国内の花粉測定地点

落下法による測定点は、少なくとも186地点、最低186人は観測に関わりを持っていると推定されます。花粉症診療上、これら測定結果および担当者は、貴重な存在です。この方々が安心して、安定して測定を継続できる仕組みを構築するのは、花粉症治療の現場に携わる全ての医療人の希望ではないでしょうか。そして、義務のように思います。

佐橋 紀男先生からその後の観測データをいただきました。

何と大変お忙しい方なのに、測定地点が5ヶ所に増えていました。

千葉県5地点2025年スギ花粉日飛散データ

千葉県5地点2025年ヒノキ花粉日飛散データ

佐橋 紀男先生の測定地もまた、飛散傾向が異なります。やはり、発生源が違うようです。

兼子　順男先生から保谷市（東伏見）の観測データをいただきました。

保谷市東伏見：兼子耳鼻科屋上

当地と比較しますと、たいへん多くの花粉飛散があり、計測が非常に大変であることが伺えます。本当にご苦労様です。

令和7年4月スギ・ヒノキ花粉

兼子先生の測定地は、飛散花粉が少しづつ減少しているようです。この時期になると、保谷市と品川区では、飛散する花粉の発生源が異なるのでしょうか？

4月の飛散状況

4月スギ花粉の飛散が終盤を迎え、ヒノキ花粉も4月半ばまでには、飛散の最盛期は過ぎます。4月中旬以後は、カバノキ科やブナ科が比較的多く観測されます。4月後半も症状が続く方はご注意下さい。

8日の観測花粉

「晴れ〜曇り〜晴れ」とほぼ晴れでした。スギ花粉は、少数でしたが、ヒノキ花粉と大変多彩なその他の花粉が観測されました。

その他の花粉は、ヤマモモ4.0個/cm2、ヤマグア5.9個/cm2、イチョウ4.6個/cm2、イヌブナ1.2個/cm2、シラカンバ1.2個/cm2、ハンノキ3.4個/cm2、エノキ8.3個/cm2、クリ6.5個/cm2、イヌシデ3.1個/cm2、ヤマボウシ1.9個/cm2、テウチグルミ6.5個/cm2、マツ1.5個/cm2、シラカシ5.9個/cm2、シナノキ0.3個/cm2、カツラ0.3個/cm2、ハイイヌガヤ0.3個/cm、エゴノキ4.3個/cm2、カモガヤ1.5個/cm2、オノエヤナギ1.2個/cm2、タラノキ0.6個/cm2、オオバヤシャブシ0.3個/cm2、ブナ1.5個/cm2、カシワ0.6個/cm2、今回はその他（不明）6.2個/cm2でした。気温の上昇とともに、数多くの花粉が観測されます。