2024年11月19日-1 花粉情報
当地では、秋の花粉シーズンもほぼ終わりましたので、しばらく室内塵アレルギー、ダニアレルギーについて触れたいと思います。臨床現場におられる皆様は、10日程前からアレルギー症状を訴えて来院される患者様が、増えていることにお気づきと思います。この時期に来院される患者様の多くは、室内塵、ダニなどが原因のアレルギーの方が大半です。といいましても、朝起きがけにくしゃみ、鼻水の症状が出るのは、「モーニングアタック」と呼び、室内塵、ダニのアレルギーの他に、自律神経の乱れもモーニングアタックの一因とされます。日中の活動時に優位になる「交感神経」と睡眠時や休息中に優位になる「副交感神経」が切り替わる際に両者のバランスが崩れ、鼻の刺激に過敏になる事によって生じます。モーニングアタックは、自律神経の乱れが関与する部分は、寝不足や疲労あるいは寒暖差などによって引き起こされる自律神経の乱れが関わりますので、抗アレルギー薬では制御できないことが多々あります。
室内でアレルギー反応を起こす原因(抗原)となるもの(蛋白)は、ダニ(虫体と糞、)、カビ、家屋塵、昆虫(ゴキブリなど)、ペット(猫、犬など)の毛、フケなどです。屋外から侵入したスギやヒノキの花粉も抗原となります。 空気中に浮遊しているこれらの抗原を繰り返し吸入し続けることで、抗体が産生され、その後抗原と抗体が反応して、アレルギー状態(症状)になります。