2024年06月28日-2 花粉情報
梅雨前後、秋雨前後は、室内塵アレルギー(ダニ)の季節でもあります。6月も半ばを過ぎました。花粉シーズンは、終わり、室内塵(ダニ、真菌など)アレルギーの季節となります。主にダニが抗原の第一候補です。ダニは、地球上に30〜50万種いると言われ、中には人の親指ほどもある大きなダニもいますが、大半が目に見えないほど小さく、繁殖力が強く、特に温暖で多湿な人間の住む環境は、ダニにとって快適と言われています。室内にいる代表的なダニは、チリダニ(体長:0.2〜0.4mm)、コナダニ(0.3〜0.5mm)、ツメダニ(7〜8mm)ですが、チリダニ、コナダニが鼻アレルギーの主な原因と言われています。ダニはつがいがいれば、2週間ほどで20〜30個の卵を産みます。これらは、成長してそれぞれが産卵します。つまり、非常に早い速度で繁殖します。
ダニは、日本の環境ですと、どんな家にも生息して、1年を通じて環境中に存在すると言われています。とはいえ、ダニが繁殖する最適温湿度は、24〜26℃、65〜75%ですから、この条件に合わない季節には、減少します。ダニを抗原とするアレルギーの方は、通年性に症状が見られる可能性があります。とはいえ、アレルギー性鼻炎の方の多くは、梅雨の前後と秋雨の前後に悪化するという季節変動が認められます。もし、年間を通じて強く、かつ変わらない症状が認められたら鼻過敏症あるいは慢性鼻炎などを鑑別する必要があります(若干、症状は異なります)。