2022年7月28日-2 花粉情報
顔に突出した部分(外鼻)は鼻腔の屋根にあたります。鼻の穴(孔)に近い先端部分を鼻尖、目尻に近い部分を鼻根と呼びます。鼻根部は硬い骨(鼻骨)ですが、鼻尖部は柔らかい骨(尾翼軟骨)でできています。顔面を打撲した時に鼻根部の硬い骨が折れた場合に鼻骨骨折と言います。外鼻は顔面を形成する骨と鼻中隔に支えられています。鼻骨骨折の際に鼻血が出るのは、外力が鼻中隔に及ぶためです。鼻中隔は一枚板ではなく、軟骨と骨でできています。これらの骨の接合部が成長のズレによって鼻中隔の曲がり(湾曲)が起こります。湾曲が過度に強くなると鼻閉が生じます(鼻中隔湾曲症)。鼻中隔の最上部に匂いを感じ取る部分(嗅部)があります。嗅部には匂いを感じ取る細胞(嗅細胞)が分布していて、吸気と共に匂いの元(嗅素)が到達すると反応して嗅神経を介して脳(嗅脳)に刺激が伝えられて匂いを感じます。