
計
|
47.8 |
観測結果(個/cm2/日: 2024年
観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
4/30 | 0.0 | 0.0 | 47.8 | ―― |
1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
4月計 | 128.2 | 545.9 | 1977.0 | ―― |
1〜4月計 | 3955.8 | 1489.6 | 2325.8 |
39日までのスギ、ヒノキ合計は5445.4個/cm2となります。
昨年の88.2%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう数日と思われます。スギ、ヒノキ以外の数多くの花粉が飛散しています。中には、花粉症の原因となる花粉も少なくありません。もし、症状が続く方は、専門医にご相談下さい。
30日に観測された花粉
天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
4月30日(水) | 晴れ | 0.0 | 0.0 | 47.8 |
本日は、未明からほぼ1日晴れの天気が続きました。花粉の飛散は、昨日より、さらに多くの花粉が飛散する可能性がありました。予想通り多種多様な花粉が観測され、計測に時間がかかり、ご報告が遅くなりました。結果は、以下の通りです。
ハンノキ0.9個/cm2、マツ2.8個/cm2、マンサク4.0個/cm2、イヌシデ0.9個/cm2、モチノキ0.9個/cm2、クリ2.5個/cm2、スズメノテッポウ0.6個/cm2、エノキ1.9個/cm2、シラカシ11.7個/cm2 、イヌブナ0.9個/cm2 ,エゴノキ1.2個/cm2、コナラ0.3個/cm2、カツラ0.9個/cm2、マツバギク0.9個/cm2 、オトコヨモギ0.9個/cm2、オオバコ0.6個/cm2。イタドリ0.3個/cm2、ゲンゲ0.9個/cm2、タツナミソウ2.5個/cm2、ハンショウヅル1.2個/cm2、スズメノテッポウ0.6個/cm2、カツラ0.3個/cm2、スズカケノキ2.8個/cm2、サルスベリ0.3個/cm2、オノエヤナギ0.9個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、チドリノキ1.8個/cm2、クリ1.5個/cm2、ナツメ0.6個/cm2,その他(不明)4.9個/cm2でした。
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
18 | 金 | 晴 | 0.3 | 0.6 |
19 | 土 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
20 | 日 | 曇 | 0.0 | 0.6 |
21 | 月 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
22 | 火 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
23 | 水 | 雨 | ||
24 | 木 | |||
25 | 金 | |||
26 | 土 | |||
27 | 日 | |||
28 | 月 | |||
29 | 火 | |||
30 | 水 | |||
4月合計 | 45.4 | 145.6 | ||
3月合計 | 4774.6 | 752.00 | ||
2月合計 | 330.7 | 0 | ||
2・3・4月合計 | 5150.7 | 897.6 |
当地より2割ほど多いようです。スギ、ヒノキともに、飛散終了したようです。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、他の数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。
口腔アレルギー症候群の代表的な抗原として、ここでは、シラカンバ/カバノキ科花粉の主要抗原であるBet v 1を紹介します。Bet v 1は、分子量が17 kDaで、その一次構造の相同性や生理活性(リボヌクレアーゼ活性)から感染特異的蛋白質(植物が病原体に感染した際に、植物体内で生成されるタンパク質の総称; Pathogenesis-related protein、PR protein)-10ファミリーに属します。このグループにはMal d 1(りんご)、Pra a 1(さくらんぼ)、Pyr c 1(洋ナシ)、Api g 1(セロリ)、Dau c 1(人参)、Gly m 4(大豆、主に豆乳)が属し、Bet v 1 に反応するIgE が果実由来のPR-10 蛋白にも反応するため、シラカンバ/カバノキ科花粉症の患者さんは、これらの果物や野菜を摂取すると口腔内過敏反応などが誘発されます。野菜や果物に含まれる蛋白質は多くの場合、加熱処理や酵素処理などにより消化されるため、PFASの症状は口腔内に限局することになります。
続きは、来週掲載します。
4月の飛散状況
年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
29日に観測された花粉
天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
4月29日(火) | 晴れ〜曇り | 0.0 | 0.0 | 27.2 |
本日は、日中ほぼ1日晴れたり曇ったりの天気が続きました。花粉の飛散は、昨日の雨で多くの花粉が飛散する可能性がありました。多種多様な花粉が観測され、計測に時間がかかり、ご報告が遅くなりました。結果は、以下の通りです。
ハンノキ0.9個/cm2、マツ1.5個/cm2、マンサク2.8個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、モチノキ0.6個/cm2、クリ1.9個/cm2、スズメノテッポウ0.6個/cm2、エノキ0.6個/cm2、シラカシ2.8個/cm2 、イヌブナ1.5個/cm2 ・エゴノキ4.3個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、コナラ0.9個/cm2、ミズキ0.3個/cm2 、カツラ1.2個/cm2、マツバギク0.3個/cm2 、オトコヨモギ0.3個/cm2、オオバコ0.6個/cm2。イタドリ0.3個/cm2、その他(不明)3.1個/cm2でした。
などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、これらの花粉による花粉症の可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、検出可能です。
令和07年04月29日(火):遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかり、臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。また、少々長期にわたる(2年ほど)治療が必要です。効果が得られれば、5割の方が薬なしまたは、最小限の薬で、シーズンを乗り越えられます。通院していただくことで十分条件が満たされます。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
和07年04月29日(火)の観測花粉
ヒノキ科
|
スギ
ヒノキ ハイネズ |
|
カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ ツノハシバミ |
0.9
0.6 |
ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ ミズナラ |
0.9
1.9 2.8
1.5 |
イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
1.5
0.3 |
イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
|
ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
0.6 |
カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
|
アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
0.6 |
ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
エゴノキ(エゴノキ科) | 4.3 | |
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | 1.2 | |
マンサク(マンサク科) | 2.8 | |
シデコブシ(モクレン科) | ||
ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
ヤマグア(クワ科) | ||
サツキ(ツツジ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
ヒサカキ(モッコク科) | ||
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
ノグルミ(クルミ科) | ||
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
ミチヤナギ(タデ科) | ||
マツバギク(ハマミズナ科) | 0.3 | |
ヤエムグラ(アカネ科) | ||
ケヤキ(ニレ科) | 0.6 | |
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
オノエヤナギ(タデ科) | ||
マオウ(マオウ科) | ||
ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
アカシデ(カバノキ科) | ||
テウチグルミ(クルミ科) | ||
ヤエムグラ(アカネ科) | ||
ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
フサザクラ(フサザクラ科) | ||
シロモジ(クスノキ科) | ||
ケヤキ(ニレ科) | ||
イチョウ(イチョウ科) | ||
クルミ(クルミ科) | ||
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
エゴノキ(エゴノキ科) | ||
ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | ||
マンサク(マンサク科) | ||
シデコブシ(モクレン科) | ||
エノキ(アサ科) | ||
チドリノキ(ムクロジ科) | ||
ヤマグア(クワ科) | ||
サツキ(ツツジ科) | ||
ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
オオバコ(オオバコ科) | 0.6 | |
タラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
ヒサカキ(モッコク科) | ||
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
フサザクラ(フサザクラ科) | ||
タツナミソウ(シソ科) | ||
ナンテン(メギ科) | ||
イチイ(イチイ科) | ||
イネ(イネ科) | ||
ハゼノキ(ウルシ科) | ||
ウラジロノキ(バラ科) | ||
ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科) | ||
ナギ(マキ科) | ||
スズカケノキ(スズカケノキ科) | ||
チガヤ(イネ科) | ||
シモツケ(バラ科) | ||
チドリノキ(ムクロジ科) | ||
サンゴジュ(ガマズミ科) | ||
マツバギク(ハマミズナ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
ナツメ(クロウメモドキ科) | ||
オナモミ(キク科) | ||
マオウ(マオウ科) | ||
ミヤマハンノキ(カバノキ科) | ||
ノグルミ(クルミ科) | ||
モチノキ | 0.6 | |
オトコヨモギ | 0.3 | |
イタドリ | 0.3 | |
その他
|
5.6 | |
計
|
27.2 |
観測結果(個/cm2/日: 2024年
観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
4/29 | 0.0 | 0.0 | 27.2 | ―― |
1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
4月計 | 128.2 | 545.9 | 1929.2 | ―― |
1〜4月計 | 3955.8 | 1489.6 | 2278.0 |
29日までのスギ、ヒノキ合計は5443.0個/cm2となります。
昨年の86.4%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほどと思われます。スギ、ヒノキ以外の数多くの花粉が飛散しています。中には、花粉症の原因となる花粉も少なくありません。もし、症状が続く方は、専門医にご相談下さい。
29日に観測された花粉
天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
4月29日(火) | 晴れ〜曇り | 0.0 | 0.0 | 27.2 |
本日は、日中ほぼ1日晴れたり曇ったりの天気が続きました。花粉の飛散は、昨日の雨で多くの花粉が飛散する可能性がありました。多種多様な花粉が観測され、計測に時間がかかり、ご報告が遅くなりました。結果は、以下の通りです。
ハンノキ0.9個/cm2、マツ1.5個/cm2、マンサク2.8個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、モチノキ0.6個/cm2、クリ1.9個/cm2、スズメノテッポウ0.6個/cm2、エノキ0.6個/cm2、シラカシ2.8個/cm2 、イヌブナ1.5個/cm2 ・エゴノキ4.3個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、コナラ0.9個/cm2、ミズキ0.3個/cm2 、カツラ1.2個/cm2、マツバギク0.3個/cm2 、オトコヨモギ0.3個/cm2、オオバコ0.6個/cm2。イタドリ0.3個/cm2、その他(不明)3.1個/cm2でした。
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
18 | 金 | 晴 | 0.3 | 0.6 |
19 | 土 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
20 | 日 | 曇 | 0.0 | 0.6 |
21 | 月 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
22 | 火 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
23 | 水 | 雨 | ||
24 | 木 | |||
25 | 金 | |||
26 | 土 | |||
27 | 日 | |||
28 | 月 | |||
29 | 火 | |||
30 | 水 | |||
4月合計 | 45.4 | 145.6 | ||
3月合計 | 4774.6 | 752.00 | ||
2月合計 | 330.7 | 0 | ||
2・3・4月合計 | 5150.7 | 897.6 |
当地より2割ほど多いようです。スギ、ヒノキともに、飛散終了したようです。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、他の数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。
口腔アレルギー症候群の代表的な抗原として、ここでは、シラカンバ/カバノキ科花粉の主要抗原であるBet v 1を紹介します。Bet v 1は、分子量が17 kDaで、その一次構造の相同性や生理活性(リボヌクレアーゼ活性)から感染特異的蛋白質(植物が病原体に感染した際に、植物体内で生成されるタンパク質の総称; Pathogenesis-related protein、PR protein)-10ファミリーに属します。このグループにはMal d 1(りんご)、Pra a 1(さくらんぼ)、Pyr c 1(洋ナシ)、Api g 1(セロリ)、Dau c 1(人参)、Gly m 4(大豆、主に豆乳)が属し、Bet v 1 に反応するIgE が果実由来のPR-10 蛋白にも反応するため、シラカンバ/カバノキ科花粉症の患者さんは、これらの果物や野菜を摂取すると口腔内過敏反応などが誘発されます。野菜や果物に含まれる蛋白質は多くの場合、加熱処理や酵素処理などにより消化されるため、PFASの症状は口腔内に限局することになります。
続きは、来週掲載します。
4月の飛散状況
年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
4月29日(火):28日に観測された花粉
天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
4月28日(月) | 晴れ | 0.0 | 0.9 | 56.8 |
本日は、日中ほぼ1日晴れが続きました。花粉の飛散も昨日より少ないものの、多くの花粉が観測されました。多種多様な花粉が観測され、計測に時間がかかり、ご報告が遅くなりました。結果は、以下の通りです。
ハンノキ0.9個/cm2、マツ5.6個/cm2、マンサク1.2個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ5.6個/cm2、マオウ1.9個/cm2、オナモミ0.6個/cm2、スズメノテッポウ1.2個/cm2、クリ5.6個/cm2、ミズナラ0.3個/cm2、サツキ0.3個/cm2、ノグルミ1.9個/cm2、ミヤマハンノキ0.6個/cm2、シモツケ1.2個/cm2、マオウ1.9個/cm2、オナモミ0.6個/cm2、カツラ0.9個/cm2、オオバヤシャブシ0.6個/cm2、イヌブナ3.1個/cm2、マンサク4.3個/cm2、ナツメ0.3個/cm2、シナノキ2.5個/cm2、クヌギ0.6個/cm2、テウチグルミ2.8個/cm2、ミチヤナギ1.5個/cm2、チドリノキ0.3個/cm2、ケヤキ0.9個/cm2、ヤマグア0.3個/cm2、その他(不明)4.0個/cm2でした。
4月も20日を過ぎますと、当地ではスギ、ヒノキ花粉共に、飛散終了が間近です。佐橋 紀男先生の富里、兼子 順男先生の保谷市、当地共に、スギ、ヒノキの飛散終了が近いようです。今後は、室内塵(ホコリ特にダニ)に注意が必要です。また花粉は、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、これらの花粉による花粉症の可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、検出可能です。
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2024年10月9日 インフルエンザワクチンの接種開始しました。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について