2024年05月09日-7 花粉情報

5月になり、本日は急に寒くなりましたが、暖かな日々が続きますと、ダニの繁殖に適します。

室内塵中のダニは寿命3〜4ヶ月(平均約10日で成虫まで育つ)で梅雨から夏(気温20〜30℃、湿度60〜80%)にかけて盛んに繁殖(1匹あたり100個以上の卵を産む)し、死骸や糞(毎日5個平均)を含めるとダニアレルゲン量として秋口に最大となります。現在はスギ、ヒノキの飛散が終わり、カモガヤ花粉の飛散も少なく、アレルギー性鼻炎の抗原がなく、多くの患者様の症状が軽快している時期と考えていました。しかし、時に軽快しない方、今後改めて症状が悪化する方もおられます。年間を通じて花粉の観測をつづけますと、当地は、スギ、ヒノキ以外の花粉が驚くほど多数観測されます。カバノキ科、ブナ科などですが、これらは過去に花粉症発症の抗原となることが指摘、報告されています。スギ、ヒノキ以外が当地では少ないと考えていましたが、観測を続けますと、予想外に多くの飛散が観測されました。今後、症状が認められる方は、原因の再考をする必要があると考えます。

 

当地周辺(品川区、世田谷区、目黒区、大田区、港区だけ)には、1676もの公園があり、その面積は913809145m2になります。当地の周辺には、多種多様な花粉が観測されても、何ら不思議ではないようです。例えば港区の公園数は都内23区中18位ですが、面積は11位です。公園数は、23区中2位世田谷区、3位大田区、10位品川区、17位目黒区、18位港区です。面積は4位大田区、5位世田谷区、11位港区、12位品川区、21位目黒区でした。面積では目黒区以外は上位にランクされます(令和4年4月1日東京都公園調書より)。