2024年05月22日-2 花粉情報

5月も後半になりました。スギ花粉の飛散は終了(4月23日)、ヒノキ花粉も5日に飛散終了となりました。今シーズン(1月1日から4月30日)は、スギ花粉が5272.0個/cm2、ヒノキ花粉が1028.2個/cm2、合わせて6300.2個/cm2でした。今後は夏に向けて種々の花粉が飛散します。最近数年の調査で様々な花粉が観測されることと、夏に向けて飛散花粉数が減少することが判明いたしました。それらの内いくつかは過去に花粉症の抗原になり得ることが報告されています。さて、私が花粉症になぜこれほど力を注ぐかというと、東京は

『コンクリート地獄だと思ったら大間違い! 東京の「緑地面積」は全国3位だった』というのが契機です。

都市面積緑地:北海道と兵庫県に次いで全国第3位, 東京の都市公園数は3954か所で全国6位

また都市公園の総面積でいうと3137haで全国7位になっています。

東京都は独自に「みどりの取り組み」という緑化計画を進めており、都市公園を整備することで東京都全体の緑の総量をこれ以上減らさないという施策を打ち出しています(上記より減っている?)。

私は、「緑を増やすことは大切です、一方で、花粉症対策も避けては通れない今後の課題である」と考えます。東京都が提供してくれた、「はなこさん」は、日常診療に大変役立っていました。ところが、3年程前に終了していまいました。「なぜ」と思いますが、「システムの老朽化、コロナ関連予算の急増、自動計測器メーカーの倒産」など、考えられますが、もし東京都に財政が持ち直しましたら、改めてシステムの再建を検討頂きたいと願っています。

また、6月になりますと室内塵(ダニ、カビ等)アレルギーが要注意となります。私の観測能力はまだ未熟ですので、100%正確とは言えませんが、経験を重ねて、より正確な観測結果をお届けしたいと思います。皆様のご参 考になれば、幸いです。