日: 2023年8月5日

2023年8月5日-3 花粉情報

この時期は例年花粉の飛散はほとんどありませんので、鼻の話に戻ります。

鼻には除塵機能があることは、すでに述べました。では、空気中のどの位の大きさのものをこの機能で取り除くことができるのでしょうか?実は大きさによって異なります。また、吸気とともに吸入された粒子は、鼻や喉のどこに沈着するでしょうか?沈着する場所は粒子の大きさによって違いがあつて、大きな粒子、例えばスギ花粉(20〜40μ)、やヒノキ花粉(20μ)は少なからず鼻の粘膜に沈着します。室内塵中のダニの糞は20μ以下、粉砕されるとさらに小さくなります。多くが気管、気管支まで届きます。そのため、アレルギー性の鼻炎の原因は花粉が多く、気管支喘息の原因の多くは室内塵であることになります。


2023年8月5日-2 花粉情報

7月後半から8月前半の総日照時間と翌年のスギ花粉飛散数は相関があると言われています。昨年の7月後半は猛暑で始まりました。今年も猛暑が続いていますので、引き続き7月16日から気象庁過去の気象データから東京都東京の日照時間の観測値を抜粋して、日々加算した数値を本HPで報告致します。

8月4日の日照時間は12.5時間でした。7月16日から8月4日までの日照時間の加算値は204.6時間でした。

 8月1日から8月4日までの日照時間の加算値は 36.4時間でした。

昨年の7月16日から8月4日までの日照時間の総計は142.7時間でした。今年は8月4日まで日照期間が昨年の1.4倍長い結果でした。今年は日照時間がながく、かつ記録的猛暑が続いています。日照時間の加算値も4日には200時間を超えました。来年のスギ花粉飛散数にどのように影響するか、興味深いところです。


2023年8月5日-1 花粉情報

8月です。「夏は落下花粉数が少ない」ので、落下法による観察は引き続き1週間毎に行い、当地の観測結果を報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にて報告されていますので、ご確認下さい。8月以後は、秋に向けて観測される花粉の種類が変わります。また、6月以後秋までは室内塵アレルギーのシーズンです。季節が変わると多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となります。今後、秋に向けてますます注意が必要です。