2025年05月19日(月)-3 花粉情報

ダニのはんしょくについて

メスは毎日数個の卵を産み、卵から成虫になるまで3週間かかります。寿命はおよそ100日。温度25~28度、60~70%前後の高湿度の条件でよく繁殖します。温度20度以下、湿度50%以下では著しく発育が制限され、季節変化としては寒冷期には少なく、温度と湿度の高い季節に増加します。たとえば東京においては4月から増加しはじめ、7~9月にピークを示すという調査結果があります。

アレルギー患者宅における調査では、「居間よりは寝室に多く、敷布団より毛布に多い傾向があった。一方、布団よりもソファーやじゅうたんに多いという調査報告もあり、これらは各家庭での条件が異なるためと考えられています。

これらに対処するためには、粉塵を巻き上げないような方法での掃除が推奨されます。根本的には、じゅうたんなどの奥深くに潜むダニを掃除機をゆっくりかけて吸い出し、かつダニの食物となるものを減らし、温度と湿度に気をつけることです。一般的な方法での布団の天日干しなどは、その温度上昇によってもダニを殺すことはほとんどできませんが、乾燥は発育などを阻害する効果があります。つまり、ダニが成長、増殖してから駆除することは、大変難しく、発育する前に、ダニの栄養源である動物のフケや花粉、カビなどの胞子菌糸、細菌、植物の繊維などを排除しておくことが肝要と思います。これを行うのは、今(5月中)です。