2025年05月26日(月)-2 花粉情報

落下花粉測定の意義と利用法

意義:私共臨床現場の医師は、医療機関に来院下さった患者様を、少しでも早く、効率良く治癒に導き、その結果診療経費が安価で患者様の経済的負担を少しでも少なくすることを医療の到達点と考えています。落下花粉の測定は、花粉症の方が原因となる花粉の吸入防止に欠かせない情報であり、診療の場では適切な薬剤の選択に欠かせませんし、治療効果を判断する上で、効果検証の証となります。

花粉測定はどの程度行われているか:私が調査した範囲ですが、スギ、ヒノキ花粉の測定は、本邦では、落下法186地点、自動計測492地点、合計678地点において、落下花粉の測定が行われているようです。

  国内の花粉測定地点

地域 落下法 自動計測 合計
北海道 7 37 44
東北 28 64 92
関東 20 80 100
東海 21 41 62
北陸・中部 22 56 78
近畿 19 64 83
中国 26 47 73
四国 3 37 40
九州 40 66 106
沖縄県      
合計 186 492 678

花粉症はスギ、ヒノキが有名ですが、幸い沖縄にはありません。 しかし沖縄にも花粉症はあるようで2~3月に飛散するリュウキュウマツ、5~8月に飛散するイネ科の花粉、4~6月に飛散するモクマオウ科などがあるようです。スギ、ヒノキ花粉の観測データは、入手できませんでした。