2024年06月16日-2 花粉情報

ダニは世界中のいたるところに生息し、30〜50万種いると考えられています。これらの中には、人の親指ほどもある大きなダニもいますが、ほとんどは肉眼では見えない程小さく、環境に適応する力が非常に高く、特に人間の住む環境は、ダニにとっても快適です。気温25〜28℃、湿度60〜80%が最適。ダニアレルギーの代表的な原因(アレルゲン)はヤケヒョウダニやコナヒョウダニで、これらの死骸、糞、フケに晒されることによって感作、発症にいたります。しかし、ダニにさらされた全ての人にアレルギーが生じるわけではありません。遺伝的にアレルギーを起こしやすい素因(体質)を持つ人に発症リスクが高いと言えます。つまり、花粉症の治療上、最も大切なことは何かと言うと、正確な診断です。間違った診断では、いかなる治療も効果が得られる可能性はありません。発症に関わる抗原は、皮膚テスト、血液検査(血清IgE、鼻誘発テストなど)と詳細な問診によって検出されます。問診のみでの抗原の確定は出来ません。

そこで、これから暫くの間、ダニアレルギーに注目したいと思います。