2025年3月17日(月)-3 花粉情報

2月下旬からスギ花粉の飛散が始まり、すでに3月も17日になりました。昨年同期のスギ花粉は、佐橋 紀男先生や兼子 順男先生のところと当地で飛散数が、ほぼ同じ傾向で推移しましたが、今年は大きく異なっています。例えば、3月1日から8日の飛散数は、富里市3045.5個/cm2、保谷市1342.1/cm個に対して、当地は、僅か526.9個/cm2富里の17.3%、保谷の39.3&に過ぎません。この相違は、花粉放出源の違いの他に、気象条件とりわけ風速、風向の影響と考え、調べてみました。

富里市:ダーラム型(個/cm2)

3月 スギ ヒノキ イチイ属 ハンノキ属 シデ属 マツ属 イネ科 スゲ属 その他
1 532.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 1221.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 155.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 250.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 34.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 489.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 266.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 96.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

富里市:ロータリー型

3月 スギ ヒノキ イチイ属 ハンノキ属 シデ属 マツ属3) イネ科 スゲ属 その他
1 834.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 1886.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 124.1 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 249.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 49.7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 454.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 575.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 117.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

昨年同期には、3地区とも、ほとんどの日が北寄りの風でした。今年同期も、保谷市、富里ともに北風、ところが当地は、昨年は北風が多く、今年は南寄りの風が多いという天候でした。当地にはスギ花粉の発生源は少なく、前項の結果は、当地に飛来する花粉を運ぶ風向がことなるため、発生源が昨年と今年で違ったようです。つまり、当地は海(東京湾)からの風で、海には花粉発生源はないという事と考えられます。