日: 2024年12月23日

2024年12月23日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ
21 9.4 34 8.4 晴れ
22 6.9 31 9.0  

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月23日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年 11.6 0.0 9.1
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は22日までに既に累積11.6個/cm2となりました。平成22年以来12月に二桁のスギ花粉が観測されたのは、初めてです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月23日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月23日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

全国の様子は、「2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込みです。花粉症の方は万全な対策を行ってください。」と予測され、来春のお出かけは、十分検討の上、お出かけください。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。当地の過去最大値は、平成17年(2005年)の10985.5個/cm2、次いで平成23年(2010年)の9625.1個/cm2でした。もし、8000個/cm2飛散したら、過去3番目の大飛散です。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。