日: 2025年7月4日

令和7年7月4日(金)-12 花粉情報

佐橋 紀男先生から千葉県富里市の観測値をいただきました。

2025年 千葉県富里市 個/1cm2
D 型 R  型
スギ ヒノキ   スギ ヒノキ
3 8550.8 2611.7   14510.0 5391.8
4 95.6 818.6   205.3 1309.6

5月からイネ科を加える

D 型 R  型
スギ ヒノキ イネ科   スギ ヒノキ イネ科
5 2.1 3.0 61.7   1.0 10.0 109.0

6月はヒノキ、マツ型、イネ科を観測

D 型 R  型
ヒノキ科 マツ型 イネ科   ヒノキ科 マツ型 イネ科
6 2.1 27.3 81.4   5.0 49.0 153.0

捕集器:D型:ダーラム型、R型:ロータリー型

当地と比較しますと、イネ科花粉が圧倒的に多いようです。


令和7年7月4日(金)-11 花粉情報

令和07年07月4日(金):観測花粉

花期 3

4 4

ヒノキ科 スギ属(スギ)

ヒノキ属(ヒノキ)

2〜4月

3〜4月

 

 

カバノキ科 ハンノキ属(ハンノキ)

ハンノキ属(ミヤマハンノキ)

11〜4月

5〜7月

ブナ科

 

クリ属(クリ)

ミズナラ(コナラ属)

6月

56

0.3 0.3
イネ科 カモガヤ属(カモガヤ)

チガヤ属(チガヤ)

ハルガヤ属(ハルガヤ)

ドクムギ属(ネズミホソムギ)

49

56

49

57

 

 

0.6

 

 

0.6

 

マツ科 全種

モミ属(トドマツ)

トウヒ属(トウヒ)

ツガ属(コメツガ)

マツ属(チョウセンゴヨウ)

ヒマラヤスギ属(ヒマラヤスギ)

 

56

6

5〜6月

5〜6月

11月

0.9 0.9
シソ科 ウツボグサ属(ウツボグサ)

オドリコソウ属(ホトケノザ)

オドリコソウ属(ヒメオドリコソウ)

タツナミソウ属(タツナミソウ)

68

3〜6月

3〜5月

5〜6月

ツツジ科 ツツジ属(ツツジ) 4〜6月
ツツジ属(サツキ) 57
ヒユ科 アカザ属(アカザ) 9月
アカザ属(シロザ) 9月
ヒユ属(ホソアオゲイトウ) 7〜10月
キク科 ヨモギ属(オトコヨモギ) 8〜11月
オナモミ属(オナモミ) 8〜10月
バラ科 サクラ属(フジザクラ) 3〜5月
サクラ属(ソメイヨシノ) 3〜5月
カナメモチ属(カナメモチ) 5〜6月
シモツゲ属(シモツケ) 58
タデ科 ソバカヅラ属(イタドリ) 710
ミチヤナギ属(ミチヤナギ) 510 0.3 0.3
ミズキ科 ミズキ属(ミズキ) 56
ミズキ属(ヤマボウシ) 57
ガマ科 ガマ属(ガマ) 68
ガマ属(ヒメガマ) 68 0.9 0.3 1.2
オオバコ科 オオバコ属(ヘラオオバコ) 4〜9
オオバコ属(オオバコ) 49
マメ科 ネムノキ亜科(アカシア) 3〜5月
シゥアジクソウ属(シロツメクサ) 春〜夏
ミソハギ科サルスベリ属(サルスベリ) 69
キンポウゲ科センニンソウ属(ハンショウヅル) 5〜6月
エゴノキ科(エゴノキ) 5~6月
モクセイ科イボタノキ属(ネズミモチ) 5〜6月
アオイ科シナノキ属(シナノキ) 6〜7月
スイカヅラ科タニウツギ属(タニウツギ) 5〜7月
マキ科ナギ属(ナギ) 36
トウダイグサ科トウダイグサ属(トウダイグサ) 4〜6月
アカネ科ヤエムグラ属(ヤエムグラ) 48
ハマミズナ科マツバギク属(マツバギク) 48
クロウメモドキ科ナツメ属(ナツメ) 6
ウコギ科タラノキ属(メダラ) 78
ヒガンバナ科スイセン属(スイセン) 12〜5月
キキョウ科ホタルブクロ属(ホタルブクロ) 57
バラ科バラ属(バラ) 5〜11月 0.3 0.3
 
その他 0.6 0.6
3.4 0.3 3.7

(スギ花粉調査表と総計が異なるのは、その他の花粉は別に観察しているため)


令和7年7月4日(金)-10 花粉情報

令和7年7月4日(金):本日の測定結果

観測日

 

 

シ  ソ

 

 

 

バラ目

 

 

1 0.0 0.0 0.0 0.6 0.9 0. 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 0.9
3 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.6
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3

令和7年7月4日(金)-9 花粉情報

令和7年7月の当地の気象データ(気象庁過去の気象データ検索より)

日付 天気 雨量 平均

気温

最高

気温

日照

時間

風向
6月30日 28.3 33.2 11.9 南東〜南
7月1日 晴〜小雨 0.5 28.2 33.5 9.6    南東
2日 曇〜小雨〜晴 0.0 28.0 33.0 3.0 南東〜南南東
3日 晴〜曇一時小雨 0.0 28.5 33.4 7.4 南東
4日          

令和7年7月4日(金)-8 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数(第5週:6月12〜18日) 測定地:品川区西五反田

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3 222.1
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3 87.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0 113.8
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7 47.4
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6 59.9
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0 12.9
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3 17.4
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7 11.2
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9 4.0  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3 1.2  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9 2.8  
5週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4  

6月は、例年通り飛散花粉数は、減少しました。過去の観測結果では、7月は、さらに減少していました。


令和7年7月4日(金)-7 花粉情報

7月の観測数

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
R7                  
R6 0.3 0.6 0.9 0.9 0.0 0.9 0.9 7.4 12.2
R5 0.3 0.6 1.2 0.9 0.0 4.0 0.9 0.3 12.3
R4 0.3 0.3 2.4 2.8 0.0 0.6 3.1 11.4 21.9
R3 0.3 0.6 0.9 0.0 0.0 0.0 2.5 8.5 12.8
R2 0.0 0.0 1.5 11.4 12.9

R6:7/3~7/31

R5:7/3〜7/31

R4:6/27〜7/31

R3:6/28〜7/31

R2:6/28〜7/31

7月は、過去5年間の測定では、2桁観測された花粉は、認められませんでした。

 


令和7年7月4日(金)-6 花粉情報

6月の観測花粉数(過去5年間)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブナ科 カバノキ科 ニレ科 マツ型 その他 総計
令和7年 0.3 0.3 13.2 20.2 0.0 0.0 27.2 35.5 108.0
令和6年 1.2 0.6 2.1 5.2 0.6 0.3 12.0 35.1 56.7
令和5年 1.2 0.3 7.7 14.8 1.8 8.0 28.7 16.1 87.2
令和4年 0.9 0.3 11.4 16.3 0.6 5.8 41.6 41.1 112.7
令和3年 0.9 0.0 8.2 11.0 4.9 2.4 31.5 40.4 104.5
令和2年 5.2 0.3 2.1 156.7 164.3

○令和5年:5/29〜7/2

○令和4年:5/30〜7/3(ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和3年:5/31〜7/4((ニレ科にハリケヤキ含まず)

○令和2年:5/31〜7/4(スギ、ヒノキ、イネ科以外はその他に含む)

令和2年からの計測では、6月は、マツ型およびブナ科の花粉以外は、ほとんど飛散していません。


令和7年7月4日(金)-5 花粉情報

日常生活でできるハウスダスト対策

人間が生活している限り、どうしても発生してしまうハウスダストですが、しっかり対策することで症状を最小限に食い止めることができます。

アレルギー性鼻炎の原因を掃除で取り除く

ハウスダスト対策の基本は掃除です。 アレルギー物質をできるだけ取り除き、吸い込む量を減らすことで、アレルギー性鼻炎の症状を軽減させることができます。

アトピー性皮膚炎では、皮膚の保湿を行う

アトピー性皮膚炎は、皮膚が乾燥すると悪化します。 なぜなら、乾燥は皮膚のバリア機能を低下させてしまうからです。きちんと保湿すると症状が出にくくなるので、アトピー性皮膚炎の治療に保湿は欠かせません。とくにお風呂上がりの保湿ケアは必須。保湿効果の高い保湿剤を十分な量、塗りましょう。

喘息発作の程度をきちんと把握する

喘息の発作の頻度や強さ、そして呼吸の検査から自分の喘息の状態を把握しましょう。
喘息は継続的な治療が必要な病気で、発作が出たときだけ薬で症状を抑えても徐々に悪化し、発作を起こす回数(頻度)が増えていきます。喘息のある人は、日常生活のハウスダスト対策をするとともに、きちんと治療することが大切です。


令和7年7月4日(金)-4 花粉情報

昨日、当地の落下花粉(ダーラム法による計測)は、総花粉数0.6個/cm2でした

  観測された花粉は、クリ(ブナ科クリ属)0.3個/cm2、ミチヤナギ(タデ科ミチヤナギ属)0.3個/cm2でした。


令和7年7月4日(金)-3 花粉情報

過去に当地で花粉が観測され、7月に飛来する可能性のある植物です。

カバノキ科ハンノキ属:ハンノキ、ミヤマハンノキ

ブナ科:クリ、ミズナラ

イネ科ハルガヤ属:カモガヤ、ハルガヤ

ガマ科ガマ属:ガマ・ヒメガマ

バラ科シモツケ属:シモツケ、バラ

シソ科ウツボグサ属:ウツボグサ

アオイ科シナノキ属:シナノキ

ツツジ科ツツジ属:サツキ

ヒユ科ヒユ属:ホソアオゲイトウ

ミソハギ科サルスベリ属:サルスベリ

タデ科ソバカヅラ属:イタドリ

オオバコ科オオバコ属:ヘラオオバコ

キク科オナモミ属:オナモミ

ヨモギ属:オトコヨモギ

タデ科ミチヤナギ属:ミチヤナギ

タデ属:ミゾソバ

ウコギ科タラノキ属:メダラ

マツ科:

太字:今年7月に観測された花粉


令和7年7月4日(金)-2 花粉情報

この時期に症状が悪化する患者様が少なくないと思います。7月は花粉シーズンが終わり、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーの季節となります。主にダニが抗原の第一候補です。ダニは、地球上に3050万種いると言われ、中には人の親指ほどもある大きなダニもいますが、大半が目に見えないほど小さく、繁殖力が強く、特に温暖で多湿な人間の住む環境は、ダニにとって快適と言われています。室内にいる代表的なダニは、チリダニ(体長:0.20.4mm)、コナダニ(0.30.5mm)、ツメダニ(〜8mm)ですが、チリダニ、コナダニが鼻アレルギーの主な原因と言われています。ダニはつがいがいれば、2週間ほどで2030個の卵を産みます。これらは、2週間ほどで成長してそれぞれが産卵します。つまり、非常に早い速度で繁殖します。日本の環境ですと、どんな家にも生息して、1年を通じて環境中に存在すると言われています。

とはいえ、ダニが繁殖する温度と湿度は2426℃、6575%ですから、この条件に合わない季節には、減少します。ダニを抗原とするアレルギーの方は、通年性に症状が見られる可能性があります。とはいえ、アレルギー性鼻炎の方の多くは、室内塵つまりダニの排泄物、抜け毛、フケなどが主な原因です。そのため、梅雨の前後と秋雨の前後に悪化するという季節変動が認められます。もし、年間を通じて強く、かつ季節変動変がなく症状が認められたら鼻過敏症あるいは慢性鼻炎などを鑑別する必要があります(若干、症状は異なります)。主治医とご相談下さい。


令和7年7月4日(金)-1 花粉情報

7月は、既に本格的な夏、これから秋まで、カビ(真菌類)や室内塵(ダニなど)のアレルギーの起こりやすい季節です。イネ科花粉をはじめとする花粉の飛散も少なくなり、花粉症は一時お休みです。とはいえ、落下法による観察は7月も毎日行いますので、今後も当地の観測結果にご注目下さい。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーのシーズン、つまり梅雨が明けると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵の発生および吸入防止対策を十分に施して下さい。