2024年10月17日-7 花粉情報
初期療法において行わなければならない事項、知っておかなければならない事項を14日から提示しています。
生活のリズム
花粉症対策の場合は時間に合わせたリズムではありません。体調に応じたリズムを心がけることを目指して下さい。アレルギーの方は寒暖差、疲労、睡眠不足などによって症状が悪化する可能性があります。朝は、自律神経の関係で、目覚めに急な行動を起こすと、症状の悪化(特に鼻閉)が起こりますので、時間に余裕を残して起床、行動してください。冷暖房は室内の温湿度に応じてこまめに調節してください。乾燥しすぎると粘膜が壊れて、機能が低下します。睡眠は時間よりも質を大事にしてください。熟睡することが大事です。食事も栄養のバランスを考えた献立で、適量にしてください。外出のタイミングも体調を考えて行動して下さい。疲れている時は、体を休ませて下さい。
さて、アレルギー性鼻炎(花粉症)の3大症状は、しばしば「クシャミ、鼻水、鼻づまり」と言われます。ならば、この3症状が揃った方は、直ちにアレルギー性鼻炎(花粉症)と診断して良いでしょうか。実はそれは違います。例えば、上気道炎の初期症状も同じ症状が出ます。また、鼻内形態異常(鼻中隔湾曲など)でも、同様の症状が出現することがあります。したがって、患者さんの訴えから即断は禁物です。しっかりとした視診、問診に加えて、臨床検査を行なった上で、確定診断をしましょう。