2024年07月05日-1 花粉情報

鼻アレルギー診療ガイドラインによると木本の花粉と草木の花粉の評価基準には違いがあります。

○落下法(ダーラム法)による測定値の基準(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

ランク 木本 草木
少ない 0.1〜5.0個/cm2/日 0.05〜1.0個/cm2/日
やや多い 5.1〜50.0個/cm2/日 1.1〜5.0個/cm2/日
多い 50.1〜個/cm2/日 5.1〜個/cm2/日
非常に多い 100.1〜個/cm2/日  

木本は植物そのものに高さがあり、風に乗るとかなり遠くまで飛散します。例えば、当地に飛来するスギ、ヒノキ花粉は丹沢、高尾などの山間部から飛来すると考えられていました。その後、日本気象協会の故鈴木 基雄気象予報士が人工衛星を用いて調査した結果では、赤城山周辺のスギ林から発生した花粉が、都下を横断して、多摩川に沿って飛来することを突き止めました。数キロ〜数10キロ飛散すると考える必要がありそうです。これに対して、草木は飛散しても数キロのようです。そのため、花粉症対策上、上記のような判定基準になるようです。