2025年4月21日(月)-4 花粉情報
兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 18 | 金 | 晴 | 0.3 | 0.6 |
| 19 | 土 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
| 20 | 日 | 曇 | ||
| 21 | 月 | |||
| 22 | 火 | |||
| 23 | 水 | |||
| 24 | 木 | |||
| 25 | 金 | |||
| 26 | 土 | |||
| 27 | 日 | |||
| 28 | 月 | |||
| 29 | 火 | |||
| 30 | 水 | |||
| 4月合計 | 45.4 | 145.0 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5150.7 | 897.0 |
当地より2割ほど多いようです。






兼子 順男先生から保谷市(東伏見)の観測データをいただきました。
令和7年4月スギ・ヒノキ花粉
| 18 | 金 | 晴 | 0.3 | 0.6 |
| 19 | 土 | 晴 | 0.0 | 0.0 |
| 20 | 日 | 曇 | ||
| 21 | 月 | |||
| 22 | 火 | |||
| 23 | 水 | |||
| 24 | 木 | |||
| 25 | 金 | |||
| 26 | 土 | |||
| 27 | 日 | |||
| 28 | 月 | |||
| 29 | 火 | |||
| 30 | 水 | |||
| 4月合計 | 45.4 | 145.0 | ||
| 3月合計 | 4774.6 | 752.0 | ||
| 2月合計 | 330.7 | 0 | ||
| 2・3・4月合計 | 5150.7 | 897.0 |
当地より2割ほど多いようです。
スギ、ヒノキ花粉の飛散は、終わりを告げようとしています。しかし、気温の上昇とともに、数々の花粉が検出されます。検出される花粉の中には、花粉症のみならず、口腔アレルギー症候群を引き起こす花粉も含まれます。
口腔アレルギー症候群(PFAS)とは、以下のような疾病です。
PFASは、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されたり、大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。検査は、血中特異的IgE抗体の測定やプリックテスト(皮膚テスト)(図)を行います。プリックテストでは、生の野菜や果物を用います。
続きは来週!!
4月の飛散状況
| 年 度 | ス ギ | ヒ ノ キ | そ の 他 |
| 2011年 | 577.8 | 1709.9 | 5813.4 |
| 2012年 | 146.6 | 132.3 | 803 |
| 2013年 | 31.7 | 257.2 | 1574.4 |
| 2014年 | 39.8 | 410.3 | 1964 |
| 2015年 | 34.1 | 96.3 | 1248.7 |
| 2016年 | 73.3 | 437.6 | 2185.3 |
| 2017年 | 209.5 | 262.3 | 1655 |
| 2018年 | 88.8 | 1534.4 | 5242.4 |
| 2019年 | 156.2 | 880.9 | 1961.2 |
| 2020年 | 14.4 | 144.6 | 1305.3 |
| 2021年 | 52.2 | 144.1 | 196.3 |
| 2022年 | 286.8 | 833.6 | 1533.8 |
| 2023年 | 99.9 | 455.8 | 1853.5 |
| 2024年 | 119.6 | 537.0 | 1389.9 |
| 2025年 | ? | ? | ? |
4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半すぎには、飛散の最盛期が過ぎました。今年の4月上旬は、ヒノキ花粉が思いの外多く観測されました。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科、マンサク科、ミズキ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方は主治医とご相談下さい。
20日に観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月20日(日) | 曇り〜晴後小雨 | 0.0 | 1.2 | 47.5 |
20日は、「曇り一時晴れ」、予報通り昼過ぎから晴れたり曇ったりの天気がきました。スギは、観測されず、ヒノキも僅か1.2個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキが僅か0.3個/cm2でした。マツ5.9個/cm2、ナギ1.9個/cm2、マンサク1.9個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ0.6個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ1.2個/cm2、コナラ1.2個/cm2、イヌブナ0.3個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、カツラ1.9個/cm2、シロモジ4.6個/cm2、クリ4.6個/cm2、エゴノキ0.3個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.6個/cm2、エノキ0.3個/cm2、イネ0.6個/cm2、ヒメカンスゲ0.3個/cm2、チドリノキ0.6個/cm2、クリ4.3個/cm2、ハイネズ0.6個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカンバ1.9個/cm2、その他(不明)6.8個/cm2でした。
スギ、ヒノキ花粉が終わりを迎えそうです。今後は、スギ、ヒノキに変わってカバノキ科、ブナ科、マンサク科、ミズキ科などの花粉が多く観察されます。ご注意下さい。
遅ればせながら、今回は花粉症の治療に触れておきたいと思います。花粉症は、花粉(含有する蛋白)が原因(抗原)のアレルギーによって起こります。治療の基本は、アレルギー治療です。
○抗原回避:抗原となる物質(室内塵、花粉、食物など)との接触を断つ。
○症状を抑える治療
治療に用いられる薬剤は、多々あります。 とはいえアレルギーの症状があるときに症状を抑えるための治療です。アレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみ、アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみなどに対しては、抗ヒスタミン薬などが使用されますが、根治にいたることは、ありません。
○手術:アレルギーの症状にかかわる粘膜の切除または、神経(ビデイアン神経)を切除。手術も症状軽減に役立ちますが、アレルギー体質まで変えることは出来ません。
○免疫療法:減感作と呼ばれ、原因となる抗原によって免疫をつけることで改善をはかる。臨床的根治が望めます。ただし、原因となる抗原を特定することが、必要条件です。
診断が確定したら、個々にその方に最も適した治療法を選択してお薦めします。
○令和07年04月19日(土)の観測花粉
|
|
スギ | 0.0
1.2 |
| ヒノキ
ハイネズ |
||
| カバノキ科 | ハンノキ
シラカンバ オオバヤシャブシ イヌシデ ミヤマハンノキ アカシデ |
0.3
1.9
0.3
|
| ブナ科 | コナラ
クヌギ クリ シラカシ スタジイ ブナ カシワ イヌブナ アラカシ |
1.2
4.3
|
| イネ科 | イネ
カモガヤ ガマ |
|
| マツ科 | マツ全体
アカマツ クロマツ トウヒ ヒマラヤスギ カラマツ ツガ コメツガ |
5.9
0.6 |
| イチイ科 | ハイイヌガヤ
イヌガヤ キャラボク |
|
| ヤナギ科 | オノエヤナギ
スズメノテッポウ |
|
| カヤツリグサ科 | スゲ
ヒメカンスゲ ホタルイ |
|
| バラ科
|
シモツケ
ソメイヨシノ カスミザクラ |
0.3
|
| アサ科 | カラハナソウ
エノキ |
0.3 |
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | 0.3 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | 1.9 | |
| マンサク(マンサク科) | 1.9 | |
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 3.1 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| ヤブツバキ(ツバキ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | 0.3 | |
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| テウチグルミ(クルミ科) | ||
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | ||
| マツバギク(ハマミズナ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ケヤキ | 0.6 | |
| コウヤマキ(コウヤマキ科) | ||
| ホトケノザ(シソ科) | ||
| ミチヤナギ(タデ科) | 0.8 | |
| マオウ(マオウ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| アカシデ(カバノキ科) | ||
| ヤマボウシ(ミズキ科) | ||
| ヤエムグラ(アカネ科) | ||
| ハンショウヅル(キンポウゲ科) | ||
| フサザクラ(フサザクラ科) | ||
| シロモジ(クスノキ科) | 4.6 | |
| ケヤキ(ニレ科) | ||
| イチョウ(イチョウ科) | ||
| クルミ(クルミ科) | 1.2 | |
| ギンヨウアカシア(マメ科) | ||
| エゴノキ(エゴノキ科) | 0.3 | |
| ヤマモモ(ヤマモモ科) | ||
| アカザ(ヒユ科) | ||
| カツラ(カツラ科) | ||
| マンサク(マンサク科) | ||
| シデコブシ(モクレン科) | ||
| エノキ(アサ科) | 0.3 | |
| ミズキ(ミズキ科) | 0.3 | |
| ヤマグア(クワ科) | 3.1 | |
| サツキ(ツツジ科) | ||
| ワスレナグサ(ムラサキ科) | ||
| シナノキ(アオイ科) | ||
| ホタルブクロ(キキョウ科) | ||
| ヘラオオバコ(オオバコ科) | ||
| タラノキ(ウコギ科) | ||
| トチノキ(ムクロジ科) | ||
| トウダイグサ(トウダイグサ科) | ||
| ヒサカキ(モッコク科) | ||
| アブラナ(アブラナ科) | ||
| レンギョウ(モクセイ科) | ||
| フサザクラ | ||
| シロモジ | ||
| ナンテン | ||
| イチイ | ||
| イネ | ||
| ハイネヅ | 0.6 | |
| チドリノキ | 0.6 | |
| ヒメカンスゲ | 0.3 | |
| イネ | 0.6 | |
| その他
|
6.8 | |
| 計
|
48.7 | |
観測された花粉
| 天気 | スギ | ヒノキ | その他 | |
| 4月20日(日) | 曇り〜晴後小雨 | 0.0 | 1.2 | 47.5 |
20日は、「曇り一時晴れ」、予報通り昼過ぎから晴れたり曇ったりの天気がきました。スギは、観測されず、ヒノキも僅か1.2個/cm2でした。 一方、スギ、ヒノキ以外の花粉は多種多様の花粉が観測されました。
その他の花粉は、ハンノキが僅か0.3個/cm2でした。マツ5.9個/cm2、ナギ1.9個/cm2、マンサク1.9個/cm2、イヌシデ0.3個/cm2、シラカシ0.6個/cm2、ヤマグア3.1個/cm2、ノグルミ1.2個/cm2、コナラ1.2個/cm2、イヌブナ0.3個/cm2、シモツケ0.3個/cm2、カツラ1.9個/cm2、シロモジ4.6個/cm2、クリ4.6個/cm2、エゴノキ0.3個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、ミズキ0.3個/cm2、ツガ0.6個/cm2、エノキ0.3個/cm2、イネ0.6個/cm2、ヒメカンスゲ0.3個/cm2、チドリノキ0.6個/cm2、クリ4.3個/cm2、ハイネズ0.6個/cm2、ケヤキ0.6個/cm2、シラカンバ1.9個/cm2、その他(不明)6.8個/cm2でした。
観測結果(個/cm2/日: 2024年
| 観測期間 | スギ | ヒノキ | その他 | 自動 |
| 4/18 | 0.0 | 1.2 | 47.5 | ―― |
| 1月計 | 9.1 | 0.0 | 10.6 | |
| 2月計 | 336.1 | 0.6 | 14.9 | |
| 3月計 | 3492.4 | 944.7 | 341.1 | |
| 4月計 | 120.1 | 514.2 | 1249.8 | ―― |
| 1〜4月計 | 3947.7 | 1459.5 | 1616.4 |
18日までのスギ、ヒノキ合計は55407.2個/cm2となります。
昨年の85.8%に相当します。もう少しで、飛散終了となりそうですが、もう1週間ほど、頑張ってください。
発熱や咳などの風邪症状で受診される場合は、ご来院いただく前にお電話(03-3491-2822)でお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
当院では、東京都内(品川区 五反田)で顕微鏡下で計測した花粉飛散数、および花粉情報など試験的に提供しています。1984年から観測は開始しており、例年2月〜4月のスギ・ヒノキ花粉数を計測しています。
2025年11月25日 インフルエンザワクチンまだわずかですがの在庫あります。ご希望の方は、お電話でのお問い合わせ、あるいは診察時にご相談下さい。
2021年10月29日 予約制を導入しました。ご予約は、窓口または電話03-3491-2822(月〜金曜日の午後2 時から午後7 時)でお願いします。
ご予約を優先とさせていただき、より待ち時間の無い診療を心掛けて感染対策をして参りますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。病状に応じて、前後する場合があります。
2024年3月25日 日本経済新聞社に、花粉観測に関して情報提供をさせていただきました。
2024年6月1日 保険医療機関のおける掲示
2020年4月29日 「オンライン診療ついて」まとめました。LINEによる診療を当院再診患者様に対して開始しました。
2018.1.18 東京都花粉症患者実態調査について