2023年7月12日- 2 花粉情報

スギ花粉を放出する雄花は、7月頃から形成され始め、8月には形成され11月頃には雄花の中の花粉が成熟します。形成される花粉の量は7月後半から8月前半の気象条件に左右されると指摘されています。とりわけ7月後半の日照時間の長短と翌年春のスギ、ヒノキ花粉の飛散数の間には相関が認められる。」との指摘があり、これまで当地でもこの相関は成立するような傾向が見られました。ところが、令和3年7月後半は日照時間が大変短く、8月前半が非常に長くなりました。それでも令和4年には多くのスギ花粉が飛散しましたので、「7月後半または8月前半の日照時間が長ければ、翌年春のスギ花粉の飛散数は多くなる」と言え、8月前半が猛暑である場合でも、花粉の形成は良くなると考えた方が良さそうな結果でした。また、今年(令和5年)は6636.5個/cm2のスギ花粉が観測されましたが昨年の7月下旬➕8月上旬の日照時間は147.7時間で150時間にも満たない日照時間でした。これらの予測の方法は、再検討を要する時期にきている可能性があると思われます。