2024年08月16日-1 花粉情報
昨日、スギ、ヒノキ花粉の飛散の多寡と台風の関係を調べて (都道府県データランキングより)報告いたしました。気象庁は台風の上陸、再上陸の定義を、「台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を日本に上陸、再上陸した台風」としています。東京周辺で上陸数(1951〜2022年8月)が多いのは、静岡県22、千葉県9、神奈川県5でした。思いの外少なく、茨城県、埼玉県、東京都は0件でした。
台風は1年間に平均25〜26個発生し、11〜12個が日本に接近(300km以内)、3個くらいが日本に上陸しています。(影響の有無ではなく、台風の中心が海岸線に達した場合です。)海岸線がない県はこの数字が出ることはありません。
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出典:気象庁 過去の台風資料 − 1951年(昭和26年)以降の台風経路図および台風位置表(2001年以降のみ)
参考:デジタル台風:台風上陸・通過データベース(完全版) 北本 朝展@国立情報学研究所(NII)
1991年以後の上陸数とその当該年の当地の平均飛散数を比較すると、1991年以来の平均は、3635個/cm2でしたが、神奈川県は上陸2件観測数の平均は3966個/cm2、千葉県上陸6件、平均は4527個/cm2、静岡県12件、平均は4042個/cm2でした。東京都、埼玉県、茨城県は直撃はなかったようです。
つまり、台風はスギ花粉の飛散数を減少させるような影響を及ぼしていないと思われます。
(都道府県データランキングより)
「台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としています。ただし、小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は「通過」としています。※したがって、沖縄県への上陸は定義上あり得ないことになるようです。