2025年05月26日(月)-4 花粉情報

環境省花粉観測システム(愛称:はなこさんについて

環境省はリアルタイムで飛散花粉の量を把握できる花粉自動計測器を 2003 年から 6 年かけて都道府県すべてに設置し、HP でスギ・ヒノキ花粉の時期のみリアルタイムの花粉情報を設置後順次開始した。そして、平成14年度より花粉飛散データを自動的に収集し表示する「環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)」の運用を開始し、全国(沖縄県を除く)における花粉の飛散状況の情報提供を行ってきました。

環境省が採用した自動計測器 KH-3000 は、レーザー光学手法を用いたパー ティクルカウンターを応用したものであるが、花粉のみを識別できるように藤田敏男(株式会社大和製作所)が開発した。佐橋 紀男らは最初の KH-3000 の開発に関して 1997 年に日本花粉学会で発表した。その後多くの研究者と性能評価など行い、性能を向上させていった(佐橋・藤田 2003)。

花粉自動計測器を全国120地点に配置し、花粉の飛散シーズンである2月から5月にかけてHPにてリアルタイムで観測した花粉の飛散状況について、毎年、情報提供してきました。しかし、
『令和3年は、2月1日(月)から5月31日(月)までウェブページ(https://kafun.env.go.jp/)にて花粉飛散の情報提供をしてきましたが、今般、これを最後に「環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)」事業を廃止し、花粉自動計測器を用いた花粉観測を終了します。』との発表があり、現在はなくなりました。

はなこさんには、想像以上(年数百万件)のアクセスがあり、花粉症の方々が頼りにして利用していましたが以上述べましたように、令和3年で廃止されました。しかし、全国的な情報は今後絶対に必要ですし、出現することを医療現場から切に願っています。