2024年11月29日-2 花粉情報
27日から本日まで、よく晴れた日が続いています。この天気を反映して、記録的多くのスギ花粉が観測されています。アレルギー症状を訴えて来院される方も増えています。このアレルギー症状の発症原因は患者様によっては、単独ではなく複数の要因が重複している方も、少なくありません。次の項で述べていますように、まずダニ抗原です。夏までに繁殖したダニは秋に、死骸、抜け毛、フケ、糞などを残します。これらが抗原となります。次に注意が必要なのが、大気の乾燥です。昨日当地は、平均45%、最小17%と湿度が低下、この乾燥した空気はそれだけで、粘膜の損傷し、機能を低下させます。本日も、乾燥が進むと報じられています。もう一つは、この2日スギ花粉の「狂い咲き」が考えられ、近年にない多くのスギ花粉が観測されます。「狂い咲き」とは、昨日も本HPでのべましたが、「花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられています。」また、「返り花」とも呼ばれます。つまり、春咲きのサクラなどが、秋の寒さから一時的な小春日和を春と思って勘違いして花を咲かせるもの、そのひとつです。