日: 2025年4月23日
2025年4月22日(火)-7 花粉情報
遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします
2025年4月22日(火)-6 花粉情報
令和07年04月22日(火)の観測花粉
|
スギ | 1.9
3.4 |
ヒノキ
ハイネズ |
||
カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ |
3.1
6.5 1.5 0.3 |
ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ |
7.4
2.8 10.2
3.1 |
イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
2.5 |
マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
6.8
0.3 0.6 0.3 |
イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
0.3 |
ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
0.9
0.6 |
カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
|
アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
1.8 |
ヤマモモ(ヤマモモ科) | 0.6 | |
エゴノキ(エゴノキ科) | 2.2 | |
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | 1.2 | |
マンサク(マンサク科) | 10.2 | |
シデコブシ(モクレン科) | ||
ミズキ(ミズキ科) | ||
ヤマグア(クワ科) | ||
サツキ(ツツジ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
ヒサカキ(モッコク科) | 0.3 | |
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
ノグルミ(クルミ科) | 0.3 | |
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
ミチヤナギ(タデ科) | 0.3 | |
マツバギク(ハマミズナ科) | 0.3 | |
ヤエムグラ(アカネ科) | ||
ケヤキ | 0.6 | |
コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
ホトケノザ(シソ科) | ||
オノエヤナギ(タデ科) | 2.2 | |
マオウ(マオウ科) | ||
ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
アカシデ(カバノキ科) | ||
ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
ヤエムグラ(アカネ科) | 1.2 | |
ハンショウヅル(キンポウゲ科) | 3.7 | |
フサザクラ(フサザクラ科) | ||
シロモジ(クスノキ科) | ||
ケヤキ(ニレ科) | ||
イチョウ(イチョウ科) | ||
クルミ(クルミ科) | ||
ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
エゴノキ(エゴノキ科) | ||
ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
アカザ(ヒユ科) | ||
カツラ(カツラ科) | ||
マンサク(マンサク科) | ||
シデコブシ(モクレン科) | ||
エノキ(アサ科) | ||
ミズナラ | 0.9 | |
ヤマグア(クワ科) | 2.8 | |
サツキ(ツツジ科) | ||
ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
シナノキ(アオイ科) | 0.6 | |
ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
タラノキ(ウコギ科) | ||
トチノキ(ムクロジ科) | ||
トウダイグサ(トウダイグサ科) | 0.3 | |
ヒサカキ(モッコク科) | 1.2 | |
アブラナ(アブラナ科) | ||
レンギョウ(モクセイ科) | ||
フサザクラ | ||
シロモジ | 1.2 | |
ナンテン | ||
イチイ | ||
イネ | ||
ハイネヅ | ||
チドリノキ | 3.1 | |
ヒメカンスゲ | ||
ナギ | ||
タツナミソウ | ||
オオバコ | ||
チドリノキ | 3.1 | |
テウチグルミ | 0.3 | |
オオバコ | 7.7 | |
ウラジロノキ | 1.2 | |
ハゼノキ | 0.6 | |
ツノハシバミ | 1.2 | |
アカシデ | 0.9 | |
その他
|
7.7 | |
計
|
102.8 |
2025年4月22日(火)-5 花粉情報
22日に観測された花粉
天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
4月22日(火) | 晴れ〜曇り | 1.9 | 3.4 | 97.5 |
22日は、「晴れ〜曇り」、予報通り晴れの天気が続きました。スギは2.5個、ヒノキも13.9個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキ3.1個/cm2、マツ6.8個/cm2、マンサク10.2個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ8.3個/cm2、ヤマグア2.8個/cm2、ノグルミ0.3個/cm2、コナラ7.4個/cm2、イヌブナ3.1個/cm2、カツラ1.2個/cm2、シロモジ1.2個/cm2、クリ2.8個/cm2、エゴノキ2.2個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、コメツガ0.3個/cm2、エノキ1.5個/cm2、シラカンバ6.5個/cm2、キャラボク0.3個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカシ1.9個/cm2、テウチグルミ0.3個/cm2、オオバヤシャブシ1.5個/cm2、スズメノテッポウ0.6個/cm2、オノエヤナギ0.9個/cm2、オオバコ7.7個/cm2、ヤエムグラ1.2個/cm2、ハンショウヅル3.7個/cm2、カモガヤ2.5個/cm2、チドリノキ3.1個/cm2、カラマツ0.3個/cm2、マツバギク0.6個/cm2、オノエヤナギ2.2個/cm2、ヒサカキ1.2個/cn2、シナノキ0.6個/cm2、ミズナラ0.9個/cm2、ウラジロノキ1.2個/cm2、ハゼノキ0.6個/cm2、ツノハシバミ1.2個/cm2、アカシデ0.9個/cm2、エノキ0.3個/cm2、ツガ0.6個/cm2、ヤマモモ0.6個/cm2、ヒサカキ0.3個/cm2、ミチヤナギ0.3個/cm2、その他(不明)7.7個/cm2でした。
観測結果(個/cm2/日: 2024年
観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
4/22 | 1.9 | 3.4 | 97.5 | ―― |
1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
4月計 | 124.8 | 540.1 | 1674.3 | ―― |
1〜4月計 | 3952.4 | 1485.4 | 2041.4 |
22日までのスギ、ヒノキ合計は5437.8個/cm2となります。
昨年の86.3%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。
また、スギ、ヒノキは一段落ですが、ここにあげましたように、季節が変わり多種多様な花粉が当地にも飛来します。これらの花粉は、直接花粉症を引き起ここともありますし、口腔アレルギー症候群と呼ばれ、食べ物の摂取時に口腔、咽頭粘膜を中心に食物アレルギーを起こすこともあります。これらは、花粉と食物(果物、野菜など)に共通する抗原(交差抗原性)によって引き起こされます。これからの季節ですと、ヨモギとセリ科,ウルシ科,スパイスなど、イネ科とウリ科、ナス科,マタタビ科、ミカン科,マメ科などです。
これらは、花粉ー食物アレルギー症候群とも呼ばれます。
当Webサイトについて
患者様へ発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
お知らせ(News)
2024年10月9日 インフルエンザワクチンの接種開始しました。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について
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