2025年05月19日(月)-2 花粉情報

ハウスダストとしてのダ二

臨床の場でハウスダストアレルギーというと、すなわちダニアレルギーを指していることが多く、ハウスダストアレルギーの抗原は、ダニであることがほとんどです。そのため、ハウスダストアレルギー=ダニアレルギーと解釈されることも少なくありません。抗原となるダニは、チリダニが主です。

チリダニの仲間は140種類におよびます。アレルゲンとして重要なのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ、シワダニなどで、特に前2者が多く、これらのダニは宿主に寄生せず、動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを栄養源としています。世界中に広く分布していて、「ダニのいない家はない」と言われています。

大きさは0.1~0.2ミリで、糞の粒は10~40マイクロメートル。これらおよびその破片などが空中に飛散し、吸入されるなどしてアレルギー症状の原因となります。