日: 2025年4月22日

2025年4月22日(火)-4 花粉情報

兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。

令和7年4月スギ・ヒノキ花粉

18 0.3 0.6
19 0.0 0.0
20    
21      
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29      
30      
4月合計     45.4 145.0
3月合計     4774.6 752.0
2月合計     330.7 0
2・3・4月合計     5150.7 897.0

当地より2割ほど多いようです。


2025年4月22日(火)-3 花粉情報

スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。

口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。

PFASは、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されたり、大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。検査は、血中特異的IgE抗体の測定やプリックテスト(皮膚テスト)(図)を行います。プリックテストでは、生の野菜や果物を用います。

続きは来週!!


2025年4月22日(火)-2 花粉情報

4月の飛散状況

年 度 ス  ギ ヒ ノ キ そ の 他
2011年 577.8 1709.9 5813.4
2012年 146.6 132.3 803
2013年 31.7 257.2 1574.4
2014年 39.8 410.3 1964
2015年 34.1 96.3 1248.7
2016年 73.3 437.6 2185.3
2017年 209.5 262.3 1655
2018年 88.8 1534.4 5242.4
2019年 156.2 880.9 1961.2
2020年 14.4 144.6 1305.3
2021年 52.2 144.1 196.3
2022年 286.8 833.6 1533.8
2023年 99.9 455.8 1853.5
2024年 119.6 537.0 1389.9
2025年

4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。


2025年4月22日(火)-1 花粉情報

21日(昨日)に観測された花粉

  天気 スギ ヒノキ その他
4月21日(月) 晴れ 2.5 13.9 188.6

21日は、「晴れ」、予報通り晴れの天気が続きました。スギは2.5個、ヒノキも13.9個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました

その他の花粉は、ハンノキ8.3個/cm2、マツ13.9個/cm2、ナギ3.1個/cm2、マンサク8.3個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ12.3個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ2.8個/cm2、コナラ0.6個/cm2、イヌブナ3.1個/cm2、カツラ2.2個/cm2、シロモジ8.3個/cm2、クリ8.3個/cm2、エゴノキ1.5個/cm2、トウダイグサ0.6個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、エノキ3.4個/cm2、シラカンバ29.9個/cm2、キャラボク8.0個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカシ3.1個/cm2、テウチグルミ29.6個/cm2、オオバヤシャブシ0.6個/cm2、スズメノテッポウ8.0個/cm2、オノエヤナギ0、3/cm2、シデコブシ.3.4個/cm2、オオバコ1.2個/cm2、ヤエムグラ8.0個/cm2、その他(不明)64.0個/cm2でした。


2025年4月21日(月)-8 花粉情報

4月も20日を過ぎますと、当地ではスギ、ヒノキ花粉共に、飛散終了が間近です。今後は、室内塵(ホコリ特にダニ)に注意が必要です。また花粉は、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などが、飛散しますので、これらにも気を配る必要があります。もし、可能性があるならば、ぜひ専門医をお訪ねください。原因は、皮膚テストや血液検査で、出来ます。

 


2025年4月21日(月)-7 花粉情報

遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。

○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。

○症状を抑える治療

治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。

○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。

○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。

 

 診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。


2025年4月21日(月)-6 花粉情報

令和07年04月21日(月)の観測花粉

 

 

スギ 2.5

13.9

ヒノキ

ハイネズ

カバノキ科 ハンノキ

シラカンバ

オオバヤシャブシ

イヌシデ

ミヤマハンノキ

アカシデ

2.5

29.9

0.6

0.6

ブナ科 コナラ

クヌギ

クリ

シラカシ

スタジイ

ブナ

カシワ

イヌブナ

アラカシ

0.6

 

8.3

15.4

 

 

3.1

 

イネ科 イネ

カモガヤ

ガマ

 

 

マツ科 マツ全体

アカマツ

クロマツ

トウヒ

ヒマラヤスギ

カラマツ

ツガ

コメツガ

13.9

 

 

 

 

 

 

0.6

イチイ科 ハイイヌガヤ

イヌガヤ

キャラボク

 

 

8.0

ヤナギ科 オノエヤナギ

スズメノテッポウ

 

8.0

カヤツリグサ科 スゲ

ヒメカンスゲ

ホタルイ

 

 

バラ科

 

シモツケ

ソメイヨシノ

カスミザクラ

 
アサ科 カラハナソウ

エノキ

 

 

ヤマモモ(ヤマモモ科)  
エゴノキ(エゴノキ科) 1.5
ギンヨウアカシア(マメ科)  
アカザ(ヒユ科)  
カツラ(カツラ科) 2.2
マンサク(マンサク科)  
シデコブシ(モクレン科) 3.4
ミズキ(ミズキ科)  
ヤマグア(クワ科) 3.1
サツキ(ツツジ科)  
シナノキ(アオイ科)  
ホタルブクロ(キキョウ科)  
ヘラオオバコ(オオバコ科)  
ヤブツバキ(ツバキ科)  
ホタルブクロ(キキョウ科)  
ラノキ(ウコギ科)  
トチノキ(ムクロジ科)  
トウダイグサ(トウダイグサ科)  
ヒサカキ(モッコク科)  
アブラナ(アブラナ科)  
レンギョウ(モクセイ科)  
ノグルミ(クルミ科) 2.80.6
コウヤマキ(コウヤマキ科)  
ホトケノザ(シソ科)  
ミチヤナギ(タデ科)  
マツバギク(ハマミズナ科)  
ヤエムグラ(アカネ科)  
ケヤキ 0.6
コウヤマキ(コウヤマキ科)  
ホトケノザ(シソ科)  
オノエヤナギ(タデ科) 0.3
マオウ(マオウ科)  
ヤマボウシ(ミズキ科)  
アカシデ(カバノキ科)  
ヤマボウシ(ミズキ科)  
ヤエムグラ(アカネ科) 8.0
ハンショウヅル(キンポウゲ科)  
フサザクラ(フサザクラ科)  
シロモジ(クスノキ科)  
ケヤキ(ニレ科)  
イチョウ(イチョウ科)  
クルミ(クルミ科) 29.6
ギンヨウアカシア(マメ科)  
エゴノキ(エゴノキ科)  
ヤマモモ(ヤマモモ科)  
アカザ(ヒユ科)  
カツラ(カツラ科) 2.2
マンサク(マンサク科) 8.3
シデコブシ(モクレン科)  
エノキ(アサ科) 3.4
ミズキ(ミズキ科)  
ヤマグア(クワ科)  
サツキ(ツツジ科)  
ワスレナグサ(ムラサキ科)  
シナノキ(アオイ科)  
ホタルブクロ(キキョウ科)  
ヘラオオバコ(オオバコ科)  
タラノキ(ウコギ科)  
トチノキ(ムクロジ科)  
トウダイグサ(トウダイグサ科)  
ヒサカキ(モッコク科)  
アブラナ(アブラナ科)  
レンギョウ(モクセイ科)  
フサザクラ  
シロモジ 8.3
ナンテン  
イチイ  
イネ 0.3
ハイネヅ  
チドリノキ  
ヒメカンスゲ  
ナギ 3.1
タツナミソウ 0.6
オオバコ 1.2
チドリノキ 1.5
その他

 

 

 

4.0

 

205.0

 


2025年4月21日(月)-5 花粉情報

4月21日(月):21日に観測された花粉

天気 スギ ヒノキ その他
4月21日(月) 晴れ 2.5 13.9 188.6

21日は、「晴れ」、予報通り晴れの天気が続きました。スギは2.5個、ヒノキも13.9個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました

その他の花粉は、ハンノキ8.3個/cm2、マツ13.9個/cm2、ナギ3.1個/cm2、マンサク8.3個/cm2、イヌシデ0.6個/cm2、シラカシ12.3個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ2.8個/cm2、コナラ0.6個/cm2、イヌブナ3.1個/cm2、カツラ2.2個/cm2、シロモジ8.3個/cm2、クリ8.3個/cm2、エゴノキ1.5個/cm2、トウダイグサ0.6個/cm2、コメツガ0.6個/cm2、エノキ3.4個/cm2、シラカンバ29.9個/cm2、キャラボク8.0個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカシ3.1個/cm2、テウチグルミ29.6個/cm2、オオバヤシャブシ0.6個/cm2、スズメノテッポウ8.0個/cm2、オノエヤナギ0、3/cm2、シデコブシ.3.4個/cm2、オオバコ1.2個/cm2、ヤエムグラ8.0個/cm2、その他(不明)64.0個/cm2でした。

観測結果(個/cm2/日: 2024年                                                        

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
4/21 2.5 13.9 188.6 ――
1月計 9.1 0.0 10.6
2月計 336.1 0.6 14.9
3月計 3492.4 944.7 341.1
4月計 122.9 536.7 1576.8 ――
1〜4月計 3950.5 1482.0 1943.9

20日までのスギ、ヒノキ合計は5432.5個/cm2となります。

昨年の86.2%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。