日: 2025年4月25日

2025年4月25日(金)-5 花粉情報

飛散終了の規定ですが、昨年までは、「観測数0.0個/cm2・日が3日続いた時の初日が飛散終了日」と定められていましたが、

日本花粉学会「花粉情報等標準化委員会」 が、2023121日に開催され、この委員会で次のように改定されました。

飛散終了日について旧基準では、「連続して3日観測数0.0個/cm2・日となった場合、その初日を飛散終了日とする。」でしたが、新基準では、

スギ・ヒノキの終了時期に、3 日間花粉数がゼロだった場合最後に花粉が観測された日を 「飛散終了日」とするが、その後2日連続で花粉が観測された場合はその最後の日を 「飛散終了日」とする
となりました。

 


2025年4月25日(金)-4 花粉情報

兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。

令和7年4月スギ・ヒノキ花粉

18 0.3 0.6
19 0.0 0.0
20 0.0 0.6
21 0.0 0.0
22 0.0 0.0
23    
24      
25      
26      
27      
28      
29      
30      
4月合計     45.4 145.6
3月合計     4774.6 752.00
2月合計     330.7 0
2・3・4月合計     5150.7 897.6

21〜22日には、スギ、ヒノキ共に、飛散0.0個/cm2でした。このまま飛散終了となるのでしょうか?


2025年4月25日(金)-3 花粉情報

スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、他の数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。

口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。

PFASは、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されたり、大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。検査は、血中特異的IgE抗体の測定やプリックテスト(皮膚テスト)(図)を行います。プリックテストでは、生の野菜や果物を用います。続きは、来週掲載します。


2025年4月25日(金)-2 花粉情報

4月の飛散状況

年 度 ス  ギ ヒ ノ キ そ の 他
2011年 577.8 1709.9 5813.4
2012年 146.6 132.3 803
2013年 31.7 257.2 1574.4
2014年 39.8 410.3 1964
2015年 34.1 96.3 1248.7
2016年 73.3 437.6 2185.3
2017年 209.5 262.3 1655
2018年 88.8 1534.4 5242.4
2019年 156.2 880.9 1961.2
2020年 14.4 144.6 1305.3
2021年 52.2 144.1 196.3
2022年 286.8 833.6 1533.8
2023年 99.9 455.8 1853.5
2024年 119.6 537.0 1389.9
2025年

4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。


2025年4月25日(金)-1 花粉情報

4月25日(金):24日に観測された花粉

  天気 スギ ヒノキ その他
4月24日(木) 曇り 0.3 0.6 9.6

24日は、未明から雨が止み、水分を補給しましたので、花粉の飛散も再びおおくなると思われます。

その他の花粉は、マツ1.2個/cm2、マンサク1.2個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ0.3個/cm2、エゴノキ1.2個/cm2、エノキ0.6個/cm2、ヘラオオバコ0.6個/cm2、スズカケノキ0.6個/cm2、チガヤ0.6個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、フサザクラ0.9個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、カモガヤ0.6個/cm2、その他(不明)0.3個/cm2でした。