2023年8月9日-3 花粉情報

この時期は例年花粉の飛散はほとんどありませんので、鼻の話に戻ります。

蝶形骨洞は鼻腔の最も奥にあって自然孔は顔面側、つまり前方にあって比較的外気の影響を受けにくい位置にあります。つまり、感染や炎症、外力が及びにくい構造をしています。副鼻腔炎になりにくい構造です。反面、一旦炎症が起こると治りにくい構造でもあります。また、後壁には視神経の隆起あるいは下垂体があり、側壁には静脈(内頸、海綿静脈洞)や神経(動眼、滑車、三叉、外転)があって、病変、外力、外傷が生じるとその影響で視覚に影響する可能性があり、大事に至る可能性が高い副鼻腔です。