日: 2023年8月24日

2023年8月24日-3 花粉情報

9〜10月の観測総数(個/cm2/週)は過去3年ほぼ同じ傾向が認められました。春と比較しますと秋は落下花粉が少ないことが解ります。

時期 8/30〜 9/6〜 9/13〜 9/20〜 9/27〜
観測数 2020 6.1 6.8 14.6 36.6 13.2
2021 12.0 19.1 26.1 27.1 18.7
2022 2.1 14.5 21.6 20.7 9.0

 

時期 10/4〜 10/11〜 10/18〜 10/25〜
観測数 2020 6.8 4.6 3.6 3.6
2021 3.4 5.4 3.0 3.0
2022 6.8 4.3 6.2 6.2

当地における秋の花粉シーズンは、9月です。10月に入ったら室内塵(ダニ等)アレルギーを考える必要があります。


2023年8月24日-2 花粉情報

花粉症は原因が花粉ですから原因となる花粉の飛散する時期に一致して症状が出ます。また、飛散する花粉の量(鼻に吸入される花粉数)に応じた強さの症状が出ます。症状の種類はアレルギー性鼻炎と同じですが、「鼻づまり」や「眼のかゆみ」の訴えがアレルギー性鼻炎より多い傾向があります。花粉症単独の方はむしろ少なく、花粉あるいは別の何らか抗原によるアレルギーを併発している方が大半です。ですから「春に症状が出るからスギ花粉症」と自己判断する、あるいは「苦しくないから」と放置することなく、医療担当者に相談していただきたいと思います。一方、花粉症の原因となる花粉は数多く、「春はスギ、秋はブタクサ」とは限りません。症状発現の時期だけ聴取して、発症抗原を特定することはできません。ですから医療担当者は疾患を見落とさないようにご注意いただきたいと思います。


2023年8月24日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。