2023年6月7日-1 花粉情報
6月、イネ科花粉の飛散期になりました。落下法による観察は今月から1週間毎に行い、当地の観測結果は適宜報告いたします。都内の状況は「東京都アレルギー情報navi(東京都福祉保健局):東京都の花粉情報」にてご確認下さい。また、6月は室内塵アレルギーのシーズンです。梅雨に入る(6月上旬の予報)と多くの皆様が衣替えを行うと思います。衣替えは転居、大掃除と並んで室内塵アレルギー悪化の契機となりますので、行う場合は室内塵に対する吸入防止対策を十分に施して下さい。
スギ花粉の最大飛散日は、令和2年と令和3年には2月でした。今年の最大飛散日は3月2日でした。最大飛散日が2月になったのは、過去36年間で6年しかありません。しかも、総飛散数が過去平均値を超えたのは平成21年のみでした。飛散数は前年夏の天気の影響、つまり「前年夏の気温が低いと翌年の飛散数少ない。」と思われます。飛散開始日は1月の気温が低いと遅くなり、 暖かいと早くなる傾向があるようです。
最大飛散日が2月であった年度
年度 | 最大飛散日
(2月) |
飛散数
(個/cm2) |
スギ100個/cm2
以上の日数 |
総飛散数(1/1〜4/30)
スギ ヒノキ |
|
平成1年 | 21日 | 9.6 | 0 | 122.0 | 47.0 |
平成16年 | 26日 | 29.6 | 0 | 384.7 | 76.0 |
平成18年 | 23日 | 90.1 | 0 | 1007.3 | 125.4 |
平成21年 | 16日 | 1172.8 | 12 | 4999.9 | 785.3 |
令和2年 | 23日 | 380.9 | 6 | 2466.7 | 374.9 |
令和3年 | 23日 | 534.9 | 10 | 3913.2 | 654.1 |
本年の最大飛散日は3月2日、飛散数は769.4個/cm2、100個以上の日は15日、1〜4月の総飛散数はスギ6636.5個/cm2、ヒノキ1227.0個/cm2でした。