2024年06月30日-4 花粉情報
平成6年の梅雨から夏の飛散花粉
観測期間 | スギ | ヒノキ | イネ科 | ブナ科 | カバノキ科 | ニレ科 | マツ型 | その他 | 総計 |
6/1〜2 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.5 | 4.9 | 6.6 |
6/3〜6/9 | 0.3 | 0.3 | 0.9 | 2.8 | 0.3 | 0.0 | 7.1 | 5.5 | 16.6 |
6/10〜6/16 | 0.0 | 0.3 | 0.3 | 0.6 | 0.0 | 0.3 | 0.9 | 5.6 | 8.0 |
6/17〜6/23 | 0.0 | 0.0 | 0.9 | 1.2 | 0.3 | 0.0 | 2.5 | 8.6 | 13.3 |
6/24〜6/30 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 10.5 | 11.7 |
7/1〜7/7 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7/8〜7/14 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7/10〜7/16 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7/15〜7/21 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7/22〜7/28 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
7/29〜7/31 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
合計 | 1.2 | 0.6 | 2.1 | 5.2 | 0.6 | 0.3 | 12.0 | 35.1 | 56.7 |
6月は、少数ですが、主にイネ科、ブナ科が飛散します。花粉は春ほど飛散しません。そこで、週1回日曜日に観測して結果をお届けします。
6月1日:松はクロマツ0.3個/cm2、トウヒ0.6個/cm2、その他はシソ科ウツボグサが0.3個/cm2、カツラ科カツラが0.3個/cm2、マキ科ナギが2.5個/cm2、バラ科シモツケが0.6個/cm2、識別不能0.6個/cm2でした。
6月2日:スギ0.3個/cm2、トウヒ0.3個/cm2、チョウセンゴヨウ0.3個/cm2、ナギ0.3個/cm2、識別不能0.3個/cm2
でした。
6月3〜9日:スギ、ヒノキがそれぞれ0.3個/cm2その他の花粉が5.5個/cm2でしたが、その他には、イチョウ0.3個/cm2、エゴノキ0.6個/cm2、ヤマグア0.6個/cm2、ヤエムグラ0.6個/cm2、ナギ0.3個/cm2を含み、識別不能は3.1個/cm2でした。
3〜9日1週間の降水量は71.5mm、日照時間は43.0時間でした。
6月10〜16日:ヒノキ0.3個/cm2、スズメノテッポウ0.3個/cm2、イヌブナ0.6個/cm2、ヤマグア0.3個/cm2、シナノキ0.3個/cm2 、キャラボク0.6個/cm2、カツラ0.3個/cm2、ナギ0.6個/cm2、ドロノキ0.3個/cm2、ミチヤナギ0.3個/cm2、エノキ0.9個/cm2でした。飛散花粉が徐々に変わっているようです。識別不能は1.1個/cm2でした。
10〜16日1週間の降水量は23.0mm、日照時間は52.8時間でした。
6月17〜23日:雨の日が多く、プレパラートは大変汚れの少ない綺麗なプレパラートでした。また、大雨が降ったにも関わらず、落下花粉は多種多様で、夏飛散する花粉にシフトしています。チドリノキ0.30.3個/cm2、シモツケ0.9個/cm2、エゴノキ0.6個/cm2、サルスベリ0.3個/cm2、ヘラオオバコ0.6個/cm2、カツラ、ナギ各0.3個/cm2、オトコヨモギ0.個/cm2、トウダイグサ0.3個/cm2、その他4.0個/cm2観測され、この中にはオニグルミ0.3個/cm2、メダラ0.3個/cm2が含まれます。
17〜23日:雨が降り続き、降水量は23日まで171.5mm、日照時間32.7時間でした。
6月24〜30日:小雨の降る日が多く(雨量は0.0mm)、日照時間が19.1時間と大変短く、1日はほぼ雨それも大雨(82.5mm)でした。しかし、気温は高く、これまでで一番高い1週間でした。観測される花粉は、少ないと予想して鏡検しました。ところが、想像以上に多くの花粉が観測され、しかも飛散花粉の種類が前週とは明らかに変わりました。上表にしましましたように、これまで観測された花粉は、スギ0.6個/cm2とブナ科花粉が0.6個/cm2のみ、これまではその他と分類していた花粉が10.5個/cm2でした。その他には、チドリノキ0.3個/cm2、シナノキ0.6個/cm2、アオダモ0.6個/cm2、ヘラオオバコ0.9個/cm2、オナモミ0.3個/cm2、ミチヤナギ1.5個/cm2、オトコヨモギ0.3個/cm2、マツバギク0.3個/cm2が観測され、これらは過去にも観測されましたが、これらの他に、ヒメムカシヨモギ(明治時代に確認された帰化植物:キク科イズハハコ属、花期6〜8月)0.6個/cm2、タラノキ(ウコギ科タラノキ属:花期8〜9月)0.6個/cm2、モチノキ(モチノキ科モチノキ属:花期は春)0.3個/cm2、ウツボグサ(シソ科ウツボグサ属:花期6〜8月)0.3個/cm2が含まれます。種別が不明な花粉は3.4個/cm2でした。
24〜30日は、日照時間は19.1時間と短く、毎日のように小雨が短時間でしたが降り、大雨は1日で、日差しのある時は、夏の天気で、気温が高い日が続きました。結果、花粉の種類が大きく変わったと思われます。今後は、夏の花粉になりそうです。