日: 2025年2月5日

2025年02月05日-5 花粉情報

1月の測定数とシーズンの総数の関係(2010年以後)は下表の通りです。

年 度 ス  ギ ヒ ノ キ そ の 他 スギ+ヒノキ

総飛散数

2010年 1.8 0 7.8 1557.7
2011年 1.5 0 1.2 11549.1
2012年 0.3 0 1.8 2127.6
2013年 1.8 0 6.6 7661.8
2014年 0.6 0 9.5 1993.4
2015年 1.2 0 10.4 2938.1
2016年 1.2 0 2.1 4184.6
2017年 2.7 0 8.9 2570.7
2018年 4.2 0 11 8057.4
2019年 3 0 8.7 6199.4
2020年 3.4 0 16.2 2841.6
2021年 2.4 0 6.0 4567.3
2022年 1.8 0 6.7 5172.0
2023年 2.7 0 4.5 7862.7
2024年 5.1 0 5.4 6300.2
2025 9.1 0 10.6

2月4日までの情報は、数日以内に公表します。


2025年02月05日-4 花粉情報

観測期間 スギ ヒノキ その他 自動
1/28 1.2 0.0 3.4 ――
1/29 0.3 0.0 0.0  
1/30 0.3 0.0 0.9  
1/31 0.0 0.0 0.6  
1月計 9.1 0.0 10.0 ――

1月28日のその他の花粉は、スズメノテッポウ1.9個/cm2.(イネ科の代表的な雑草、花期3〜4月)、マンサク0.9個/cm2(マンサク科の落葉樹、開花期2〜4月)、不明0.6個/cm2でした。

1月29日はスギ花粉が0.3個/cm2のみでした。28日と29日の気象条件で大きく異なるのは、気温で平均気温が28日は13.6℃、29日は12.8℃でした。

1月30日もスギ花粉が0.3個/cm2でした。その他の花粉は、ハンノキ0.6個/cm2(カバノキ科ハンノキ属、花粉症を起こします)、不明0.3個/cm2でした。

1月31日はスギ、ヒノキ花粉は、ともに観測されず、ハンノキが0.6個/cm2観測されました。

以上、1月28日から31日までの情報です。1月中には飛散開始は、有りませんでした。


2025年02月05日-3 花粉情報

私は東京慈恵会医科大学を昭和47年に卒業後、直ちに耳鼻咽喉科学教室(主任:故高橋 良名誉教授)に入局、耳鼻咽喉科医となり、入局して直ぐに附属第3病院勤務を命ぜられ、耳鼻科全般を故樋崎 亨助教授に、そして兼子 順男講師(現保谷市東伏見にて開業)のご指導により、花粉の観測を始めましたのは、昭和59年でした。そして当院のHPは、下記のように始まりました。毎年1月1日からスギ花粉飛散終了まで毎日観測、当初、結果の通知は電話で通知するという面倒な作業から始まり、続いて郵送で数十通送る毎日を送りました。PCを導入後は、1997年2月1日に慈恵医大耳鼻科の花粉症のページを開設(担当:故今井 透先生)、連日発信、更新して参りました(下記参照)。今日まで41シーズンメールにてデータをお送りいたしました。令和2年から年間を通じて、観測を続け、情報発信しております。年間を通じて観測することによって、新たな知見が数多く見出されており、年間を通じた観測の必要性を痛感しています。しかし、私も今年で78歳になり、体力的に厳しくなってまいりましたので、今シーズンから1月は週1回、2月1日から飛散終了まではスギ、ヒノキ花粉飛散情報として毎日、以後は週1回花粉情報として、観測結果をお届けしています。「患者様は吸入防止対策に、医療関係者の皆様は、飛散状況を根拠にした診断、治療」にご活用下さい。飛散花粉数は花粉症治療の根幹であり、治療の拠り所でなければならないと考えています。


2025年02月05日-2 花粉情報

さて、これまでは、「ほとんどの患者様が乾燥冷気による乾燥性鼻前庭炎、乾燥性鼻炎で、スギ花粉症とは症状が異なり、「鼻水、鼻づまり」であり、花粉症は「くしゃみ、鼻水」が主な症状です。花粉症とは似て非なる疾患であり乾燥性鼻前庭炎、乾燥性鼻炎に抗ヒスタミン剤を投与するとかえって悪化する可能性もあり、もし感染性の鼻炎ならば効果はなく、治りません。症状のみで診断するのは危険です。ぜひ、問診ならびに検査をして検査所見から正しく診断し、正しい診断の基に治療を施してほしいと思います。患者様には、検査の時間をいただきたく、早めの受診をお勧めします。 花粉症は、個人の体質(素因)と被曝する(吸入される)花粉数に、発症も症状の強さも、左右されます。しかも、似て非なる鼻の病気もあり、これらが合併していることも少なくありません。したがって、症状が出ましたら、先ず原因を追求することが極めて大切です。むやみに薬を用いることは、先行きによくありません。」と申し上げて参りましたが、そろそろ花粉の飛散を控え、対策を講じても良い時期に来たと存じます。

今後の気象予報を見ますと、しばらくは大量飛散はないと、予想されます。


2025年02月05日-1 花粉情報

病(前立腺肥大によるに尿閉、血尿)のため、1月28日から休診、29日から長男が務める東京共済病院泌尿器科に入院。昨日(2月4日)退院いたしました。この間、花粉観測と本HPの更新を休みました。当HPをご覧の皆様、とりわけ参考にされている皆様には、「ご迷惑をお掛けしたのでは」と危惧しております。今後は、健康に留意して、少しでも長く、本HPを続けられるよう頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。