日: 2023年10月21日

2023年10月21日-2 花粉情報

初期療法において行わなければならない事項、知っておかなければならない事項を提示しています。

初期療法に適した薬剤とは:

初期療法は、これまで述べてきましたように、花粉が飛散開始する何ヶ月、何週間も前から単に投薬を行う治療ではありません。 むしろ投薬する薬剤の投与開始から最大効果が得られるまでの日数だけ余裕を持って投与されれば良く、本来の目的は投薬及び免疫療法の治療効果を最大に得るための方法と考えて下さい。従って、免疫療法を含めた初期療法に適切と考えられる薬剤の条件を私どもは次の様に考えています。

  1. 症状が無いか軽症のうちから用いるので、効果の大小より万人に等しく効果が得られる薬剤。
  2. 服用を忘れないために、服用回数の少ない薬剤(できれば1日1回)。
  3. 連用でも副作用の少ない薬剤(症状が無いまたは軽い時期に投与するので)。
  4. 長期連用になるので、患者様の経済的負担軽減のため、安価な薬剤。

花粉症患者の皆様、医療関係者の皆様、双方にご賛同が得られれば幸いです。


2023年10月21日-1 花粉情報

秋は春ほどではありませんが、春に次いで寒暖差の大きな季節です。温度差はアレルギーの原因にはなりませんが、アレルギー症状を悪化させます。衣類、冷暖房を適切に用いるなど温度調節が大切です。これから冬に向かって気温が下がりますが、気温の低下とともに大気の乾燥が進みます。また、冷暖房で室内はさらに乾燥します。東京は国内のみならず北半球の主だった都市の中で冬に最も乾燥が激しい都市です。暖房によっても室内の乾燥が進みます。乾燥は乾燥単独でも粘膜にダメージを与えます。住居内が過剰に乾燥しないようにご注意ください。