日: 2024年10月31日

2024年10月31日-7 花粉情報

飛散総数(cm2/週)の推移

  令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年
8月1週 1.5 0.9 1.5 2.1 3.4
    2 0.3 0.6 1.8 0.8 3.1
    3 2.8 1.2 1.8 0.6 0.3
    4 0.9 2.8 1.2 0.0 2.5
9月1週 0.9 11.7 2.1 0.9 1.2
    2 3.1 19.1 14.5 2.8 7.1
    3 6.5 26.1 21.6 2.8 10.4
    4 17.6 27.1 21.0 23.7 23.1
10月1週 20.4 19.4 40.1 17.3 21.9
    2 11.7 18.7 9.0 17.6 18.8
    3 3.4 3.4 6.8 8.6 15.1
    4 2.2 5.4 4.3 13.3 11.1
    5 1.2 3.0 6.2 4.9 5.2
合計 72.5 139.7 132.1 95.4 124.1

結局,例年とほぼ同じ傾向を示しています。


2024年10月31日-6 花粉情報

先週、「秋の花粉は、カナムグラを除いて、1.0個/cm2以下になり、早くも終わりそうです。これからは、室内塵(ダニ)アレルギーの季節です。衣替え、大掃除の際には、室内塵を吸い込まない様に注意してください。」とご報告いたしました。

ところが、令和2年から観測数が1.0個/cm2以下になった時期を比較しますと以下の様になり、令和4年の終息が特に早く、令和5年が遅いのが目立ちます。今年はカナムグラを除いて、令和2年以来最も早い収束となりそうですが、カナムグラは過去5年では最も遅い収束になりそうです。(表は全て10月、数字は日)

イネ科 ブタクサ属 ヨモギ属 カナムグラ
令和2年 4〜10 24〜 4〜10 18〜24
令和3年
令和4年 10〜16 3〜9 3〜9 3〜9
令和5年 23〜29 30〜 23〜29 16〜22
令和6年 〜6 〜6 〜6 21〜27

2024年10月31日-5 花粉情報

10月も残すところ本日のみ、冬の乾燥対策はできていますか?11〜12月は花粉の飛散はほとんど見られません。気温、湿度がダニの繁殖に適さず、ダニも繁殖しません。ですが、鼻の病気は少なくありません。多くは低温と乾きが関与しています。例えば、最近3日間の都心の最低気温は19.7℃、18.8℃、15.4℃と下がる傾向にありますが、それでも昨年よりは大幅に暖かく、最小湿度は64、66、61%と低下する傾向がみとめられます。昨年よりも高い傾向にあります。今後は寒くかつ乾燥すると思います。低温や乾燥に強い微生物がいます。気温が下がるとそれだけで空気は乾燥します。乾燥そのものが鼻粘膜には大敵です。 例えば、まず粘膜表層の線毛と呼ばれる異物を排除するのに大切な毛が動かなくなります。さらに乾燥に晒されますと、上皮ごと線毛は剥奪して機能を失います。この障害が進みますと鼻血、鼻水などの苦痛を伴うことになります。今後、鼻炎の原因は花粉や室内塵だけではありません。早めの対策をお勧めします。


2024年10月31日-4 花粉情報

例年に比べて気温の高い日々が続いています。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7 20.7 24.6 17.5

また、今年の9月は「観測史上最も暑い9月」だったようです(TVのニュース)。しかし、東京は「6〜9月で比較すると昨年の方が暑く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、10月も昨年と比較しますと、明らかに気温が高く、夏日が続きました。この夏の気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4
9 143.7 13.9 143.7 13.9 160.8 13.9
10 119.4 9.9 200.6 13.5 111.7 9.4

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月31日-3 花粉情報

天候が昨年までと大きく変化しています。

  気温
天気 平均 最高 最低
1 曇り〜雨〜晴れ 23.3 26.6 20.1
2 曇り〜晴れ一時雨 26.5 31.9 22.0
3 曇り時々雨 23.1 25.4 21.6
4 曇り一時雨 25.9 30.4 22.3
5 雨一時曇り 21.3 24.5 18.9
6 曇り一時雨〜晴 21.3 22.9 19.1
7 晴れ〜曇り一時雨 25.0 29.9 20.7
8 18.8 25.3 15.1
9 雨一時曇り〜晴れ 16.0 17.7 14.9
10 曇り〜晴れ 17.8 22.1 15.2
11 曇り〜晴れ 19.0 24.3 14.3
12 晴れ 20.6 25.8 16.4
13 晴れ 20.9 26.6 16.9
14 晴れ時々曇り 20.8 26.4 16.8
15 晴れ一時曇り 22.1 26.6 17.9
16 曇り 22.6 26.4 19.0
17 曇り一時雨 22.8 26.0 20.7
18 曇り時々雨 21.6 22.9 20.5
19 曇り時々雨 24.2 30.1 21.2
20 晴れ〜曇り一時雨 17.4 22.7 13.3
21 晴れ時々曇り 16.2 20.5 11.5
22 晴れ時々曇り 19.7 24.4 14.5
23 曇り時々雨 21.9 24.8 18.8
24 曇り一時晴れ〜雨 22.6 26.3 19.8
25 曇り一時雨 20.2 21.8 18.3
26 曇り一時晴れ 19.0 20.7 17.2
27 曇り〜晴れ〜一時雨 19.7 23.8 16.6
28 曇り〜雨 18.8 20.7 17.2
29 曇り〜雨 15.4 18.8 12.4
30 雨〜曇り〜晴れ 16.8 22.4 12.6

「9月は観測史上最も暑い9月」だったようです(TVニュース)。10月2日は9月22日以来の30.0℃超えでした。一方、10月9日は急激に気温が下がり、11月中旬の気温とのことでした(TVニュース)。10月の8日は、平均気温が、20.0℃以下でした。これは、6月4日以来の20.0℃以下の日でした。10月9日はさらに寒く、最高気温が17.7℃で20℃以下でした.20℃以下は、5月9日(18.9℃)以来でした10月上旬は連日雨が降り(一時的で降水量0.5mmに満たない小雨も含む)、11日からは概ね晴れが続きましたが、17日からやや荒れた天気となり、9日以来の雨となりました。10月は日々の寒暖差が大きく、また室内人アレルギーの好発期でもあり、鼻炎症状が強くなるだけでなく、鑑別が容易で無いケースも増加します。ご注意下さい。


2024年10月31日-2 花粉情報

当HPは、2017年12月1日に開設しました。それ以来、本日午前9時までまで876561件のアクセスをいただきました。花粉観測は、観測を開始した昭和59年(1984)以来、今年で41年目になりますが、令和2年から年間を通じて観測を試み、一昨年から年間を通じて速報を提供しています。観測を続けていますと、毎回新たな情報に回り会えます。順次、ご報告申し上げておりますが、お役に立っていれば、幸いです。皆様のお役に立つと考えられる限り、観測を続けたいと思っております。今後とも、ご活用下さいます様、よろしくお願い申し上げます。


2024年10月31日-1 花粉情報

佐橋 紀男先生から21日以後の観測データをいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)富里
10 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
21 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
22 0.0 0.0 0.6 0.0 0.0 0.0 0.0
23 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
24 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.9 0.0
25 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
26 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0
27 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 0.0
28              
29              
30              
31              
  合計 0.3 0.0 10.7 0.0 0.2 24.4 2.4

「昨日のプレパラートのR型ですが、今週始めて新鮮なスギ花粉1個(cm2) 見つけました{添付}。昨年はD型でも10月上旬から複数個捕集していますので、2旬も今年は遅れています。次回はスギ雄花の状況もお知らせします。」と、お知らせいただきました。