2024年11月22日-1 花粉情報
アレルギーを起こすダニとは?
ダニは、その仲間が地球上に3万種を超える数が生息しています。その中で、日本の家屋に生息するのは、多くとも数百種のようです。アレルギーの原因となるのは、主にチリダニで、チリダニには、ヤケヒョウヒダニDermatophagoidespteronisinusとコナヒョウヒダニDermatophagoidesfarinaeの2種があります。ヒョウヒダニとは皮膚、特に角皮落屑物(フケ、アカ)を食べるダニという意味です。角皮は最も硬いケラチンという蛋白質からなりますが、ヒョウヒダニは強力な蛋白質分解酵素をもっているのです。両種の形態や食性は類似していますが、生態学的特徴には大きな相違がみられるそうです。
チリダニ類は体表面から水分を吸収放散しているます。湿度が低いと水分の吸収よりも放散が高まり、体重が減少すし(臨界平衡湿度)、臨界平衡湿度、増殖開始時の湿度、優占している家庭の湿度、個体数ピーク時の湿度、発育好適湿度などを比較すると、コナヒョウヒダニはヤケヒョウヒダニよりも約10%低いそうです。
このような湿度要求性の相違により、コナヒョウヒダニは乾燥した地方で、ヤケヒョウヒダニは湿潤な地方で優占していると言われています。