月: 2024年12月

2024年12月25日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ
21 9.4 34 8.4 晴れ
22 6.9 31 9.0 晴れ
23 6.1 19 9.0 晴れ
24 6.7 26 8.9  

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月25日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年 12.2 0.0 9.4
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は22日までに既に累積11.6個/cm2となりました。平成22年以来12月に二桁のスギ花粉が観測されたのは、初めてです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月25日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月25日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

全国の様子は、「2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込みです。花粉症の方は万全な対策を行ってください。」と予測され、来春のお出かけは、十分検討の上、お出かけください。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。当地の過去最大値は、平成17年(2005年)の10985.5個/cm2、次いで平成23年(2010年)の9625.1個/cm2でした。もし、8000個/cm2飛散したら、過去3番目の大飛散です。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月24日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、全国の来春の予測値をいただきました。

2025年スギ・ヒノキ花粉飛散予測     NPO花粉情報協会作成資料     2024. 12.18

  都道府県 市町名 第1報 第2報 2024年実測 10年平均 前年比% 平均比%
No1 北海道 札幌市 24 24 21 27 114 89
No2 青森県 弘前市 5850 4240 5941 6165 71 69
No3 秋田県 秋田市 895 948 19066 4837 5 20
No4 岩手県 盛岡市 1978 1667 6169 4233 27 39
No5 大船渡市 10249 6745 18217 12463 37 54
No6 久慈市 1818 1898 10992 5362 17 35
No7 山形県 山形市 3741 2582 3286 5693 79 45
No8 宮城県 仙台市 4786 3876 2647 3985 146 97
No9 福島県 福島市 7610 7217 4464 7417 162 97
No10 いわき市 15411 12004 10358 13105 116 92
No11 新潟県 新潟市 1643 2134 2159 2928 99 73
No12 石川県 金沢市 3077 3022 2599 3064 116 99
No13 小松市 6330 3319 3099 5252 107 63
No14 福井県 福井市 5481 4688 3544 4594 132 102
No15 茨城県 水戸市 14166 11912 4242 7864 281 151
No16 栃木県 栃木壬生町 7314 7814 5193 8848 150 88
No17 群馬県 高崎市 11288 11780 11923 11219 99 105
No18 千葉県 船橋市 5995 12870 5095 5874 253 219
No19 冨里市 8373 10166 7966 10233 128 99
No20 木更津市 4586 6127 5593 4619 110 133
No21 埼玉県 さいたま市 7563 8176 6595 6674 124 123
No22 東京都 千代田区 4925 5817 5726 5370 102 108
No23 八王子市 9024 8615 6953 6878 124 125
No24 青梅市 14422 14990 15764 11299 95 133
No25 東京都 品川区 5359 6179 6306 5078 98 122
No26 神奈川県 横浜市 3789 5091 5653 4118 90 124
No27 小田原市 6498 7806 8146 6022 96 130
No28 山梨県 中央市 3585 4785 5846 4290 82 112
No29 静岡県 静岡市駿河区 12611 9855 12075 8063 82 122
No30 静岡市葵区 18150 18079 18410 13639 98 133
No31 浜松市 5973 7661 8670 5919 88 129
No32 愛知県 名古屋市 3779 3168 3493 3210 91 99
No33 岐阜県 大垣市 6074 7726 8525 5277 91 146
No34 三重県 津市 12626 13172 6786 9225 194 143
No35 奈良県 奈良市 4331 6093 2646 3715 230 164
No36 和歌山県 橋本市 3081 4854 1032 2366 470 205
No37 京都府 京都市 3553 4814 1466 2675 328 180
No38 大阪府 大阪市 2897 3334 1009 2185 330 153
No39 泉佐野市 2540 3208 725 2313 442 139
No40 兵庫県 西宮市 4902 5466 1889 3964 289 138
No41 岡山県 岡山市 3409 3852 892 2332 432 165
No42 広島県 尾道市 3722 3810 773 2482 493 154
No43 広島市 2066 2085 1179 1984 175 104
No44 鳥取県 米子市 3832 4203 3154 6283 133 67
No45 山口県 山口市 6713 6774 2870 5206 236 130
No46 香川県 三木町 5587 5081 286 4331 1777 117
No47 愛媛県 松山市 7528 7856 1050 4703 748 167
No48 今治市 3751 5323 1928 3963 276 134
No49 徳島県 徳島市 6580 7357 937 4149 785 177
No50 高知県 南国市 8135 7441 857 3717 868 200
No51 福岡県 福岡市 5127 5820 3335 4232 175 138
No52 大分県 由布市 8180 10805 2961 7041 365 153
No53 佐賀県 佐賀市 3634 4170 1833 3028 227 138
No54 長崎県 長崎市 3318 4234 3583 3315 118 128
No55 熊本県 八代市 3330 3828 1180 2748 324 139
No56 宮崎県 宮崎市 5140 5531 4236 3968 131 139
No57 鹿児島県 鹿児島市 3513 3744 1524 2102 246 178
                 
東京都3地点(No.22-24)については 「東京都アレルギー情報navi. より引用」    
               

2024年12月24日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
22 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
23 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
24 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉が0.0個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉は0.0個/cm2で、昨日に続いて気温が低く、本日、花粉は観測されませんでした。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高9.3℃(午後2時)でしたが、風も弱く、花粉が飛散する様には見えませんでした。」と報告しています。

本日はスギ花粉が0.3個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉は0.0個/cm2でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?花芽が成長して例年並みに大きくなったと佐橋 紀男先生から情報をいただきました。


2024年12月24日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.9 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬 2.4(24日まで) 4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。本日から下旬に入りますが、ここまでは史上最も多くのスギ花粉が観測されています。


2024年12月24日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ
21 9.4 34 8.4 晴れ
22 6.9 31 9.0 晴れ
23 6.1 19 9.0 晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月24日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年 11.9 0.0 9.4
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は22日までに既に累積11.6個/cm2となりました。平成22年以来12月に二桁のスギ花粉が観測されたのは、初めてです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月24日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月24日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

全国の様子は、「2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込みです。花粉症の方は万全な対策を行ってください。」と予測され、来春のお出かけは、十分検討の上、お出かけください。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。当地の過去最大値は、平成17年(2005年)の10985.5個/cm2、次いで平成23年(2010年)の9625.1個/cm2でした。もし、8000個/cm2飛散したら、過去3番目の大飛散です。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月23日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の富里市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 ..            

 


2024年12月23日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
22 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2
23 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉が0.3個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉は0.6個/cm2で、気温が低いにも関わらず花粉が飛散しました。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高9.8℃(午後1時)でしたが、風も弱く、花粉が飛散する様には見えませんでしたが、観測され、数日まえの残りと思われます。」と報告しています。

 

本日はスギ花粉が0.3個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉は0.3個/cm2でした。不明0.3個/cm2は文字通り判別出来ない花粉でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月23日-5 花粉情報

:スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.9 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬 2.1(23日まで) 4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。本日から下旬に入りますが、ここまでは史上最も多くのスギ花粉が観測されています。


2024年12月23日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ
21 9.4 34 8.4 晴れ
22 6.9 31 9.0  

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月23日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年 11.6 0.0 9.1
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は22日までに既に累積11.6個/cm2となりました。平成22年以来12月に二桁のスギ花粉が観測されたのは、初めてです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月23日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いています。しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月23日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

全国の様子は、「2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込みです。花粉症の方は万全な対策を行ってください。」と予測され、来春のお出かけは、十分検討の上、お出かけください。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。当地の過去最大値は、平成17年(2005年)の10985.5個/cm2、次いで平成23年(2010年)の9625.1個/cm2でした。もし、8000個/cm2飛散したら、過去3番目の大飛散です。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月22日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の富里市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 ..            

 


2024年12月22日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
22 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉が0.6個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉は0.0個/cm2で、気温が低いにも関わらず花粉が飛散しました。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高12.0℃(午前11時〜午後2時)でしたが、やや強い風が1日中吹きましたので、花粉が観測されたと思われます。」と報告しています。

 

本日はスギ花粉が1.2個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉は1.2個/cm2でした。ブタクサが0.3個/cm2、不明0.9個/cm2は文字通り判別出来ない花粉でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。本日は、最高11.3℃(午前11時)しか上がりませんでしたが、午後から強い北寄りの風(5〜6m/s)が吹きました。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月22日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.9 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬 1.8(22日まで) 4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。昨日から下旬に入りましたが、ここまでは史上最も多くのスギ花粉が観測されています。


2024年12月22日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ
21 9.4 34 8.4  

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月22日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は21日までに既に累積10.4個/cm2となりました。平成22年以来12月に二桁のスギ花粉が観測されたのは、初めてです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月22日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続き、当地では、連続22日雨が降っていませんでした。本日も晴れ、しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。


2024年12月22日-1 花粉情報

日本気象協会から2025年春のスギ花粉飛散予測(第2報)が12月5日に発表になりました。

東京は2月中旬に飛散開始、飛散量は、例年よりやや多く(110〜150%:130%)、昨年比やや多い〜多い(130〜160%:160%)と発表されました。これを当地に当てはめますと、例年(3983.6個/cm2)の130%、すなわち5178.7個/cm2、昨年比(5271.0個/cm2)160%、すなわち8433.6個/cm2となります。決して少ない花粉量ではありません。当地の過去最大値は、平成17年(2005年)の10985.5個/cm2、次いで平成23年(2010年)の9625.1個/cm2でした。もし、8000個/cm2以上飛散したら、過去3番目の大飛散です。むしろ、最大限の注意が必要と思われます。


2024年12月21日-7 花粉情報

佐橋 紀男先生から、その後の富里市の観測値をいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
12 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
2 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
3 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
6 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
7 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
8 0.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
13 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 ..            

 


2024年12月21日-6 花粉情報

観測結果(個/cm2/日:2024年)

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ その他
12/01 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9
02 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
03 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
04 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
05 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
06 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.5
07 2.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
08 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
09 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
10 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
12 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
13 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
14 0.9 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0
15 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
16 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
17 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
18 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
19 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6
20 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3
21 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6

昨年の今日の当HPで私は、「本日はスギ花粉が3.1個/cm2、ヒノキ花粉は0.0個/cm2、その他の花粉は1.2個/cm2で、気温が低いにも関わらず花粉が飛散しました。スギの雄花は気温が上がると開花しやすくなります。そのため暖かい日(最高気温15.0℃以上)は要注意と言われています、また風の強い日も花粉が運ばれてきますので、要注意です。本日、気温は最高12.0℃(午前11時〜午後2時)でしたが、やや強い風が1日中吹きましたので、花粉が観測されたと思われます。」と報告しています。

本日はスギ花粉が00.6個/cm2、ヒノキは0.0個/cm2でした。その他の花粉は0.6個/cm2でした。不明0.6個/cm2は文字通り判別出来ない花粉でした。6日から7日に突然、多くのスギ花粉が観測されました。気象条件を調べてみました。6日は当地(品川:日本気象協会、品川区の天気)は、終日晴れ、明け方まで、および夜遅くに気温10℃以下でしたが、昼前から夕方まで10℃以上、13時に17.1℃を記録、南西の風3〜4m/sのやや強い風が吹きました。夕方以後は北西の風に変わりました。おそらく気温と南寄りのやや強い風が花粉を運んだと考えられます。7日は、明け方まで南西の風、朝から北寄りの風になり、昼過ぎに一時南風が吹きました。気温は午後1時の12.5℃が最高でした。

スギ花粉は観測されるのですが、鏡検しますと、スギ花粉は心なしか小径、未熟な花粉と感じるのは私だけでしょうか?


2024年12月21日-5 花粉情報

スギ花粉観測値(12月)

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

12月

上旬 5.9 1.5 0.3 0.6 0.0
中旬 3.9 2.8 0.3 3.3 3.1
下旬 0.6(21日まで) 4.9 1.2 0.3

これまで、この表は、間違っていました。お詫びして、12月4日に修正しました。

    令和6年 令和5年 令和4年 令和3年 令和2年
 

11月

上旬 0.9 0.3 0.9 1.5 1.8
中旬 2.1 1.2 2.7 2.1 0.6
下旬 17.8 7.0 0.9 3.4 0.6

過去のデータを11と12月で比較しますと、11月の観測数が多い傾向が認められます。本日から下旬に入りますが、ここまでは史上最も多くのスギ花粉が観測されています。


2024年12月21日-4 花粉情報

先月27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。気温の低下とともに、大気の乾燥も進みました。

気平均温 最小湿度 日照時間 天気
1 11.2 44 9.0 晴れ
2 11.4 50 5.3 晴れ
3 11.9 49 8.9 晴れ
4 12.7 38 8.7 晴れ
5 11.5 37 6.0 晴れ〜曇り
6 11.0 31 8.9 晴れ
7 8.9 38 8.3 晴れ〜曇り
8 7.7 31 7.3 曇り〜晴れ
9 7.7 28 8.9 晴れ一時曇り
10 8.5 32 8.9 晴れ〜曇り
11 8.7 38 7.6 薄曇り〜晴れ
12 7.1 26 7.5 晴れ
13 5.3 42 0.1 薄曇り〜晴れ
14 7.2 24 8.4 晴れ
15 6.6 37 8.9 晴れ
16 7.7 35 8.9 晴れ
17 8.0 35 8.9 晴れ
18 7.6 28 8.6 晴れ〜薄曇り
19 5.2 39 5.0 曇〜雪・雨〜晴
20 6.5 32 6.2 曇り〜晴れ

気象データは気象庁:過去の気象データから、天気は品川の天気を遠藤が判断。

11月27〜28日にはスギ花粉の狂い咲き状況が認められ、近年にない多くのスギ花粉が観測されました。狂い咲きとは、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、返り花とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるものです。 12月の6〜7日もスギの飛散花粉が認められます。気温の低下と大気の乾燥が進んでいます。


2024年12月21日-3 花粉情報

12月の飛散花粉数と翌年のスギ花粉の総飛散数

スギ ヒノキ その他 翌年のスギ飛散数
令和6年
令和5年 9.5 0.0 11.2 5271.0
令和 4年 1.8 0.0 2.1 6636.5
令和 3年 4.2 0.0 1.5 3838.8
令和 2年 5.8 0.0 1.5 3913.2
平成31年・令和 1年 3.0 0.0 3.3 2466.7
平成30年 6.9 0.0 5.8 4867.8
平成29年 5.7 0.0 11.5 4162.0
平成28年 1.5 0.0 3.6 2570.7
平成27年 2.4 0.0 4.2 4184.6
平成26年 3.0 0.0 2.4 2938.1
平成25年 1.5 0.0 3.9 1993.4
平成24年 2.4 0.0 2.4 1993.4
平成23年 0.9 0.0 4.8 1971.0
平成22年 3.0 0.0 3.3 9623.6

例年12月は落下花粉がほとんど見られないのですが、昨年はスギ花粉が9.5個/cm2と12月の観測を開始した平成22年以来最も多く観測されました。今年は16日までに既に累積9.5個/cm2となりました。昨年を超える勢いです。スギは11月下旬には休眠(動物でいう冬眠)に入るといわれていますが、一部休眠に入らない(入れない?)木々があるようです。休眠に入れないと、いわゆる狂い咲きをするケースがでるようです。


2024年12月21日-2 花粉情報

当地では12月はよく晴れた日が続いていましたが、一昨日は未明から明け方は曇り、朝に湿雪がふり、昼前には小雨が降りました。 当地では、連続22日雨が降っていませんでしたので、23日ぶりに雨と雪でした。 昨日から再び晴れて、本日も晴れ、しかし気温が大変低く、乾燥が進みました。関東の冬は、気温が下がるだけでなく、大気が極端に乾燥します。乾燥注意報が連日でています。また、冷暖房は室内の空気を乾燥させます。大気の湿度が40%以下になると、乾燥注意報が出されることは多くの方がご存知と思います。この注意報は主に火災の危険特に大火の原因になるための注意報とされています。耳鼻咽喉科医は、室内の湿度が40%以下になると、鼻をはじめとして咽喉頭、結膜、気管気管支などの粘膜の機能が低下するだけでなく、粘膜上皮が破壊される可能性が大きく(まず上皮の繊毛がなくなり、さらに乾燥すると上皮の剥離が起こります。)、その結果様々な苦痛を生じます。しかも、視診だけでは診断がつきませんので、とりわけ注意を払う必要があります。