2024年12月08日-2 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、11月には記録的多く(21.2個/cm2)のスギ花粉が観測されました。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症ならびに悪化原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくありません。

まずダニ抗原(室内塵)です。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。11月28日には当地は、平均45%、最小17%でした。29日も平均45%、最小25%でした。30日も、乾燥が進み、正午に32%でした。12月1日も正午に48%でした。2日は晴れましたが、湿度50%以下(最小50%)にはならないようです。3日は再び49%,昨日は38%でした。その後も最小湿度40%以下の日々が続いています。もう一つは、11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 ここ2日もスギの飛散花粉が認められます。