2022年10月21日-1 花粉情報
初期療法において行わなければならない事項、知っておかなければならない事項を14日から提示しています。
予防的投与
スギ花粉の飛散前に済ませておくべき準備が整いましたら、適切な時期に予防的効果が望める薬剤の服用を開始します。適当な時期とは、スギ花粉の飛散開始の予測(当地では、東京都花粉症対策委員会、日本気象協会などの予測)に従います。投与開始は早ければ良いわけではありません。早すぎても効果は変わらず、長期投与となり、副作用の頻度が高まる可能性もあります。また、用いる薬の効果が最大限に発揮できるまでの期間は薬によって異なります。早いものは1〜2日、遅いものは1週間程かかります。投与する薬剤の効果が最大限に発揮される日数分余裕を持って投与できれば、それが理想です。投与する薬剤の種類、量の選択は予測される飛散数により異なります。シーズン中、十分効果が得られない時は、飛散数と作用機序を考慮して作用機序あるいは投与経路の異なる薬剤を追加、併用することを試みます。