2024年09月14日-5 花粉情報

9月も半ばになるとハウスダスト(ダニ、真菌など)の季節になります。そこで、本日からしばらくの間、ダニについて、ご説明したいと思います。

いずれの方法でもダニを室内から完全に排除、駆逐することは、できません。そこで、医療機関で治療が必要となります。とはいえ、アレルギー用の薬は、抗アレルギー剤にしても、副腎皮質ホルモンにしてもその効果は一時的で、恒久的な効果は期待できません。また、手術はアレルギーを根本から治すのではなく、合併症を排除して、アレルギーのいくつかの症状を軽減するだけです。恒久的または臨床的治癒に導くには、免疫異常であるアレルギーに対して免疫的効果が望めるのは、減感作療法しかありません。しかし、この治療法は2〜3年継続しなければならず、治療を中止すると、再発する方も1/3ほどいます。また、これまでは皮下減感作と呼ばれ、皮下注射を一定の間隔で打つ方法しかありませんでしたが、最近舌下減感作と呼ばれ、錠剤を舌下に1分ほど保持して溶かした後、飲み込む方法が開発、承認され、注射の痛みから解放されましたが、毎日2年ほど継続しなければならないという負担がかかります。いづれにしても薬剤に頼らない所まで軽快するには、免疫療法が不可欠です。勿論、花粉症にも効果は期待できます(ただし、現在は舌下錠はスギのみです)。担当医とよく相談して頂くとよいでしょう。