2025年01月19日-2 花粉情報
本邦における最も頻度の高い花粉症はスギ花粉の花粉症です。スギ(杉、椙、倭木)は裸子植物マツ綱のヒノキ科スギ属に分類される常緑高木になる針葉樹。雌雄同株、”花期”は2月から4月だが雄球花(”雄花”)と雌球花(”雌花”)は前年の夏頃から小枝の先に形成され始め、このころの日照量が多く降水量が少ないと、翌年早春の花粉量が多くなる傾向がある。「スギ」の名は「すぐ(まっすぐ)」に由来するとされることが多いが、諸説ある。日本では最も広く植林されている樹種であり、その面積は日本の人工林の45%、全森林の18%に達する。スギは成長が速く、その材は割りやすくやわらかく加工しやすいため、古くから利用されている。特に第二次世界大戦後の日本では、拡大造林政策によってスギやヒノキ、カラマツの人工林が急激に増加した。スギは成長が比較的速く、幹が通直で歩留まりが良いこと、材質が柔らかく加工しやすいこと、ある程度耐朽性があること、山地の中腹以下で湿った場所が生育に適しているため、好まれて植林された。
1963年に斎藤洋三先生が春に目や鼻にアレルギー症状を示す患者の存在に気づき、その原因がスギ花粉であることを10月にアレルギー学会総会で発表(1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文を発表した。スギ花粉症患者が多いのは日本などアジアの一部であり、世界的にはヨーロッパのイネ科花粉症・アメリカのブタクサ花粉症などが代表的である。また中国の一部にあるヤナギスギによる花粉症も、日本のスギ花粉症と近縁もしくは同一と考えられている(ウィキペディア フリー百科事典)。