2023年5月17日-1 花粉情報

5月半ばになり、スギ花粉の飛散は終了(4月24日)、ヒノキ花粉の飛散も終了(5月12日)しました。そこで、今後は夏に向けて種々の花粉が飛散します。この飛散状況を観察して情報をお送りいたします。最近数年の調査によれば、当地でも様々な花粉が観測されることが判明いたしました。それらの多くは過去に花粉症の抗原になり得ることが報告されています。また、6月になりますと室内塵(ダニ、カビ等)アレルギーも要注意と考えます。私の観測能力はまだ未熟ですので、100%正確とは言えませんが、皆様のご参考になれば、幸いです。

昨日は今年1番の暑さでした。今年は 新年から気温が高く、昨年と比較しますと

1月 2月 3月 4月 5月
令和3年 5.4 8.5 12.8 15.1 19.6
令和4年 4.9 5.2 10.9 15.3 18.8
令和5年 5.7 7.3 12.9 16.3

1月から4月は2℃近く高く推移しました。昨年は、一昨年より気温が低く、今年と一昨年の比較では大差はありませんでした。とはいえ、昨日は最高気温27.5℃、平均気温19.9℃と大変暑い日でした。本日は、さらに暑くなると予報されています。例年より早く、衣替えが必要になる可能性があります。室内塵アレルギーの方は、以下の点にご注意ください。

さて、「花粉症は花粉飛散期に一致して症状が出ますので季節性があり、室内塵アレルギーは好発期がなく、いつ症状が出るかわからない」と考えられがちですが、室内塵アレルギーにも原因の種類によって好発期があります。ダニ、カビ、真菌には繁殖期があり、とりわけダニは気温25〜26℃、湿度60〜80%でもっとも繁殖します。つまり、この暑さの終盤が要注意です。動物は抜け毛、フケの発生する季節が好発期となります。転居、大掃除、衣替えなどは室内塵アレルギーが悪化する契機になります。とりわけ、花粉症に室内塵のアレルギーが合併している人は、スギ、ヒノキ花粉の季節が終わり、安堵していると思われますが、そろそろ室内塵に注意が必要です。