日: 2025年5月19日

2025年05月19日(月)-7 花粉情報

令和7年5月の当地の気象データ(気象庁過去の気象データ検索より)

日付 天気 雨量 平均

気温

最高

気温

日照

時間

風向
5月1日 晴〜曇〜雨 18.2 23.8 10.7 南南東
2日 曇〜雨 50.5 16.2 18.7 0.0 北西〜南
3日 18.2 24.6 12.2 北西〜北
4日 晴〜曇 0.0 18.5 25.9 8.1 東北東〜東
5日 17.7 23.9 9.9 南南東
6日 雨〜曇 24.5 14.8 18.1 0.0 南〜南南東
7日 曇〜晴一時雨〜曇 3.5 17.9 23.0 9.9 北西
8日 曇〜晴 18.0 22.7 11.1 南南東〜南東
9日 曇〜雨 3.0 18.1 23.2 1.1
10日 雨〜曇 14.0 18.8 21.9 0.2 南南西〜南南東
11日 雨〜曇〜晴 1.0 20.5 26.7 7.9 南南東〜北西
12日 雨〜曇 6.5 16.8 20.3 0.0 北北東〜南西
13日 曇〜晴 19.8 25.6 11.2 南南東〜南
14日 晴〜曇〜晴 20.6 26.3 8.6 南南東〜南東
15日 晴〜曇 21.1 26.8 8.1 南〜南南東
16日 晴〜曇 0.0 21.4 25.4 3.1 南〜南南東
17日 雨〜曇 28.0 21.3 24.1 0.0 南南東
18日 24.2 27.1 2.1 南南西
19日 曇一時小雨          

2025年05月19日(月)-6 花粉情報

梅雨から夏の落下花粉総数(第3週:5月12〜18日) 測定地:品川区西五反田

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
5月2週 291.4 224.6 201.2 148.7 179.3 222.1
3週 92.5 50.6 118.6 189.3 95.3 87.3
4週 152.7 180.2 132.5 126.4 113.0  
6月1週 74.0 46.2 65.7 51.2 29.7  
2週 57.1 39.2 11.1 18.5 16.6  
3週 16.6 9.2 13.0 0.3 8.0  
4週 3.7 9.3 9.3 8.5 13.3  
5週 5.3 1.5 12.7 8.6 11.7  
7月1週 2.8 3.7 5.2 5.2 5.8  
2週 0.9 2.1 0.9 1.9 4.0  
3週 0.9 4.9 1.5 4.3 1.2  
4週 1.5 4.3 0.6 0.9 2.8  
5週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4  

毎年、5月は様々な花粉が観測されます。花粉は風が運んできますが、5月の風は、南寄りの風の日が多く、南風は当地では、海からの風ですので、落下花粉の観測数は、少ないことになります。6月になりますと、当地の落下花粉数はさらに減少傾向が認められ、毎年6月3週頃から落下花粉数は大幅に減少します。


2025年05月19日(月)-5 花粉情報

さて、花粉は、今後どうなるでしょうか?

過去3年間の5月の観測結果(測定地:品川区西五反田)

  令和6年5月 令和5年5月 令和4年5月
スギ 1.5 1.5 2.4
ヒノキ 6.4 7.2 1.2
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバオオバヤシャ)                2.4 64.6 12.6
ブナ科(コナラ、クヌギ、クリ、シラカシ他) 188.4 191.3 228.8
イネ科(イネ、カモガヤ、ガマ、ヒメガマ) 10.3 38.4 23.8
マツ型(アカマツ、クロマツ、トウヒ、ヒマラヤスギ) 142.5 269.0 224.8
ニレ科(ケヤキ) 7.7 0.0 53.0
イチョウ科(イチョウ) 0.0 22.5 5.4
クルミ科(テウチグルミ、オニグルミ) 0.0 0.0 0.6
バラ科(ソメイヨシノ) 0.0 3.7 19.4
マメ科(ギンヨウアカシア) 0.0 0.0 0.0
マンサク科(マンサク) 44.3 0.0 0.6
エゴノキ科(エゴノキ) 5.4 0.0 0.0
ミズキ科(ミズキ) 25.0
その他 145.9 238.4 142.0
570.0 836.6 714.6

5月の花粉の観測数です。マツ科、ブナ科の花粉が多く観測されました。両者とも、花粉症の原因になり得るとの報告があります。


2025年05月19日(月)-4 花粉情報

ハウスダスト(室内塵)の影響:ハウスダストはアレルギー性疾患、電気製品の故障、電気プラグ接続部からの火災(トラッキング火災)などの原因となります。

ハウスダストはアレルギー性疾患を引き起こす抗原(アレルゲン)として知られており、その多くは動物性の物質(ダニなど)ですか、植物性の物質(花粉症の原因となる花粉など)やプラスチック製品から削り取られた微量な物質(またそれらに付着した化学物質)もアレルギー性疾患の原因になっていると指摘されてもいます。通年性のアレルギー性鼻炎気管支喘息アトピー性皮膚炎などのアレルゲンとして主なものです。

ハウスダストのアレルギー検査

上記のようにハウスダストは複数のアレルゲンが混合したものです。そのため、その検査に陽性だった場合、さらにいくつかのアレルゲンによる検査をし、ハウスダストのうちの何にアレルギー反応を起こすのかを特定し、セルフケアとしてその抗原に対処することが望まれます。

しかし、実際のアレルギー検査の際には複数のアレルゲンを同時に検査することが多いため、その際にハウスダストとダニの項目が同時に陽性になっていれば、それはほぼダニに対するアレルギーがあると考えてよいのですが、ハウスダストに反応するがダニには反応しない場合、このようなケースは、決して多くないのですが、さらに詳細なアレルゲン検索を行う必要が生じます。。

なお、アレルギー検査の項目として示されるものにハウスダスト1とハウスダスト2などのように数字がふられている場合がありますが、これはアレルゲン抽出物の製造元の違いによるもので、含まれるアレルゲンの種類と量がやや異なります。


2025年05月19日(月)-3 花粉情報

ダニのはんしょくについて

メスは毎日数個の卵を産み、卵から成虫になるまで3週間かかります。寿命はおよそ100日。温度25~28度、60~70%前後の高湿度の条件でよく繁殖します。温度20度以下、湿度50%以下では著しく発育が制限され、季節変化としては寒冷期には少なく、温度と湿度の高い季節に増加します。たとえば東京においては4月から増加しはじめ、7~9月にピークを示すという調査結果があります。

アレルギー患者宅における調査では、「居間よりは寝室に多く、敷布団より毛布に多い傾向があった。一方、布団よりもソファーやじゅうたんに多いという調査報告もあり、これらは各家庭での条件が異なるためと考えられています。

これらに対処するためには、粉塵を巻き上げないような方法での掃除が推奨されます。根本的には、じゅうたんなどの奥深くに潜むダニを掃除機をゆっくりかけて吸い出し、かつダニの食物となるものを減らし、温度と湿度に気をつけることです。一般的な方法での布団の天日干しなどは、その温度上昇によってもダニを殺すことはほとんどできませんが、乾燥は発育などを阻害する効果があります。つまり、ダニが成長、増殖してから駆除することは、大変難しく、発育する前に、ダニの栄養源である動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを排除しておくことが肝要と思います。これを行うのは、今(5月中)です。


2025年05月19日(月)-2 花粉情報

ハウスダストとしてのダ二

臨床の場でハウスダストアレルギーというと、すなわちダニアレルギーを指していることが多く、ハウスダストアレルギーの抗原は、ダニであることがほとんどです。そのため、ハウスダストアレルギー=ダニアレルギーと解釈されることも少なくありません。抗原となるダニは、チリダニが主です。

チリダニの仲間は140種類におよびます。アレルゲンとして重要なのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニ、シワダニなどで、特に前2者が多く、これらのダニは宿主に寄生せず、動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを栄養源としています。世界中に広く分布していて、「ダニのいない家はない」と言われています。

大きさは0.1~0.2ミリで、糞の粒は10~40マイクロメートル。これらおよびその破片などが空中に飛散し、吸入されるなどしてアレルギー症状の原因となります。


2025年05月19日(月)-1 花粉情報

5月も残すところ10日余りとなりました。日々気温が上昇して、昨夜は20℃を超える気温でした。これからの季節は、当地に飛来する花粉は、減少します。一方、室内塵中のダニは、増殖する季節になります。

室内塵(ハウスダスト)の説明をしておかなければならない時期になりました。。

ハウスダストとは室内の埃のことで、ヒトの皮屑(フケ)、花粉、土、スス、灰、繊維、植物片などの混合物です。室内環境でのハウスダストの摂取量等の影響を調査する場合には、比較的大きい、毛髪、小石、木片、紙くずなどの夾雑物を除いたものをハウスダストと呼んでいます。ハウスダストは粒子状物質と繊維状物質に分けられますが、粒径ごとの濃度分布は生活習慣や住環境の違い(土足かどうかや家屋の気密性など)にもよるといわれています