日: 2024年10月1日

2024年10月1日-6 花粉情報

9月の観測値

観測期間 スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ ヨモギ属 カナムグラ マツ型 その他 総計
9/1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
9/2〜9/8 0.0 0.0 0.0 1.2 0.9 0.6 0.0 4.2 7.1
9/9〜9/15 0.0 0.0 0.3 1.2 0.6 0.6 0.0 7.7 10.4
9/16〜9/22 0.0 0.3 2.2 8.6 1.2 1.2 0.0 9.6 23.1
9/23〜9/29 0.0 0.0 1.5 3.1 2.8 2.2 0.0 12.3 21.9
9/30 0.0 0.0 0.0 0.3 1.2 0.9 0.0 3.4 5.8
9月計 0.0 0.3 4.0 14.4 6.7 5.5 0.0 37.2 68.3

 


2024年10月1日-5 花粉情報

東京都は、現在でもコンクリート地獄でしょうか?

この数年、当地の落下花粉の観測を年間を通じて行なっています。その結果から当地の実態が見えてきました。私の当地の印象は、決してコンクリート地獄などでは、ありませんでした。秋の花粉の季節が迫っていますので、一言、申し添えておきたいと思います。調査結果は、私の知識とかけ離れた結果でした。

東京都の緑地面積は、北海道、兵庫県に次いで全国3位、令和1年時点の都市公園数は3954ヶ所で全国6位、都市公園の面積では全国7位でした(アーバンライフ株式会社資料より)。

しかし、森林面積の国土比(平成24年3月31日は、45位でした(林野庁:森林資源の現況より)。


2024年10月1日-4 花粉情報

9月に当地では、イネ科(イネ、ハルガヤ、オオアワガエリなど)、キク科ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、ニガヨモギ、ブタクサモドキ、フランスギク、タンポポ、アキノキリンソウ、オナモミなど)、アサ科(カナムグラ)などの花粉が飛散しますが、どれも背が低い草花で、花粉の飛散距離が短いため、狭い範囲しか飛散せず、花粉症は多くの場合近燐のみで発症すると言われています。主に9月に症状が最も強い方は、念頭に入れておく必要があります。

昨年、主な秋の花粉の飛散開始は、いずれも9月で、ブタクサは9/11〜17の週、カナムグラは9/4〜10の週、ヨモギは9/18〜24の週でした。

本年の初観測は、ブタクサが8/19〜8/25、ヨモギ、カナムグラが9/2〜9/8、いずれも昨年よりやや早い初観測でした(平年と比較しますと、昨年が遅いとも言えます)。おそらく、一時的に気温が下がった為と思われます。昨年の秋の花粉の飛散開始はブタクサが9/2〜8、ヨモギとカナムグラは9/16〜22でした。ピークは、ブタクサが9/18〜9/24、ヨモギが9/25〜10/1、カナムグラが9/18〜9/24でした。ブタクサが1.2個/cm2が2週続き、9月2〜8日が飛散開始週となりました。今週の測定値を見れば、今後がおおよそ予測可能と思われます。ヨモギ、カナムグラも今後多くなると思われます。


2024年10月1日-3 花粉情報

9月3日から5日の3日間は日差しも短く(16.1時間)、気温が低く(平均25.7℃)、比較的過ごしやすい日々でした。6日以後、晴れて再び暑くなり、平均気温は28.0℃を超え、最高気温は33℃を超える暑さが続いています。9月としては、記録的高温で、18日は歴史上最も遅い夏日だったそうです。

 

 

気温(2023年) 気温(2024年)
平均 平均
日平均 日最高 日最低 日平均 日最高 日最低
6 23.2 27.6 19.6 23.1 27.7 19.3
7 28.7 33.9 24.7 28.7 33.5 25.0
8 29.2 34.3 26.1 29.0 33.6 25.7
9 26.7 31.2 23.6 26.6 30.9 23.5
10 18.9 23.7 14.7      

今年の8月は記録的高温でした。「しかし、6〜8月で比較すると昨年の方が高く、花粉の成長は昨年の方が良かったのではないか」とも考えられます。また、9月になって、3〜5日以外は高温が続き、連日真夏日を記録していますので、この気象条件が来春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量に、どのような影響があるのか、未経験の暑さで、定かではありません。

  2022年 2023年 2024年
日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量 日照時間 全天日射量
6 167.6 17.4 137.5 16.3 158.1 17.4
7 176.4 17.3 250.4 21.6 199.6 18.5
8 150.4 15.4 222.3 19.0 198.8 17.4

日照時間、日射量は上の表のとおりです。今後の花芽調査の結果が待たれますし、ご注目下さい。


2024年10月1日-2 花粉情報

先週は、オオバコ属花粉がヨモギ、カモガヤ、カナムグラ以上に観測されました。オオバコ科オオバコ属のオオバコ、ヘラオオバコは開花期が4〜9月です。オオバコ属花粉による花粉症の存在は、1998年に宇佐美 篤先生(東海花粉症研究所)によって、本邦最初の報告がなされました。また、22日から急に気温が下がり、突然秋がきた様な気候になりました。秋の花粉類が急激に増加するかも知れません。今後の飛散状況次第では、注意する必要がありそうです。昨年も時期を同じくして、気温の急激な低下がありました。

  気温
天気 平均 最高 最低
18 曇り〜雨〜晴れ 28.8 35.1 24.8
19 曇り〜雨〜晴れ 27.7 33.6 24.7
20 晴れ〜薄曇り 29.4 33.9 25.5
21 曇り〜時々雨 28.5 32.6 24.0
22 曇り〜雨 24.6 28.9 22.5
23 晴れ一時曇り 22.6 27.7 19.7
24 晴れ時々曇り 20.9 25.3 17.7
25 曇り時々雨 20.4 23.7 17.9
27 雨時々曇り 23.3 24.8 22.4
28 曇り 24.0 27.4 21.8
29 曇り時々雨 22.6 25.0 21.3
30 曇り時々雨のち晴 22.7 25.3 20.5

オオバコ科オオバコ属の花粉は、2.2個/cm2で、先週より現象しました。


2024年10月1日-1 花粉情報

去る19日に、25年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナー(主  催 : NPO花粉情報協会

)が開催されました。このセミナーにおいて、村山 貢司気象予報士は、品川の予測として、「スギ+ヒノキ花粉の予測値は5359個としました。昨年の85%、10年平均の106%に相当します。」と予測しました。つまり、「平年並み」と予測しました。この予測が、まず、目安となりますが、今後花芽調査結果などが加味されて、若干変わることもあります。これは、「12月に再度スギ雄花の観測結果を考慮した予測」となります。

この情報に加えて、船橋市の測定結果を佐橋 紀男先生からいただきました。

2024年             ダーラム型(3.24cm2→1cm2)
9 スギ ヒノキ イネ型 ブタクサ ヨモギ カナムグラ その他
16 0.0 0.0 0.3 0.8 0.5 0.0 0.3
17 0.0 0.0 0.2 0.6 0.3 2.2 1.2
18 0.3 0.0 0.6 1.2 0.0 0.6 0.6
19 0.0 0.0 0.3 0.5 0.0 0.6 0.3
20 0.0 0.0 2.2 0.0 1.2 0.0 0.6
21 0.0 0.0 3.4 0.6 0.0 1.5 1.2
22 0.3 0.0 1.9 0.3 0.6 4.3 0.6
23 0.0 0.0 1.1 0.0 0.3 0.0 0.3
24 0.0 0.0 1.1 0.0 0.3 0.0 0.3
25 0.0 0.0 0.3 0.0 0.9 0.0 0.2
26 0.0 0.0 2.2 0.0 0.6 1.2 0.9
27 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
28 0.0 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0
29              
30              
  合計 1.5 0.6 36.3 14.4 4.7 18.5 11.0

船橋はカナムグラが、当地はブタクサが多く観測されています。