月: 2024年12月

2024年12月18日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月18日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は16日までに既に累積9.5個/cm2となりました。昨年を超える勢いです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月18日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。本日も、朝から良く晴れました。これで、当地では、連続22日雨が降っていないことになります。 関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月18日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月17日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の富里市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 ..            

 


2024年12月17日-6 花粉情報を選択

:観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉1.9個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉も0.0個/cm2でした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高16.5℃(午前1時)でしたので、気温は高かったのですが、夜から夜遅くまで風が吹きました(4〜5m/s)が、その他の花粉は0.0個/cm2でした。この時期にスギ花粉が群れをなして観測されるのは、珍しいのですが、本日は3個群れをなして観測されました。」と報告しています。おそらく、多くのスギが休眠していると思われます。

本日はスギ花粉が0.0個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。本日は北寄りの風が終日吹きました。それ以外の気象条件は過去2日と変わりませんでした。結果として、花粉飛散には風向が大きくか関わっているようです。本日、朝は西寄りの風でしたが、昼前から北寄りの風となり、昼間南寄りの風でしたが、ほぼ1日弱く(1〜2m/s)吹きました。6〜7日と共通した気象条件は南風のようです。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月17日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.6(17日まで) 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬   4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。


2024年12月17日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月17日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は16日までに既に累積9.5個/cm2となりました。昨年を超える勢いです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月17日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。本日は、朝から良く晴れました。これで、当地では、連続21日雨が降っていないことになります。 関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月17日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月16日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の富里市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 ..            

 


2024年12月16日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉0.3個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉も0.3個/cm2でした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高22.7℃(午後3時)でしたので、気温は高かったのですが、夜から夜遅くまで風が吹きました(4〜7m/s)が、その後は弱く(1〜2m/s)、その他の花粉は0.3個/cm2のみでした。」と報告しています。おそらく、多くのスギが休眠していると思われます。

 

本日はスギ花粉が0.9個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。本日は北寄りの風が終日吹きました。それ以外の気象条件は過去2日と変わりませんでした。結果として、花粉飛散には風向が大きくか関わっているようです。本日、朝は西寄りの風でしたが、昼前から北寄りの風となり、昼間南寄りの風でしたが、ほぼ1日弱く(1〜2m/s)吹きました。6〜7日と共通した気象条件は南風のようです。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月16日-5 花粉情報

ギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.6(16日まで) 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬   4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。


2024年12月16日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9  

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月16日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は16日までに9.5個/cm2となりました。昨年を超える数です。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月16日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。本日は、朝から良く晴れました。当地では、連続20日雨が降っていないことになります。 関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月16日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月15日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の船橋市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9              

 


2024年12月15日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉0.3個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉も0.3個/cm2でした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は17.8℃でしたので、気温は高かったのですが、夜から夜遅くまで風が吹きました(4〜7m/s)が、その後吹いても弱く(1〜2m/s)、その他の花粉は0.3個/cm2のみでした。」と報告しています。おそらく、多くのスギが休眠していると思われます。

本日はスギ花粉が1.5個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。本日は北寄りの風が終日吹きました。それ以外の気象条件は過去2日と変わりませんでした。結果として、花粉飛散には風向が大きくか関わっているようです。本日は朝まで北寄りの風でしたが、昼前から南寄りの風となり、夜にやや強く(2〜3m/s)吹きました。6〜7日と共通した気象条件は南風のようです。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月15日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 1.7(15日まで) 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬   4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。今年の12月は、令和2年以来の記録となりそうです。


2024年12月15日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥(昨日は最小湿度24%:危険性大です)が進んでいます。


2024年12月15日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月15日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。本日は、朝から良く晴れました。当地では、連続18日雨が降っていないことになります。

関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払います。


2024年12月15日-1 花粉情報

今シーズン(2024年〜2025年)の冬は寒くなる予想

今シーズン(2024年〜2025年)の冬は寒くなる予想: 2024年12月〜2025年2月の冬は、冬型の気圧配置が強まる影響で昨シーズンよりも寒くなる見込みです。 気温は全国的にほぼ平年並みとなる見込みで、とくに日本海側では降雪量も平年並みと予想されています。

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

2025年のスギ花粉シーズンは例年並みの時期にスタート

飛散量は、広い範囲で例年より多く、四国・中国・近畿は例年の2倍以上の所も
前シーズン(2024年)に比べ、九州から近畿と東北南部などで2~8倍に

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月14日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の船橋市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9              

 


2024年12月14日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉0.0個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉も0.0個/cm2でした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は15.6℃でしたので、気温は高かったのですが、風がふかず(2〜4m/s)、スギ花粉およびヒノキ花粉は観測されませんでした。その他の花粉も0.0個/cm2でした。」と報告しています。おそらく、多くのスギが休眠していると思われます。

 

本日はスギ花粉が0.9個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉も0.3個/cm2でした。6日から突然、多くのスギ花粉が観測されましたので、気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。本日は北寄りの風が終日吹きました。それ以外の気象条件は過去2日と変わりませんでした。結果として、花粉飛散には風向が大きくか関わっているようです。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月14日-5 花粉情報

:スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 1.2(15日まで) 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬   4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。


2024年12月14日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月14日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月14日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。本日は、未明から明け方まで曇りでしたが、朝から良く晴れました。当地では雨は降っていませんので、連続17日雨が降っていないことになります。

関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく、様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払います。