令和7年9月18日(木)-4 花粉情報
9月に当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散します。例年と比較しますとここまで飛散数は多くないのですが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、花粉症は多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。
9月に当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散します。例年と比較しますとここまで飛散数は多くないのですが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、花粉症は多くの場合近燐のみで発症します。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。
9月です。9月は、8月と比較しますと、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ などが観測されます。
9月の観測値
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ | ヨモギ属 | カナムグラ | マツ型 | その他 | 総計 |
令和7年 | |||||||||
令和6年 | 0.0 | 0.3 | 4.0 | 14.4 | 5.5 | 4.6 | 0.0 | 34.7 | 63.5 |
令和5年 | 0.3 | 0.0 | 4.0 | 6.7 | 3.4 | 5.5 | 0.0 | 7.1 | 27.0 |
令和4年 | 0.0 | 0.0 | 8.2 | 39.6 | 10.2 | 10.2 | 0.0 | 61.9 | 124.1 |
令和3年 | 0.6 | 0.0 | 5.5 | 41.7 | 2.7 | 10.4 | 0.0 | 42.5 | 103.4 |
令和2年 | 0.3 | 0.0 | 7.1 | 28.3 | 6.3 | 2.0 | 0.0 | 48.5 | 92.5 |
令和6年:8/26〜9/29
令和5年:8/28〜10/1
令和4年:8/30〜10/2
令和3年:8/30〜10/3
令和2年:8/30〜10/3
令和5年からブタクサの観測数が大幅に減少しています。聞くところによりますと、「当地町会婦人部の皆さんで、当地のブタクサを刈り取った」と言う風聞を聞きました。当院の秋の患者様も減っていますので、これは事実と思われます。とはいえ、繁殖力が強いので油断は禁物です。
令和7年8月の観測花粉数
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ | ヨモギ属 | カナムグラ | マツ型 | その他 | 総計 |
8/1〜8/3 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 1.2 |
8/4〜8/10 | 0.0 | 0.3 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 3.4 | 4.0 |
8/11〜8/17 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 1.2 |
8/18〜8/24 | 0.3 | 0.3 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.8 | 2.7 |
8/25〜8/31 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 6.1 | 6.7 |
8月計 | 0.3 | 0.9 | 0.9 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 13.1 | 15.8 |
その他は、カモガヤ(イネ科)0.6個/cm2、ススキ(イネ科)0.3個/cm2、ヨモギ(キク科)0.3個/cm2、ブタクサ0.6個/cm2、ヤエムグラ(アカネ科)0.3個/cm2、メダラ(ウコギ科)6.0個/cm2、イブキトラノオ(タデ科)0.3個/cm2、その他13.1個/cm2でした。8月は、例年落下花粉が少ない月です。
昨日の落下花粉は、1.2個/cm2でした。一昨日と比較して減少しました。平均気温が昨日は28.5℃、一昨日は27.4℃でやや秋めいていました。昨日の内訳は、ブタクサ(キク科)0.3個/cm2、カアムグラ(アサ科)0.3個/cm2、その他 0.6個/cm2でした。秋の花粉シーズンに入ったようです。例年、秋に症状の出る方は、現在症状がなくとも、吸入防止に努めて下さい。花粉症などのアレルギー炎症は、抗原暴露(花粉の吸入)により、粘膜の過敏性が亢進することで起こる最小持続炎症(minimal persistennt inflammation:MPIという、一旦発症すると、その後、同程度の症状発現に必要な抗原量(花粉数)が10〜100分の1に減少します。これがプライム効果(priming effect)で、この効果が関与して、悪化もたらされると考えられています。春のスギ、ヒノキシーズンも同じことが起こります。
昨日の飛散状況
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブタクサ属 | ヨモギ属 | カナムグラ |
その他 |
計 |
9/1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.3 |
2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.9 |
3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 |
4 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
5 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 |
6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.9 |
7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.5 | 1.5 |
9 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 1.5 |
10 | 0.0 | 0.0 | 1.2 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.3 | 1.9 |
11 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 1.2 |
12 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.9 |
13 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.6 |
14 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 1.2 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 2.5 |
15 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 2.5 | 0.0 | 0.3 | 2.5 | 6.5 |
16 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 1.5 |
17 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.3 | 0.0 | 0.3 | 0.6 | 1.2 |
9月計 | 0.0 | 0.0 | 1.5 | 6.7 | 0.3 | 1.8 | 9.1 | 20.5 |
本日も、気温が上がり、再び落下花粉1.2個/cm2と少数でした。
秋に飛散する花粉が、昨年よりかなり遅くなっていましたが、秋のシーズンが始まったようです。本日は、ブタクサ(キク科)0.3個/cm2、カナムグラ (アサ科)0.3個/cm2、オオブタクサ(キク科)0.3個/m2、セイタカアワダチソウ(キク科)0.3個/cm2観測されました。
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2024年10月9日 インフルエンザワクチンの接種開始しました。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について