2025年3月9日(日)-11 花粉情報
飛散花粉数には、日本花粉学会「花粉情報等標準化委員会」が令和5年12月に改訂、定めた表示ランクがあります。以下のとおりです。
花粉数(1平方cmあたり)のランク(基準)
少ない :10個未満
やや多い :10個〜30個未満
多い :30個〜50個未満
非常に多い :50個〜100個未満
極めて多い :100個以上
私が経験上おおよその目安にしている治療基準がありますので、以下にお示しします。
治療の目安
薬が効果を発揮できるレベル:「多い」ならほぼ有効
「非常に多い」では、マスクの併用が必要
「極めて多い」では、薬の効果が出にくい
減感作療法は :「非常に多い」までは、ほぼ100%効果的
101〜300個では、効果的の方が明らかに多い
300個以上では、薬の併用が必要かつ効果的。
さて、それでは1日に100個/cm2を超える日は、どのくらいあるでしょうか。当地で調べた結果が以下のとおりです。
過去の飛散状況
年度 | 100個/cm2
以上の日数 |
300個/cm2
以上の日数 |
シーズン
花粉総数 |
R6 | 16 | 4 | 6300.2 |
R5 | 16 | 7 | 7862.7 |
R4 | 18 | 2 | 5172.0 |
R3 | 14 | 3 | 4567.3 |
R2 | 6 | 1 | 2841.6 |
H31 | 22 | 4 | 6199.4 |
H30 | 22 | 8 | 8057.4 |
H29 | 7 | 0 | 2573.4 |
H28 | 10 | 2 | 4147.8 |
H27 | 7 | 2 | 2938.1 |
年に数日、治療が効果を発揮できないほど、多くの花粉が飛散する時があります。そのような日々の最も有効な対策は、外出を避ける、または短時間に止めることです。諸外国の中には、花粉飛散最盛期には、自治体によっては、1週間ほど休日(花粉症休み)にする自治体があると聞いています。