2024年08月3日-6 花粉情報
副鼻腔が何故存在するかは、まだ結論が得られていませんが、必要がないかというとそうでもありません。副鼻腔が病変におかされると大変大きな苦痛を生じます。副鼻腔は鼻腔の周囲に4対あり、脳、眼、歯などの重要部位に隣接しています。また耳、咽喉、気管などの器官に通じています。そのため、副鼻腔に障害が起こるとこれらの部位にも病変が及んで、極めて多彩な症状が出て、人に大きな苦痛を与えます。篩骨洞を除いて単一の空洞に一つの出入り口しかない閉鎖死腔を形成して、しかも出入り口である自然孔と空洞の位置関係が、その空洞に分泌物や膿汁が貯留しやすい上に、簡単には排泄されにくく、粘膜に炎症が起こると慢性化しやすいため、治療に抵抗する形態をしているという特徴があります。