2022年7月18日-3 花粉情報

過日(7月15日)、「7月後半の日照時間と8月前半の日照時間およびその合算値」と「翌年のスギ花粉飛散総数(1〜4月)」の測定値を報告いたしました。これは、『この時期の日照が翌年のスギ花粉飛散に影響する』という過去の報告に基づいて参考資料にできないか、との意味でこれまで報告して参りました。しかし、「最近10年に限りますとこれらのデータに相関があるようには見えない」と感じていました。

本日、佐橋 紀男先生から以下のご指摘を受けました。

「昨晩先週の週報データを頂戴しました。

  もう来年の飛散予測を7月下旬と8月上旬の

  日照時間試みつつありますが、先生のデータ表を

  使って、3種類の相関係数を計算してみました。

  1~2回のみですが、 前年7月下旬の日照時間と翌年の総飛散数とでは

  相関係数r=0.45  でした。

  また前年8月上旬の日照時間と翌年の総飛散数とでは

  相関係数r=-0.29  と負の低い相関でした。

  次に両方+した日照時間と翌年の総飛散数とでは

  相関係数r=0.59  でした。

  ○やはり7月下旬と8月上旬の日照時間を合わせた方が相関は高くなるようです。

   8月上旬だけではまったく無理なようです。」

  佐橋先生に感謝しますとともに、今後は「7月後半+8月前半の日照時間」のみ、参考資料として、ご報告することにいたします。